get + 目的語 + 現在分詞
「~させる」と表現するget
以下の解説は、マークダウン形式で「get + 目的語 + 現在分詞」の用法について、より詳しく、わかりやすくしたものです。
「get + 目的語 + 現在分詞」の意味と用法
「get + 目的語 + 現在分詞」は英語で「目的語を~させる・~するようにする」という意味を表す表現です。
この構文では「get」が「(何かを)ある状態に持っていく、させる」というニュアンスを持ち、
続く「目的語」に対して「現在分詞 (~ing) の動作をさせる」「~ing の状態になるようにする」
という意味合いを示します。
例文
Can you get the music player working again?
「その音楽プレーヤーをまた動く状態にさせることができますか?」
→ つまり「音楽プレーヤーを直して(または再起動させて)動く状態にしてくれますか?」というニュアンス。I finally got my computer running smoothly.
「やっとパソコンを(問題なく)スムーズに動く状態にできた。」
→ パソコンの問題を解決して“running smoothly”という状態にするイメージ。She got me thinking about changing my job.
「彼女は私に、仕事を変えることを考えさせました。」
→ 会話やアドバイスを通して、“私が仕事を変えるか考え始める”きっかけを作ったイメージ。
文型のポイント
get + 目的語 + 現在分詞 (V-ing)
- 「get」が「させる、~の状態にする」を意味し、目的語が「現在分詞で表される動作」へ移行するイメージ。
- 目的語の後ろに「現在分詞」を使うことで、その動作・状態の継続や進行を強調する。
- 「get」が「させる、~の状態にする」を意味し、目的語が「現在分詞で表される動作」へ移行するイメージ。
「have + 目的語 + 動詞の原形」や「make + 目的語 + 動詞の原形」との違い
- 「make + 目的語 + 動詞の原形」
- 無理やり「~させる」という強制のニュアンスが強い。
- 例:She made me do my homework.(彼女は私に宿題を無理やりやらせた)
- 無理やり「~させる」という強制のニュアンスが強い。
- 「have + 目的語 + 動詞の原形」
- 比較的自然に「~させる」や「~してもらう」というニュアンス。
- 例:I had him fix my bike.(彼に自転車を直してもらった)
- 比較的自然に「~させる」や「~してもらう」というニュアンス。
- 「get + 目的語 + 現在分詞」
- 「(ある状態・動作に) なるように促す」というニュアンスが強く、動作を起こさせたり、進行中の状態へ持っていくイメージ。
- 例:I got him working on the project.(彼にプロジェクトに取り掛かってもらった)
- 「(ある状態・動作に) なるように促す」というニュアンスが強く、動作を起こさせたり、進行中の状態へ持っていくイメージ。
- 「make + 目的語 + 動詞の原形」
「get + 目的語 + to 不定詞 (to do)」との違い
- 「get + 目的語 + to 不定詞」の場合は「目的語に~させる」という点で同じですが、
こちらは「~という行動を始めさせる」ことにフォーカスします。 - 一方、「get + 目的語 + 現在分詞」はその動作の「進行中の状態を作り出す」といったニュアンスが強調されます。
- 例:
- Can you get him to clean his room?(彼に部屋を片づけるように言ってくれない?)
→ 動作に取り掛からせることに焦点がある。 - Can you get him cleaning his room?(彼が部屋を片づけ始めて、今まさに片づけている状態を作れる?)
→ 「彼が片づけている状態にして」という進行中のニュアンスが入る。
- Can you get him to clean his room?(彼に部屋を片づけるように言ってくれない?)
- 「get + 目的語 + to 不定詞」の場合は「目的語に~させる」という点で同じですが、
使い方のコツ
- 「get + 目的語 + 現在分詞」は、カジュアルな日常会話からビジネスシーンまで幅広く使えます。
- 目的語が「動き始めたり、状態が変化したりしている最中」を強調したいときに便利です。
- 意味をさらに明確にしたい場合は、文脈に合わせて「to 不定詞」と使い分けるとよいでしょう。
まとめ
- 「get + 目的語 + 現在分詞」は「~させる/~する状態に持っていく」という意味。
- 目的語が進行中の動作や変化の真っ最中であるイメージを与える。
- 「make」「have」「get + to不定詞」との違いを意識すると、英語表現の幅が広がる。
英語を使って「~させる」という表現はいくつか種類がありますが、「get + 目的語 + 現在分詞」は「動作を起こして進行中の状態にする」という独特のニュアンスをもつ便利な構文です。会話や文章の中でぜひ使い分けてみてください。