元となった文法の項目
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B1.1
each other
「お互いに」を表す代名詞
説明
以下では、相互代名詞「each other」がどのように使われるのか、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. 「each other」とは?
- 「each other」は主に「お互いに」という意味を持つ「相互代名詞 (reciprocal pronoun)」です。
- 例:
- They love each other.
- (彼らはお互いを愛し合っている)
- The two teams respect each other.
- (その2つのチームは互いを尊重し合っている)
- They love each other.
「互いを」「互いに」というイメージで訳されるため、副詞に見えがちですが、実際は代名詞の一種です。したがって、文の中では目的語として機能します。
2. 動詞の目的語としての使い方
「each other」は代名詞なので、動詞の目的語としてそのまま置くことができます。
- 例:
- Do you know each other?
- (お互いのことを知っていますか?)
- We helped each other to finish the task.
- (私たちはその仕事を終わらせるために助け合った)
- Do you know each other?
このように主語が複数あり、「互いに~する」というニュアンスを伝えたい場合に用いられます。
3. 前置詞+「each other」で使う場合
「each other」は副詞ではないため、「~に」「~を」などの意味を補うには前置詞を伴わせる必要があります。
- 例:
- Listen to each other.
- (お互いの話を聞き合いなさい)
- ※「to」が必要
- We talked about each other’s hobbies.
- (私たちはお互いの趣味について話し合った)
- ※「about」で「~について」の意味を補完
- Listen to each other.
ここで覚えておきたいのは、動詞によって必要な前置詞が変わることです。日本語訳では「おたがいに」の「に」が付く印象があっても、実際の英文では適切な前置詞を選ぶ必要があります。
4. 「each other’s」の所有格形
「each other」は所有格形「each other’s」としても使用できます。
- 例:
- They know each other’s families well.
- (彼らはお互いの家族をよく知っている)
- They know each other’s families well.
「each other’s」の後ろは名詞が続き、意味としては「互いの~」を表します。
5. 「each other」と「one another」
伝統的には「each other」は二者間、「one another」は三者以上の間で使われるとされてきました。しかし、現在の英語ではほぼ同じ意味で使われることが多く、二者か三者以上かを厳密には区別しない場合が大半です。
6. まとめ
- 「each other」は「お互いに」を表す相互代名詞で、主に目的語として使われる。
- 「each other」の前に前置詞が必要な場合もある(例:to each other, about each other, with each other)。
- 所有格として「each other’s」を使うことができ、後ろに名詞を続けられる。
- 「each other」と「one another」は現代英語ではほぼ同じ意味合いとして使われる。
「each other」は会話やライティングでよく登場し、人や物事の間の相互関係を示す便利な表現です。前置詞の組み合わせや、所有格の形にも注意して、正確に使い分けましょう。