元となった文法の項目
204
B1.2
do/does+動詞原形
強調のdo
説明
以下では、英語で強調に使われる「do/does/did + 動詞の原形」について、より詳しく、わかりやすく解説します。
1. 「do/does/did + 動詞の原形」の基本的な意味
通常、肯定文では「主語 + 動詞」という形をとりますが、「do/does/did」を動詞の前に置くことで、動詞の意味を強調できます。日本語にすると「本当に~する」「ぜひ~したい」「どうしても~する」といったニュアンスを加えることが可能です。
- 例:
- I do want to see that movie.
→「どうしてもその映画が見たいんです」 - He does look tired.
→「彼は本当に疲れているように見えます」 - I did tell you about the meeting yesterday.
→「昨日、本当にあなたにミーティングのことを言いましたよ(ちゃんと伝えたでしょう)」
- I do want to see that movie.
2. 主語との対応
「do/does/did」を用いるときは、主語と時制によって次のように使い分けます。
| 時制 | 主語 | 使う語 | 例文 |
|---|---|---|---|
| 現在形 | I, you, we, they など複数 | do | I do play the guitar every day. |
| 現在形 | he, she, it など単数 | does | She does want to join us. |
| 過去形 | (すべての主語) | did | They did finish their homework on time. |
3. 「do/does/did」を強調に使う場合のポイント
- 助動詞としての「do/does/did」は否定文や疑問文を作るときにも使いますが、強調したいときも同じ形を用います。ここでのニュアンスは「(わざわざ)~する」「(本当に)~する」「(間違いなく)~した」というように、話し手の気持ちを強く込められます。
- 話し手は「do/does/did」の部分を強く発音することが多いです。例えば、「I do like it.」という場合、doを強く読むと「私は本当にそれが好きだよ」という気持ちをはっきり伝えられます。
4. 否定文・疑問文と区別する方法
- 否定文・疑問文の場合も「do/does/did」を用いますが、強調と組み合わせれば「強調したい部分」と「否定・疑問文の形」が同時に表せます。
- 強調 + 否定文:I do not want to go there.(どうしても行きたくない)
- 強調 + 疑問文:Do you really think so?(あなたは本当にそう思ってるの?)
- 強調 + 否定文:I do not want to go there.(どうしても行きたくない)
- 肯定文の強調では「do/does/did」の後ろに 動詞の原形がそのまま 続きます。ここが主な見分け方のポイントです。
5. 使いすぎに注意
「do/does/did + 動詞の原形」は便利な強調表現ですが、日常会話ではあまりに多用すると大げさに聞こえることがあります。効果的に使うためには、「ここぞ」という場面で使うのがおすすめです。
以上が「do/does/did + 動詞の原形」を用いた強調表現の解説です。主語や時制に合わせた形を使い、強調したい部分をしっかりと伝えられる便利な表現なので、ぜひ活用してみてください。