元となった文法の項目
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A2.1
Why not ...?
主語のない疑問文
説明
以下では、「Why not …?」という表現の使い方を、より詳しくわかりやすく解説します。
「Why not …?」とは
- 英語で「Why not …?」と聞いたら、「(相手に向かって)~してみたらどう?」など、提案のニュアンスを伝える表現です。
- 日本語にすると「~してみたら?」や「~してはどうですか?」という感じになります。
文構造のポイント
主語(you)の省略
- 「Why not …?」の原型は、「Why do you not …?」とも考えられます。
- しかし日常では、提案や軽いアドバイスとして、主語「you」が省略される形(「Why not …?」)がよく使われます。
- そのため、「一般的な疑問文の語順(Why do you not + 動詞…?)」とは異なる形になり、少し特殊な構造をとっています。
- 「Why not …?」の原型は、「Why do you not …?」とも考えられます。
意味合いのニュアンス
- 相手に動作を促す、提案する、アドバイスする場合などに用いられます。
- 「Why not …?」を直訳すると「なぜ…しないの?」にもなり得ますが、本来は「~すればいいのに」「~してみたら?」という柔らかい勧めや提案を表します。
- ですので、相手を責めているわけではない、あくまで提案しているということをポイントとして押さえておきましょう。
- 相手に動作を促す、提案する、アドバイスする場合などに用いられます。
例文
- “Why not try a new restaurant this weekend?”
→ 「今週末、新しいレストランに行ってみたらどう?」 - “Why not join us for the trip?”
→ 「私たちの旅行に参加してみたらどう?」 - “Why not ask your teacher for advice?”
→ 「先生に相談してみたら?」
「Why don’t you …?」との違い
- 「Why don’t you …?」 も同じように提案の意味を持ちますが、ここでは
why
とdon't you
が文として明示的に示されます。
例: “Why don’t you take a break?” → 「休憩したらどう?」 - 「Why not …?」 はより省略的で、口語的にも軽い印象を与えます。
よくある注意点
- 「Why not …?」は疑問文の一種ではありますが、主語や助動詞が明示されないため、標準的な疑問文の形とは異なります。
- また、直訳しない方が自然な場合が多い ので、「~したらどう?」など、柔らかい提案を伝える表現として理解しておくことが大切です。
以上が「Why not …?」の文法的なしくみと使い方です。英語の日常会話では相手を気軽に誘ったり、新しいアイデアを提案したりするときに頻繁に使われるので、ぜひ覚えておくと便利です。