one/ones
繰り返しを避けるための代名詞
「one / ones」の使い方をより詳しく解説
前に出てきた名詞の繰り返しを避けるときは、よく it や that などの代名詞を使います。しかし、前に「形容詞」が付いている場合、it や that では置き換えられず、代わりに one / ones を用いる必要があります。以下では、その理由や使い方をもう少し詳しくみていきましょう。
1. 形容詞が付いている場合は one / ones を使う
同じ名詞を繰り返すのを避けたいとき
たとえばI like the red bag and the blue bag
のように何度も bag が出てくるとくどいですよね。このとき、後半の bag を one に置き換えるとI like the red bag and the blue one.
と言えます。- 単数形 → one
- 複数形 → ones
- 単数形 → one
形容詞が付いている場合に it や that は使えない
the blue bag
→the blue *it*
のように言うことはできないため、the blue one
と言う必要があります。
2. it / that と one / ones の違い
it / that は「同じもの・同じ名詞そのもの」を指す
Where is my book? I left it on the table.
- ← it は自分が置いた「同じ本」を指す。
one / ones は「同じ種類の別のもの」を指す
I don’t want this book. I want a different one.
- ← 「本という種類は同じだが、これは嫌なので“別の本”が欲しい」というニュアンス。
また、会話シーンでよく見る表現として
Which book do you like, this one or that one?
(どちらの本が好きですか?この本ですか、それともあの本ですか?)
があります。この場合も、this one と that one は「同じ種類(本)だけれど別のもの」を指しており、one を用いる形が自然です。
3. 例文で確認しよう
単数形の例
- I really like the red sweater, but I want the blue one.
- 前半で the red sweater が出てきたので、後半では「青いセーター」の sweater を one に言い換えている。
- I really like the red sweater, but I want the blue one.
複数形の例
- These cookies are tasty, but I prefer the homemade ones.
- cookies(複数)を前半で言っているので、後半では「手作りのクッキー」を指すのに ones を使っている。
- These cookies are tasty, but I prefer the homemade ones.
it / that と one の違い
- A: I love your bike.
- B: Thanks. I love it, too.
- ここでの it は相手の持ち物である「同じ自転車」を指す。別の自転車ではなく、「そのもの」に言及しているため it を使う。
- ここでの it は相手の持ち物である「同じ自転車」を指す。別の自転車ではなく、「そのもの」に言及しているため it を使う。
- A: I love your bike.
- A: I have this bag, but I want to buy a new one.
a new one
は「同じ“バッグ”という種類だが新しい別のもの」を表している。
まとめ
- 形容詞付きの名詞を言い換えるときは one / ones を用いる。
- 単数形→ one、複数形→ ones。
- it / that は「同じもの」を指すが、one / ones は「同じ種類の別のもの」を指す。
上記のポイントを押さえることで、英語の会話や文章で自然な表現ができるようになります。ぜひ実践してみてください。