元となった文法の項目
2
A1.1
the+名詞
名詞の前に付ける定冠詞the
説明
以下では、英語における「the + 名詞」の使い方を、なるべく詳しく、わかりやすく説明します。
「the + 名詞」の基本的な意味
英語の定冠詞「the」は、「どの名詞か」が話し手・聞き手の双方にとって特定できるときに使われます。具体的には、下記のような状況で名詞の前に「the」が置かれます。
すでに話題にのぼった・言及された名詞
例:- “I bought a book yesterday. The book was really interesting.”
→ 2文目では「どの本か」が特定できるので “the book” となる。
- “I bought a book yesterday. The book was really interesting.”
文脈からどの名詞か明らかな場合
例:- “He bought the book yesterday.”
→ ここでは、前後の会話や文章から「どの本を指しているか」がはっきりしているため、“the book” となる。
- “He bought the book yesterday.”
世界に一つしかなかったり、唯一の存在であるとわかっている場合
例:- “the sun”(太陽は一つしかない)
- “the moon”(月も1つしかない)
- “the sun”(太陽は一つしかない)
指示語や修飾によって特定される場合
例:- “the girl who lives next door”
→ 「隣に住んでいる女の子」という修飾語句によって、その女の子が誰か特定できる。
- “the girl who lives next door”
「the」を使う際のポイント
「一度目」は不定冠詞(a/an)、「二度目」は定冠詞(the)
- 初めてその名詞が登場するなら “a book”(どんな本かまだわからない)
- すでに出てきたら “the book”(その本がどれかもうわかっている)
- 初めてその名詞が登場するなら “a book”(どんな本かまだわからない)
話し手・聞き手の間で共通認識がある場合
- 会話や文章の内容、状況が示しているなど、名詞がどれか明確に伝わるなら「the」を使う。
- 会話や文章の内容、状況が示しているなど、名詞がどれか明確に伝わるなら「the」を使う。
常識的に一つとわかる場合
- “the president”(文脈上、国や組織が限定されている場合)
- “the top of the mountain”(山の頂上は1つだから特定できる)
- “the president”(文脈上、国や組織が限定されている場合)
まとめ
「the」は、名詞がどれを指しているのか明確にわかるときに使います。一度話題に出た名詞や文脈からすぐに特定できる名詞には「the」を付ける、と覚えておくとわかりやすいでしょう。たとえば以下の文では、すでにその本について話しているので “the” が必要になります。
He bought the book yesterday.
ここでは、話し手も聞き手も「その本」が何であるかを知っていることが前提になっています。こうした「特定の名詞」を示すときに使うのが「the」の大きな役割です。