最終更新日:2024/06/18

(動きがとれないほどの)混雑,雑踏,押し合い / (機械などが)動かなくなること,故障 / 《話》苦しいはめ,苦境,窮地

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

jam

IPA(発音記号)
名詞

(動きがとれないほどの)混雑,雑踏,押し合い / (機械などが)動かなくなること,故障 / 《話》苦しいはめ,苦境,窮地

このボタンはなに?

ラッシュアワー中、地下鉄の駅は人々で混雑していました。

このボタンはなに?
解説

以下では、名詞の “jam” について、できるだけ詳細に解説していきます。


1. 基本情報と概要

単語


  • jam

品詞


  • 名詞 (名詞以外に動詞としても使われますが、ここでは名詞にフォーカスします)

意味(英語・日本語)


  • (英) jam: a sweet food made by cooking fruit with sugar, often spread on bread or toast

  • (日) ジャム: 果物を砂糖で煮詰めて作る甘い食品で、パンやトーストなどに塗って食べます。

「朝食やおやつにパンに塗る甘い食品」です。「いちごジャム」「ブルーベリージャム」のように果物によって名前が変わります。比較的初歩的な単語で、日常生活でもよく使われる表現です。


  • 例のCEFRレベルの目安: A2(初級レベル)

    A2レベルの人でも日常会話で十分扱える単語です。

活用形

名詞なので活用形はありませんが、動詞として使用される場合は以下のようになります:


  • 原形: jam

  • 三人称単数形: jams (He jams the lid on the jar.)

  • 現在分詞・動名詞: jamming (They are jamming to the music.)

  • 過去形・過去分詞: jammed (He jammed the guitar’s strings too hard.)

名詞以外で使われる例(動詞 “to jam”):


  • to jam = 「詰め込む」「音楽の即興演奏をする」「機械などを動かなくする」など。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語: 特になし

  • 語幹: jam

派生語・類縁語


  • jam (動詞) : 「詰め込む」「塞ぐ」「故障させる」「即興演奏する」など

  • jammy (形容詞) : イギリス英語のスラングで「運がいい」の意味もあり。

  • jammed (形容詞) : 「詰まっている」「動かなくなっている」など。

コロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. strawberry jam(イチゴジャム)

  2. traffic jam(交通渋滞)

  3. jam jar(ジャムの瓶)

  4. jam-packed(ぎっしり詰まった)

  5. jam session(即興の音楽セッション)

  6. jam sandwich(ジャムサンドイッチ)

  7. in a jam(困った状況に陥っている)

  8. jar of jam(ジャム1瓶)

  9. slow jam(バラード系の曲を指す音楽用語)

  10. jam on toast(トーストにジャムを塗ったもの)


3. 語源とニュアンス

語源


  • “jam” は中英語の “jamme” などに由来するとされ、元々は「押し込む」「詰め込む」というニュアンスがありました。その後、果物を潰して煮詰めたものを指すようになり、現在の「ジャム」という意味が定着しています。

微妙なニュアンス・使用時の注意


  • 名詞 “jam” は基本的に果物を砂糖で煮詰めた食品を指す、カジュアルな日常単語です。

  • “traffic jam” などの比喩表現としても使われ、「詰まって動かない」という元々の意味とつながります。

使用シーンの傾向


  • 口語・文章どちらでも一般的に使われます。

  • カジュアルからフォーマルまで幅広く使われる単語ですが、「果物のジャム」という意味なら日常会話が中心です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 “jam” は可算名詞として扱われることが多いです。

    例: “I bought three different jams.” (3種類のジャムを買った)

  • 「ジャム1瓶」のように量を表す際は “a jar of jam” のように表現します。

  • 動詞 “jam” の場合は他動詞・自動詞両方で使われますが、今回は名詞用法を中心に解説しています。

一般的な構文やイディオム


  • be in a jam: “困っている状況にある”

  • jam session: “即興で演奏するセッション”


5. 実例と例文

以下に日常会話・ビジネス・学術的な文脈それぞれ3例ずつ提示します。

(それぞれ英語例文 → 日本語訳)

日常会話


  1. “Could you pass me the strawberry jam, please?”

    「イチゴジャムを取ってもらえますか?」


  2. “I love making homemade jam in the summer.”

    「夏には自家製ジャムを作るのが大好きです。」


  3. “This toast would taste better with some jam on it.”

    「このトーストにはジャムを塗った方がおいしいよ。」


ビジネスシーン


  1. “We got stuck in a traffic jam on the way to the office.”

    「オフィスに行く途中で交通渋滞に巻き込まれました。」


  2. “Our meeting schedule is jam-packed today.”

    「私たちの今日のミーティングスケジュールはぎっしり詰まっています。」


  3. “I’m in a bit of a jam; could you cover for me at the conference?”

    「ちょっと困っていて、会議で代わりに出席してくれない?」


学術的/アカデミックな文脈


  1. “The research paper discusses methods to reduce sugar in homemade jam without losing flavor.”

    「その研究論文では、自家製ジャムの風味を損なわずに砂糖を減らす方法を論じています。」


  2. “When analyzing consumer demands, jam varieties are a key focus in the market sector.”

    「消費者ニーズを分析する際、ジャムの種類は市場セクターで重要視されるポイントです。」


  3. “The classification of fruit-based spreads like jam depends on sugar content and production process.”

    「ジャムのような果物ベースのスプレッドを分類する際は、糖分量や製造工程が基準となります。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. jelly(ゼリー, ジェリー)


    • 果汁と砂糖をゼラチン等で固めたもの。ジャムよりも固い食感がある。


  2. marmalade(マーマレード)


    • 柑橘系の皮を入れて煮詰めたジャム。苦味と酸味が特徴。


  3. preserve(プリザーブ, 保存食)


    • 大きめの果肉が残ったジャムの一種や、一般的に「保存食品」を指す場合もある。


上記は果物を使ったスプレッドという点で似ていますが、果物の状態や加工方法が少しずつ異なります。

反意語

厳密な反意語はありませんが、 “jam” のイメージが「詰め込む」「密集」のため、ゆるさや余裕を表す言葉(たとえば “spacious”, “empty” など)が考えられます。ただし「食品」としての “jam” に直接対応する「反意語」は存在しません。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA)


  • アメリカ英語 (米): /dʒæm/

  • イギリス英語 (英): /dʒæm/

アクセントの位置


  • 単音節語なのでアクセントは “jam” 全体にあります。

よくある発音ミス


  • “y” 音を入れて /dʒæm/ が /dʒæjm/ のようにならないように注意。

  • 母音 “æ” の口をしっかり開いて、 “jam” の “a” を「ア」に近い音で発音します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “jamm” と余計に m を重ねてしまう場合がある。正しくは “jam”。

  • 同音異義語には “jamb”(ドアや窓の側枠)があるが、日常ではあまり混同しない。

  • “traffic jam” や “jam session” など、意味的に広がった表現が多いため、文脈によって意味が変わる点に注意。

  • TOEIC・英検で “traffic jam” が頻繁に登場するときがあります。「渋滞」という意味で覚えておくと便利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「果物をギュッと ‘詰め込んで’ 甘くしたもの」というイメージを持つと、“jam” の語源である「押し込む」「詰め込む」の意味と関連づけて覚えやすくなります。

  • 書き取りのときは “jam”=「ジャム」。綴りが短いので一気に覚えられます。

  • “traffic jam” (交通渋滞) を一緒に覚えると、「詰まって動けない」イメージが理解しやすいです。


以上が、名詞 “jam” に関する詳細な解説です。パンに塗るジャムから派生して「詰まっている状況」まで、幅広い意味とイメージがある単語なので、ぜひ実際の文脈で使い分けてみてください。

意味のイメージ
jam

語彙を覚えるための辞書問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★