元となった辞書の項目
walker
解説
以下では、名詞“walker”を、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “walker”
- 日本語: 「歩く人」や「歩行器(歩行を補助する器具)」という意味。
「walker」は、大きく2つの意味で使われます。
- 歩く人(例: 早足で歩く人、散歩をする人)
- 歩行を助ける器具(高齢者や足腰の弱い人が使用)
「歩く人」というニュアンスでは、「かっこいいウォーキングをする人」や「単に歩いて移動する人」など、比較的カジュアルに使われます。
「歩行器」の意味では、介護や医療などフォーマルな場面で「ウォーカーを使う」というように用いられることがあります。
品詞・活用形
- 品詞: 名詞 (noun)
- 数:
- 単数形: walker
- 複数形: walkers
- 単数形: walker
他の品詞形・関連動詞
- 動詞形: walk (walks, walked, walking)
- 「walker」は「walk」に接尾辞「-er」がついて、「歩く人・歩行器」を表す名詞になっています。
難易度(CEFRレベルの目安)
- B1(中級)
- 「walk」自体はA1レベル(超初心者)でも習う基本動詞ですが、「walker」はやや日常以上の場面でも登場する語です。とはいえ、特殊な意味ではなく、理解しやすい名詞なのでB1程度が目安です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “walk”(歩く)
- 接尾語: “-er”(〜をする人、〜をする道具を表す)
他の単語との関連性(派生語や類縁語)
- walk(動詞: 歩く)
- walker(名詞: 歩く人、歩行器)
- walkway(名詞: 歩道、歩行者用通路)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “fast walker”(速く歩く人)
- “slow walker”(ゆっくり歩く人)
- “an avid walker”(熱心に散歩好きな人)
- “dog walker”(犬の散歩をする人)
- “baby walker”(赤ちゃん用の歩行器)
- “walker frame”(歩行器フレーム)
- “use a walker”(歩行器を使う)
- “recreational walker”(趣味の散歩をする人)
- “professional dog walker”(仕事として犬の散歩をする人)
- “long-distance walker”(長距離を歩く人)
3. 語源とニュアンス
語源
“walker”は、古英語の“wealcan”(転がる、歩く)から派生した“walk”に、動作主を表す“-er”がついてできた言葉です。
中世以来、“walk + er”の形は「〜する人」を指し示す典型的な作り方で、現代でも非常によく見られる語構成の一つです。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「歩く人」としての“walker”は、カジュアルな場面でも使われます。
- 「歩行補助器具」としての“walker”は、やや医療・福祉寄りの単語なので、フォーマルな文章や説明文などでも登場します。
- 日常会話では「歩行器」の意味よりは、「犬の散歩をする人(dog walker)」など、人を指す場面のほうがややポピュラーです。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 “walker” は可算名詞 (a walker / two walkers)。
- 「歩行器」の意味で使う場合も可算名詞(例: “He uses a walker.”)。
- フォーマル・カジュアルの使い分け:
- カジュアル: “He’s a fast walker.”
- フォーマル: “The patient requires a walker for support.”
- カジュアル: “He’s a fast walker.”
一般的な構文・イディオム
- “(someone) is a (type of) walker.”
- 例: “She is a brisk walker.”(彼女はさっそうと歩く人だ)
- “use a walker”
- 例: “He has to use a walker after his surgery.”(手術後、彼は歩行器を使わなくてはならない)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’m not a fast walker, so let’s take our time.”
- 私はあまり速く歩けないから、ゆっくり行こう。
- 私はあまり速く歩けないから、ゆっくり行こう。
- “My neighbor is an avid dog walker and takes out dogs every morning.”
- 隣の人は熱心な犬の散歩人で、毎朝犬を散歩に連れて行くんだ。
- 隣の人は熱心な犬の散歩人で、毎朝犬を散歩に連れて行くんだ。
- “I prefer cycling, but my sister is more of a walker.”
- 私はサイクリング派だけど、妹はどちらかというと歩くのが好きなんだ。
(2) ビジネスシーンでの例文
- “John is a quick walker, so he rarely arrives late to meetings.”
- ジョンは足が速いので、会議に遅れることはまずありません。
- ジョンは足が速いので、会議に遅れることはまずありません。
- “We should install a ramp for employees who use a walker.”
- 歩行器を使う社員のためにスロープを設置するべきです。
- 歩行器を使う社員のためにスロープを設置するべきです。
- “Our CEO is a dedicated fitness walker; he walks 10,000 steps every day.”
- うちのCEOは熱心にフィットネスウォークをする人で、毎日1万歩を歩きます。
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
- “Patients who can partially bear weight may benefit from a front-wheeled walker.”
- 部分的に体重を支えられる患者は、前輪付き歩行器の利点がある場合があります。
- 部分的に体重を支えられる患者は、前輪付き歩行器の利点がある場合があります。
- “The study examined the gait patterns of older adults using various types of walkers.”
- その研究では、高齢者がさまざまなタイプの歩行器を使用した際の歩行パターンを調査しました。
- その研究では、高齢者がさまざまなタイプの歩行器を使用した際の歩行パターンを調査しました。
- “In mobility research, the term ‘walker’ encompasses multiple assistive devices.”
- 移動研究において、“walker”という用語には複数の補助器具が含まれます。
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “pedestrian”(歩行者)
- 「walker」との違い: “pedestrian”は「歩行者」という公道を歩く人全般に使われる比較的フォーマルな名詞。
- 「walker」との違い: “pedestrian”は「歩行者」という公道を歩く人全般に使われる比較的フォーマルな名詞。
- “hiker”(ハイカー、登山者)
- 「walker」との違い: 山道や長距離のトレイルを歩く人を指し、レジャーや登山のニュアンスが強い。
- 「walker」との違い: 山道や長距離のトレイルを歩く人を指し、レジャーや登山のニュアンスが強い。
- “stroller”
- 米国口語では「散歩をする人」の意味になることもあるが、主に「ベビーカー(乳母車)」を指す意味のほうが強いので注意。
- 米国口語では「散歩をする人」の意味になることもあるが、主に「ベビーカー(乳母車)」を指す意味のほうが強いので注意。
反意語
- 厳密な反意語はありませんが、「運転手(driver)」や「ライダー(rider)」が文脈上は対比されることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記
- アメリカ英語: /ˈwɔːkər/ または /ˈwɑːkər/ (「ウォーカー」)
- イギリス英語: /ˈwɔːkə/ (「ウォーカー」)
アクセント・注意点
- “walk”と同じく「ウォーク」のように母音が長くなる部分に注意。
- アメリカ英語では “ウォーカー” と「ウォー」の部分がやや「ワー」に近い発音になる場合があります。
- つづり(w-a-l-k-e-r)の“l”は書きこまれていますが発音は “ウォ” の部分が伸びるので、「ウォーカ」ではなく “ウォー” + “カー” と区切るイメージ。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “walker” を “wolker” としてしまうなどのミスに気をつける。
- 同音異義語: “welker” などは存在しませんが、“walk”系で発音が混乱しやすいので注意。
- 「walker」を「歩くための人」という直訳的発想で文脈を見失わないようにする。歩行器の意味にも注意が必要。
- 試験対策(TOEIC/英検など): 特定の職業名(dog walkerなど)の語句として出題されたり、歩行補助具に関する長文で出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “walk” + “-er” = “walker” と覚えるとシンプル。動作主を表す“-er”がわかっていれば、すぐに意味を推測しやすい。
- 「ウォーキングをする人」「ウォーキングを補助する道具」という2パターンのイメージを頭に入れておく。
- “dog walker” など、身近なフレーズで覚えると使いやすい。
以上が、名詞“walker”の詳細解説です。歩く人や歩行器を指す汎用的な単語なので、会話でも書き言葉でも覚えておくと役立ちます。
意味のイメージ
意味(1)
歩く人(物)
意味(2)
歩行器