元となった辞書の項目
unofficial
解説
以下では、形容詞「unofficial」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
unofficial(形容詞)
- 英語での意味: “Not authorized, recognized, or established as official; not formally approved.”
- 日本語での意味: 「公式ではない」「非公式の」「公認されていない」
- たとえば、正式な発表ではなく個人的な意見として発せられた情報を指すときに用います。「非公式の」「拡散が許されていない」というニュアンスを含む場合もあります。
活用形
形容詞なので、特に名詞や動詞のように複雑な活用はありませんが、副詞形として“unofficially”があります(意味: 「非公式に」)。
他の品詞形
- 副詞: unofficially(非公式に)
例)He spoke unofficially to the press.(彼は記者に対して非公式に話をした。)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- A1: 超初心者
- A2: 初級
- B1: 中級
- B2: 中上級 ← ここ
- C1: 上級
- C2: 最上級
「official(公式の)」に対する否定の意味を表す“un-”がついた形容詞です。ニュース記事やビジネス文書でよく見かける表現として、英語学習者には中上級レベルでの習得が望ましいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: “un-”
- 「〜でない」「反対の」という意味を持つ否定の接頭語。
- 「〜でない」「反対の」という意味を持つ否定の接頭語。
- 語幹: “official”
- 「公式の」「公の」という意味。
具体的な意味
- 公式ではない
- 公的機関や正式な文書によって認証されていないことを指します。
- 公的機関や正式な文書によって認証されていないことを指します。
- 非公式の
- あくまでも私的な立場からの見方や発言であることを示します。
- あくまでも私的な立場からの見方や発言であることを示します。
- 暫定的な
- 公式情報が出る前段階でのものであるときにも使われます。
- 公式情報が出る前段階でのものであるときにも使われます。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)
- unofficial statement(非公式の声明)
- unofficial report(非公式の報告)
- unofficial source(非公式の情報源)
- unofficial visit(非公式訪問)
- unofficial capacity(非公式の立場・非公式に関わる役割)
- unofficial channel(非公式ルート)
- unofficial confirmation(非公式の確認)
- unofficial explanation(非公式の説明)
- unofficial results(非公式の結果・暫定的な結果)
- remain unofficial(依然として非公式のままである)
3. 語源とニュアンス
- 語源
- “un-” + “official”
- “official” は中世ラテン語の “officialis”(公務員・官職に関する)に由来し、さらにラテン語の “officium”(職務、義務)から来ています。
- “un-” + “official”
- 歴史的な使われ方
- 近世以降、“official” が「正式な権限が与えられたもの」という意味を強める一方、“unofficial” は「正式な権限のない」「公的に認可されない」という意味で使われてきました。
- 近世以降、“official” が「正式な権限が与えられたもの」という意味を強める一方、“unofficial” は「正式な権限のない」「公的に認可されない」という意味で使われてきました。
- ニュアンスや使用時の注意点
- “unofficial” と言うときは、もともとの“official”という基準が存在する場合が多いです。「公式なものがあるが、これはそうではない」という含意が強いです。
- 口語でも文語でも比較的使いやすい単語ですが、公的な場面では「非公式であること」を明確に示したいときに使われやすいです。
- “unofficial” と言うときは、もともとの“official”という基準が存在する場合が多いです。「公式なものがあるが、これはそうではない」という含意が強いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としての用法
- 例)“This is an unofficial meeting.”(これは非公式の会合です。)
- 名詞の前にも後ろにも置くことが可能ですが、前に置かれることが多いです。
- 例)“This is an unofficial meeting.”(これは非公式の会合です。)
- 副詞 (unofficially)
- 非公式の状態を表す副詞。文頭・文中・文末に置いて、「規則としては正式ではないが」「口頭で」「暫定的に」というニュアンスを与えます。
- 例)“Unofficially, he is still in charge.”(非公式には、彼がまだ責任を持っています。)
- 非公式の状態を表す副詞。文頭・文中・文末に置いて、「規則としては正式ではないが」「口頭で」「暫定的に」というニュアンスを与えます。
可算・不可算などの区別
- 形容詞なので可算・不可算の区別はありません。修飾する名詞が可算か不可算かによって変化はないです。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Let’s have an unofficial get-together at my place tonight.”
- (今夜、うちで非公式の集まりをやろうよ。)
- (今夜、うちで非公式の集まりをやろうよ。)
- “It’s unofficial, but I hear our new manager is starting next week.”
- (まだ公式発表ではないけど、新しいマネージャーが来週から始めるらしいよ。)
- (まだ公式発表ではないけど、新しいマネージャーが来週から始めるらしいよ。)
- “I got an unofficial tip that there might be a sale tomorrow.”
- (明日セールがあるかもって非公式の情報をもらったよ。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “He gave us an unofficial update on the project’s progress.”
- (彼はプロジェクトの進捗について非公式のアップデートを与えてくれた。)
- (彼はプロジェクトの進捗について非公式のアップデートを与えてくれた。)
- “We held an unofficial meeting before the official session to prepare.”
- (公式の会議の前に準備として非公式の打ち合わせを開催しました。)
- (公式の会議の前に準備として非公式の打ち合わせを開催しました。)
- “The unofficial data suggests that sales might exceed initial forecasts.”
- (非公式のデータによると、売り上げは初期予測を上回りそうです。)
学術的な文脈での例文(3つ)
- “This paper provides an unofficial analysis of the preliminary findings.”
- (本稿は予備的な研究結果の非公式の分析を提示するものである。)
- (本稿は予備的な研究結果の非公式の分析を提示するものである。)
- “Unofficially, several researchers have already replicated the experiment.”
- (非公式には、複数の研究者がすでに実験を再現している。)
- (非公式には、複数の研究者がすでに実験を再現している。)
- “The unofficial draft is not yet peer-reviewed.”
- (非公式の草案は、まだ査読を受けていない。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- informal(形式ばらない、非公式の)
- 「硬さのない」というニュアンスが強く、砕けた場面での使用。
- 「硬さのない」というニュアンスが強く、砕けた場面での使用。
- off the record(オフレコの、非公開の)
- 一時的に公表しないというニュアンス。「記者に根回しする際など」に使われやすい。
- 一時的に公表しないというニュアンス。「記者に根回しする際など」に使われやすい。
- unconfirmed(未確認の)
- 公式に確認や認証が取れていないという意味に焦点。
- 公式に確認や認証が取れていないという意味に焦点。
- unsanctioned(公認されていない)
- 権威ある機関から正式な許可が得られていないという側面。
- 権威ある機関から正式な許可が得られていないという側面。
反意語
- official(公式の)
- 権威や認可によって承認されているもの。
- 権威や認可によって承認されているもの。
- formal(正式の、形式的な)
- 礼儀作法に則ったり、きちんとした手続きを踏んだりしている状態。
- 礼儀作法に則ったり、きちんとした手続きを踏んだりしている状態。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˌʌn.əˈfɪʃ.əl/
- アクセント(主なストレス)は “-fi-” の部分にあります:“un-o-FI-cial”
- アクセント(主なストレス)は “-fi-” の部分にあります:“un-o-FI-cial”
- アメリカ英語とイギリス英語
- アメリカ英語: [ʌn.əˈfɪʃ.əl]
- イギリス英語: [ʌn.əˈfɪʃ.əl] ほぼ同じですが、母音の微妙な違いが地域によってあり得ます。
- アメリカ英語: [ʌn.əˈfɪʃ.əl]
- よくある発音の間違い
- /ʌ/ の音が「ア」と「オ」の中間音であることに注意。
- /fɪʃ/ の部分を /fiːʃ/ と長音化しないようにしましょう。
- /ʌ/ の音が「ア」と「オ」の中間音であることに注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “unoficial” と “f” を一つ落としてしまうミスに注意。
- 同音異義語との混同
- 語頭の “un-” が無視されて “official” と混同する場合があります。
- 語頭の “un-” が無視されて “official” と混同する場合があります。
- 試験対策
- TOEIC や英検などで「公式か非公式か」を問う設問に出る可能性があります。例文や長文読解において「非公式の情報源」や「非公式の発表」の文脈を読み取る力が大切です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “un-” は「ない・反対」を表す接頭語。「公式の (official)」に「ない (un-)」がついて「非公式の」というイメージを覚えると早いです。
- ストーリーで覚える:
- 「正式な会見はしないけど、裏口から非公式にちょっと情報を落としてくれる偉い人」が頭に浮かぶと暗記しやすいでしょう。
- 「正式な会見はしないけど、裏口から非公式にちょっと情報を落としてくれる偉い人」が頭に浮かぶと暗記しやすいでしょう。
- 勉強テクニック:
- “official” のスペリングを正しく覚えたうえで、“un-” を付ければ自然と“unofficial”になります。
- “unofficially” という副詞形もセットで覚えると便利です。
- “official” のスペリングを正しく覚えたうえで、“un-” を付ければ自然と“unofficial”になります。
まとめると、“unofficial” は「公式ではない」「非公式の」という意味の形容詞で、公式な認可や承認が存在する前提がある状況で、それに対して否定を示すのに使われます。副詞形 “unofficially” も覚えておくと、日常会話やビジネスシーンで役立ちます。今後の学習にぜひ役立ててみてください。
意味のイメージ
意味(1)
非公式の,公式でない;私的な