最終更新日:2024/06/12

彼は成功するという鋼鉄の決意を持っていた。

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He had a steely determination to succeed.

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元となった辞書の項目

steely

形容詞

鋼鉄の;(色・堅さ・強さなどが)鋼鉄のような / 頑固な;冷酷な

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彼は成功するという鋼鉄の決意を持っていた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: steely

品詞: 形容詞 (adjective)

活用形: steely (原級) / steelier (比較級) / steeliest (最上級)

意味 (英語): having the qualities of steel; coldly determined, hard, or resolute.

意味 (日本語): 「鋼(はがね)のような性質を持つ」「冷徹な」「断固としている」「硬くて冷たい印象を与える」といった意味合いがあります。人の視線や態度などが「どんなことがあっても揺るがない・冷徹である」と表現したいときに使われます。


  • 例: “He gave me a steely glare.”(彼は鋼のように冷たい目線を向けた)

この単語は、相手に対して非常に強い意志や冷徹な態度を示したいときに使われる、ややかたいニュアンスの表現です。

CEFRレベル: C1(上級)

比較的上級者向けの単語で、日常会話というよりはニュース記事や小説などで「冷徹さ」や「決断力の強さ」を強調したいときに登場します。

他の品詞形


  • steel (名詞): 「鋼」

  • steel (動詞): 「(心や意志を)固める」 (例: steel oneself to do something)

  • steeliness (名詞): 「冷徹さ」「剛直さ」

2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: steel(鋼)

  • 接尾語: -y(〜のような、〜の性質をもつ)

「steely」は「鋼」(steel) に形容詞化の接尾語 -y がついた形です。

「鋼のような」「鋼を連想させる」といったイメージが派生し、転じて「冷酷」「断固」「硬い(情に流されない)」などの様々なニュアンスにつながります。

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. steely gaze — (鋼のように冷たい視線)

  2. steely determination — (断固とした決意)

  3. steely resolve — (揺るぎない決意)

  4. steely eyes — (鋼のように冷たい目つき)

  5. steely expression — (冷酷な表情)

  6. steely nerves — (強靭な神経)

  7. steely demeanor — (冷徹な態度)

  8. steely focus — (一点の曇りもない集中力)

  9. steely voice — (冷たく鋭い声)

  10. steely composure — (冷静沈着さ)

3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「steel (鋼)」は古英語の “stēle” に由来するとされており、その硬さと強靭さを意味します。そこから「steely」は「鋼のように硬く、冷たい性質を持つ」イメージとして発展しました。

  • 歴史的背景: 中世の頃から「steel」は強さ・硬さの象徴として使われ、派生形容詞の「steely」は比喩的に「揺るぎない意志」や「冷たい態度」を表すのに用いられてきました。

  • 微妙なニュアンス:


    • 「冷酷さ」「冷徹さ」や「決して折れない姿勢」を強調したいときに用いられます。

    • 人に対してポジティブに評価する際は「揺るぎない意志」としてのニュアンスが強く、ネガティブに評価する際は「冷虐無慈悲」といった印象を与える可能性があります。


  • 使用シーン: 会話よりも、文書(小説・記事)やフォーマルなスピーチで「冷徹さ」「決断力の強さ」を強調したいときによく出てきます。

4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として主に名詞を修飾し、「(人の視線・態度など)鋼のように冷たい」と強調する表現に使われます。

  • 「steely + 名詞」の形で使われることが多いです。

一般的な構文・イディオム


  • “steely glare”

  • “steely resolve”

  • “steely determination”

  • “to steel oneself” ※これは動詞 steel のイディオムで、「自分の心を鬼にする」「腹をくくる」という表現です。

フォーマル/カジュアル


  • フォーマルな文章や物語・報道記事でよく見られます。

  • 口語で使う場合はやや堅苦しい響きになるため、意図的に強い表現をしたい場面に限定されることが多いです。

5. 実例と例文

日常会話での例文(カジュアル)


  1. “You should see her steely determination when she sets her mind on something.”

    (彼女が何かをやると決意したときの、あの断固たる決意ったらすごいよ。)


  2. “His steely gaze made me feel a bit nervous.”

    (彼の鋼のように冷たい視線は少し緊張させるわ。)


  3. “Wow, that’s a steely grip! You must work out a lot.”

    (わぁ、その握力鋼みたいだね!相当トレーニングしてるんでしょ。)


ビジネスシーンでの例文(ややフォーマル)


  1. “The CEO maintained a steely composure throughout the intense negotiation.”

    (そのCEOは、激しい交渉の最中でも冷静沈着な態度を崩さなかった。)


  2. “Her steely resolve impressed the board members, ensuring the project’s approval.”

    (彼女の断固たる決意が役員会に強い印象を与え、プロジェクト承認を勝ち取った。)


  3. “With a steely focus on results, the team executed the plan flawlessly.”

    (結果に対して一点の迷いもない集中力をもって、チームは計画を完璧に遂行した。)


学術的・書き言葉での例文(フォーマル)


  1. “In her thesis, she adopts a steely approach to data analysis, ensuring objective conclusions.”

    (彼女の論文では、データ分析に冷静沈着な手法を用いることで客観的な結論を導いている。)


  2. “A steely belief in rationality underpins the researcher’s methodology.”

    (研究者の手法には、合理性を絶対視する強固な信念が礎となっている。)


  3. “His steely adherence to protocol sets a high standard for laboratory work.”

    (彼のプロトコル順守への揺るぎない姿勢は、実験室での作業の高い基準を示している。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. firm (しっかりとした、断固とした)


    • “steely” よりもニュートラル。 “firm handshake” など日常でも自然。


  2. unyielding (屈しない、譲らない)


    • 攻撃的または頑固な印象を与える場合がある。


  3. resolute (断固とした、決心の固い)


    • 前向きな響きで、強い意志を評価する感じ。


  4. adamant (断固として譲らない)


    • 相手の要望を一切聞き入れないほどの頑固さを表す。


  5. cold (冷たい)


    • 単に感情が伴わない冷たさを表すが、「steely」ほど強い決意や硬質感のニュアンスはない。


反意語(Antonyms)


  1. soft (柔らかい、優しい)

  2. warm (温かい、友好的な)

  3. yielding (折れる、譲る)

いずれも「steely」の「硬質」「冷徹」「断固とした」の反対の意味合いを持ちます。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈstiːli/

  • アクセント: 第1音節 “STEE” に強勢が来ます。

  • アメリカ英語とイギリス英語の発音の違い: 大きな差はありませんが、アメリカ英語は「スティーリィ」、イギリス英語も基本的に同じです。

  • よくある間違い:


    • 「stee-ly」と区切って発音しようとすると不自然になりがちです。

    • “steel” と “steal” (盗む) の発音を混同しないよう注意します。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “steely” を “steelly” と誤って書くケースがあるので注意。

  • 同音異義語: “steel” と “steal”


    • steel (鋼) / steal (盗む) でスペルも意味も全然違います。


  • 試験対策: TOEICなどのビジネス場面を扱う問題や、英検1級など上級レベルの語彙問題で「steely」が出ることがあります。小説・時事問題の読解などで「steely gaze」「steely determination」のようなフレーズを見かける可能性が高いです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「steel = 鋼」をそのまま想像すると覚えやすいです。

  • 「鋼のように硬い・冷たい→冷徹で断固たる態度」という連想をイメージすると「steely」の意味を思い出しやすいでしょう。

  • スペルのポイントは「steel + y」なので、「鋼」を思い浮かべて“-y”を付け足すイメージで暗記すると間違いにくいです。

  • テレビや映画のワンシーンで誰かが「冷たい眼差し」をしているところをイメージして、頭の中で「steely gaze」と言ってみると覚えに残ります。


以上が形容詞「steely」の詳細解説です。

「鋼のよう」に「冷たく」「断固とした」印象を与える形容詞として、特に文学やニュース記事でよく見かけます。ぜひ日々の学習に活かしてください。

意味のイメージ
steely
意味(1)

鋼鉄の;(色・堅さ・強さなどが)鋼鉄のような

意味(2)

頑固な;冷酷な

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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