元となった辞書の項目
sneer
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: sneer
品詞: 名詞 (また、動詞としても使われる場合があります)
意味
- 英語: A contemptuous or mocking smile, remark, or tone.
- 日本語: 軽蔑や嘲笑を込めた笑い・表情・言葉
「sneer」は、相手を見下しているような、鼻であしらうような嘲笑や表情を表す言葉です。たとえば、相手に対して馬鹿にした感じで口角をゆがめながら笑ったり、言葉で意地悪く突き放したりする場面で使います。
活用形
- 名詞形: a sneer (複数形: sneers)
- 動詞形: to sneer (現在形: sneer / 過去形: sneered / 過去分詞: sneered / 現在分詞: sneering)
他の品詞形
- 動詞: 「to sneer」(鼻であしらう、嘲笑する)
- 例: He sneered at her suggestion. (彼は彼女の提案を鼻であしらいました)
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級)
“sneer”は日常会話で頻繁に出る単語ではないかもしれませんが、文学作品やフォーマルな場面でも見かける、やや難しめの表現です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「sneer」は明確な接頭語・接尾語がないひとまとまりの語です。
- 語幹は “sneer” そのもので、“sn-” という発音が鼻にかかったような響きを持ち、嘲笑や軽蔑を連想させます。
関連単語・派生語
- sneering (形容詞/現在分詞) : 嘲るような、鼻であしらうような
- sneeringly (副詞) : 嘲るように、鼻であしらうように
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “give a sneer” – (相手に)嘲笑を向ける
- “with a sneer” – 嘲笑混じりで
- “a sneer on one’s face” – 嘲笑の表情
- “he let out a sneer” – 彼は嘲り笑いをもらした
- “conceal a sneer” – 嘲笑を隠す
- “meet with sneers” – 嘲笑を受ける
- “respond with a sneer” – 嘲笑をもって答える
- “a sneer of contempt” – 軽蔑のこもった嘲笑
- “be greeted by sneers” – 嘲笑で迎えられる
- “ignore someone’s sneer” – 相手の嘲笑を無視する
3. 語源とニュアンス
語源
- 「sneer」は中英語や古ノルド語に由来を持つともいわれており、「鼻を鳴らす」「音を出す」というような動作と関連があると考えられています。現代的には、軽蔑や嘲笑を表す行為として定着しました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「sneer」は、感情としてはネガティブなものです。誰かを見下すように「フッ」と笑うイメージで、相手への不快感が伝わりやすい言葉です。
- 口語でも文章でも使われますが、あからさまに相手を軽蔑する表現なので、フォーマルな文章では慎重に使われます。小説や記事で、登場人物同士の緊迫感や敵意を表すときに使用されることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
名詞 (可算名詞)
- 主に “a sneer” (単数) や “sneers” (複数) で数えられます。
- 例: He always has a sneer on his face. (彼はいつも嘲笑の表情を浮かべている)
- 主に “a sneer” (単数) や “sneers” (複数) で数えられます。
動詞 (自動詞/他動詞)
- 自動詞: to sneer (at + 人・物)
- 例: He sneered at my idea. (彼は私の考えをバカにするように笑いました)
- 例: He sneered at my idea. (彼は私の考えをバカにするように笑いました)
- 他動詞としては用例が限られますが、「to sneer something」としても稀に使われる場合があります。ただし「sneer at someone/something」が一般的です。
- 自動詞: to sneer (at + 人・物)
構文例
- to sneer at + 人/物
- to give someone a sneer
- to speak with a sneer
- to sneer at + 人/物
フォーマル/カジュアル
- 会話でも書面でも使えますが、相手を貶めるニュアンスが強いので、丁寧な場では避けた方が無難です。
- 会話でも書面でも使えますが、相手を貶めるニュアンスが強いので、丁寧な場では避けた方が無難です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “He gave me a sneer when I mentioned my new job.”
- 新しい仕事の話をしたら、彼は嘲るように笑った。
- 新しい仕事の話をしたら、彼は嘲るように笑った。
- “She always has a sneer ready for anyone she dislikes.”
- 彼女は嫌いな人に対して、いつでも鼻であしらうような笑いをする。
- 彼女は嫌いな人に対して、いつでも鼻であしらうような笑いをする。
- “I told him my idea, but all I got was a sneer.”
- 私がアイデアを言ったが、返ってきたのは嘲笑だけだった。
- 私がアイデアを言ったが、返ってきたのは嘲笑だけだった。
(2) ビジネス
- “Despite some sneers from the competition, our product launch was a success.”
- 競合他社からの嘲りにもかかわらず、私たちの製品発表は成功だった。
- 競合他社からの嘲りにもかかわらず、私たちの製品発表は成功だった。
- “He tried to conceal his sneer during the meeting when the client raised concerns.”
- クライアントが懸念を示した際、彼はミーティング中その嘲り笑いを隠そうとした。
- クライアントが懸念を示した際、彼はミーティング中その嘲り笑いを隠そうとした。
- “Our proposal was initially met with sneers, but eventually, it was approved.”
- 私たちの提案は最初は嘲笑で迎えられたが、最終的には承認された。
- 私たちの提案は最初は嘲笑で迎えられたが、最終的には承認された。
(3) 学術的な文脈
- “Critics responded with sneers, arguing that the research lacked empirical evidence.”
- 批評家たちは実証的証拠が不足していると主張し、嘲笑の態度で応じた。
- 批評家たちは実証的証拠が不足していると主張し、嘲笑の態度で応じた。
- “The professor gave a sneer when asked about poorly cited studies.”
- 引用の乏しい研究について尋ねられた時、教授は嘲るような態度を示した。
- 引用の乏しい研究について尋ねられた時、教授は嘲るような態度を示した。
- “The concept faced sneers in the early stages, but it laid the foundation for later breakthroughs.”
- この概念は初期の段階では嘲笑を受けたが、その後の画期的な発見の基礎となった。
- この概念は初期の段階では嘲笑を受けたが、その後の画期的な発見の基礎となった。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “scorn” (軽蔑)
- 「scorn」は「相手を軽蔑する、軽視する」という意味で、必ずしも嘲笑のニュアンスは含まないが似た感情を表す。
- 「scorn」は「相手を軽蔑する、軽視する」という意味で、必ずしも嘲笑のニュアンスは含まないが似た感情を表す。
- “mock” (あざける)
- 「mock」は相手をバカにするために真似をする、不快にさせようとからかうニュアンス。表情だけでなく言葉や演技を通して行う場合も多い。
- 「mock」は相手をバカにするために真似をする、不快にさせようとからかうニュアンス。表情だけでなく言葉や演技を通して行う場合も多い。
- “smirk” (ニヤニヤする)
- 「smirk」は、少し嫌味な笑みや、「勝ち誇った・作り笑い」といったニュアンスを表す笑い方。
- 「smirk」は、少し嫌味な笑みや、「勝ち誇った・作り笑い」といったニュアンスを表す笑い方。
- “deride” (嘲る)
- 「deride」はフォーマルなニュアンスが強く、皮肉っぽく相手を嘲ることを意味する。
- 「deride」はフォーマルなニュアンスが強く、皮肉っぽく相手を嘲ることを意味する。
反意語 (Antonyms)
- “smile warmly” / “smile kindly” (優しく微笑む)
- 真逆で、温かみを持って笑う表現。
- 真逆で、温かみを持って笑う表現。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /snɪər/ (イギリス英語), /snɪr/ (アメリカ英語)
- 音節: sneer (1音節)
- アクセント (強勢): [sneer] の一音節のため、頭の “sn” の発音に注意します。
- アメリカ英語とイギリス英語の違いとしては、語尾の“r”が明確に発音されるかどうか程度です。イギリス英語では/r/をあまり強く発音しない地域もあり、[snɪə]のように聞こえます。
- “sn-”で始まるので、鼻にかかるような音の出し方を意識すると自然からかう感じが少し表現できます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “sneer”は“i”や“e”を混同しやすいですが、正しくは“s-n-e-e-r”の順です。
- “sneer”は“i”や“e”を混同しやすいですが、正しくは“s-n-e-e-r”の順です。
- 同音異義語は特になし
- “sneer”と音が似た別単語はあまり一般的ではありません。
- “sneer”と音が似た別単語はあまり一般的ではありません。
- 混同しやすい単語: “smear” (塗りつける/名誉毀損)
- スペルと音の一部が似ていますが意味は全く異なります。
- スペルと音の一部が似ていますが意味は全く異なります。
- 試験対策
- TOEICや英検などで頻出とはいえませんが、文章読解問題などでは、登場人物が他人を見下している情景を描写するために出ることがあります。
- TOEICや英検などで頻出とはいえませんが、文章読解問題などでは、登場人物が他人を見下している情景を描写するために出ることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “sn”の音が鼻にかかったように発音されるため、「鼻でフンッと笑う」イメージと関連付けると覚えやすいです。
- 「sneeze (くしゃみ)」に似た頭文字 “sn” ですが、こちらは「フンッと息が鼻から出る」イメージなので、鼻声系の音を連想すると記憶に残りやすいでしょう。
- また、絵や漫画で鼻で笑うキャラクターの表情をイメージしながら覚えると印象に残りやすいです。
以上が名詞としての「sneer」の詳細な解説です。嘲りや軽蔑のニュアンスが強いため、コミュニケーションにおいては使い方や場面に気をつけて活用してください。
意味(1)
(…に対する)あざ笑い,あざけり《+at+名》