sloppy
1. 基本情報と概要
単語: sloppy
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形:
- 比較級: sloppier
- 最上級: sloppiest
意味(英語)
- “Sloppy” means careless, untidy, or showing a lack of effort or precision.
意味(日本語)
- 「sloppy」は「だらしない」「雑な」「いい加減な」「乱雑な」という意味です。
例えば、「書類の扱いが雑」「部屋の片付けをきちんとしていない」というような場面で使われます。また、人の仕事ぶりが「詳細を気にせずに雑なやり方だ」というニュアンスを補足したいときなどにも使われます。
他の品詞での形
- 名詞形: sloppiness(「だらしなさ」「雑さ」)
- 副詞形: sloppily(「だらしなく」「雑に」)
CEFRレベル目安
- B2(中上級):
ある程度応用的な語彙であり、日常会話や文章でも頻出するが、ニュアンスの把握が必要。
2. 語構成と詳細な意味
- “sloppy” は特に明確な接頭語や接尾語を含む構成ではありませんが、「slop」という動詞(「こぼす」「ザーッと注ぐ」などのイメージ)に形容詞の接尾語 “-y” がついた形です。
関連語・派生語
- sloppily (adv.): やり方が「雑に」「いい加減に」
- sloppiness (n.): 不注意さ、雑さ
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- sloppy work
- 日本語訳: 雑な仕事
- 日本語訳: 雑な仕事
- sloppy handwriting
- 日本語訳: 雑な筆跡・乱雑な字
- 日本語訳: 雑な筆跡・乱雑な字
- sloppy clothes
- 日本語訳: だらしない服装
- 日本語訳: だらしない服装
- get sloppy
- 日本語訳: 雑になる(仕事や態度が雑になる)
- 日本語訳: 雑になる(仕事や態度が雑になる)
- sloppy details
- 日本語訳: 雑な(いい加減な)詳細
- 日本語訳: 雑な(いい加減な)詳細
- sloppy approach
- 日本語訳: 雑なアプローチ
- 日本語訳: 雑なアプローチ
- sloppy job
- 日本語訳: 手を抜いた仕事
- 日本語訳: 手を抜いた仕事
- sloppy thinking
- 日本語訳: ずさんな思考・短絡的な考え方
- 日本語訳: ずさんな思考・短絡的な考え方
- sloppy editing
- 日本語訳: 雑な編集
- 日本語訳: 雑な編集
- turn sloppy
- 日本語訳: (途中で)だらしなくなる/ずさんになる
3. 語源とニュアンス
語源: “sloppy” は「こぼす、液体を飛び散らす」という意味の “slop” に形容詞化を示す “-y” がついたものです。本来は「液状で水っぽい」「泥だらけの」という意味合いも持っていました。そこから転じて「だらしない」「まとまりがない」「雑な」という現代的な意味でも使われるようになりました。
ニュアンス: 若干否定的・批判的な意味合いが強く、特に仕事や行動に対して使うと「ちゃんとしていない」「無頓着に行われている」という不満や軽蔑を含むことが多いです。
使用場面:
- カジュアルな会話: 友人間などで、雑な態度や片付けなどに対して使われる
- フォーマルな文章: レポートや仕事上の態度を批判するときに使われる
- 口語的・批判的なトーンで使われやすい表現です
- カジュアルな会話: 友人間などで、雑な態度や片付けなどに対して使われる
4. 文法的な特徴と構文
形容詞なので名詞を修飾するのに使われます。「be sloppy」の形で叙述的にも使われます。
例: “His work is sloppy.”(彼の仕事は雑だ。)可算・不可算の区別: 形容詞なので気にしなくてOKですが、派生名詞 “sloppiness” は不可算名詞(抽象概念として扱われる)です。
イディオムや慣用表現:
- “cut corners”(手を抜く)というイディオムと共通の文脈で “sloppy” はよく登場します。例: “He always cuts corners and ends up producing sloppy work.”
- “cut corners”(手を抜く)というイディオムと共通の文脈で “sloppy” はよく登場します。例: “He always cuts corners and ends up producing sloppy work.”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I’m sorry for being so sloppy with my room. I’ll clean it up now.”
- 「部屋がだらしなくてごめんね。今すぐ片付けるから。」
- 「部屋がだらしなくてごめんね。今すぐ片付けるから。」
“Try not to be sloppy when you chop the vegetables, or you'll cut yourself.”
- 「野菜を切るとき雑にならないようにね、ケガしちゃうよ。」
- 「野菜を切るとき雑にならないようにね、ケガしちゃうよ。」
“Your handwriting is a bit sloppy today. Are you feeling tired?”
- 「今日の字、ちょっと雑だね。疲れてるの?」
- 「今日の字、ちょっと雑だね。疲れてるの?」
(2) ビジネスシーンでの例文
“The boss criticized the team for their sloppy project management.”
- 「上司はプロジェクト管理がずさんだとチームを批判しました。」
- 「上司はプロジェクト管理がずさんだとチームを批判しました。」
“Please double-check your report. We can’t afford any sloppy mistakes.”
- 「報告書をもう一度確認してください。雑なミスは避けたいんです。」
- 「報告書をもう一度確認してください。雑なミスは避けたいんです。」
“Our company can’t maintain credibility if we produce sloppy work.”
- 「雑な仕事をしていては、我が社の信用は保てません。」
- 「雑な仕事をしていては、我が社の信用は保てません。」
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
“The academic review board found the research methodology to be sloppy.”
- 「学術審査委員会は、その研究方法がずさんだと判断しました。」
- 「学術審査委員会は、その研究方法がずさんだと判断しました。」
“Sloppy citations can undermine the validity of an otherwise strong paper.”
- 「ずさんな引用は、本来優れた論文の信頼性を損ねる可能性があります。」
- 「ずさんな引用は、本来優れた論文の信頼性を損ねる可能性があります。」
“His analysis, though insightful, was criticized for being somewhat sloppy in its structure.”
- 「洞察に富んだ分析ではあるが、構成にやや雑な点があると批判されました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- careless(不注意な / そそっかしい)
- “careless” は注意を払わないときに使い、「sloppy」はもっと「雑で乱雑」というイメージが強い。
- “careless” は注意を払わないときに使い、「sloppy」はもっと「雑で乱雑」というイメージが強い。
- messy(散らかった / 乱雑な)
- “messy” は主に「見た目が散らかっている」「汚い」ことを表すが、「sloppy」は「手が抜いてある」「求められる精度がない」というイメージに焦点がある。
- “messy” は主に「見た目が散らかっている」「汚い」ことを表すが、「sloppy」は「手が抜いてある」「求められる精度がない」というイメージに焦点がある。
- negligent(怠慢な / 不注意である)
- “negligent” はより法的・正式文書にも使え、「注意義務を怠る」という響きがある。一方 “sloppy” はくだけた文脈でも使われる。
反意語
- meticulous(とても注意深い / 細心の注意を払っている)
- careful(注意深い)
- tidy(きちんとした)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈslɑː.pi/ または /ˈslɒ.pi/
- イギリス英語: /ˈslɒp.i/
- アメリカ英語: /ˈslɑː.pi/ または /ˈslɒ.pi/
- アクセント: 先頭の “slo” に強勢があります (SLOP-py)。
- よくある間違い: “slappy” (誤: /ˈslæp.i/「平手打ちをするような」という発音) と混同しないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “slopy” となぜか “p” が 1 つだけになってしまうミスが起こりやすい。正しくは “sloppy” (p が 2つ)。
- 同音異義語との混同: 厳密には同音異義語はありませんが、部分的に“slippery”や“slappy”などと聞き間違えが発生しやすい。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、ビジネスメールやレポートにおいて「雑な作業・ずさんな管理」を表現する際の単語として出題される場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “slop” のイメージは「こぼれた液体がベタベタしている」→ そこから「だらしなく、雑に扱う」イメージを持つと覚えやすいです。
- “sloppy” の中の “pp” は「その雑さにより液体が“ポタポタ (pp)”とこぼれてしまう」と連想するとスペルミスを防ぎやすいかもしれません。
ぜひ “sloppy” を使う際は、どんな場面・文脈でもしっかり内容をきちんと把握した上で、否定的ニュアンスが強いことを意識して使ってください。
ぬけて汚れた
ぞんざいな,いいかげんな;だらしのない
水っぽい、薄くて味気ない
《話》いやに感傷な,めめしい