saving
《名試の前にのみ用いて》欠点を補う,埋め合わせとなる / 節約する,倹約する,つましい / 《複数形で》貯金,(特に,銀行への)預金 / 〈U〉〈C〉節約したもの,節約量 / 〈U〉《時にa~》(…の)節約,倹約《+『of』+『名』》
以下では、英単語 saving
(名詞) について、学習者の方にもわかりやすいよう、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
▷ 英語での意味
Saving
(名詞)
・貯蓄・節約(節約することで浮いたお金や、貯蓄・貯金そのものを指す)
・(ある行動により得られる)節約効果、削減効果
▷ 日本語での意味
「節約」「貯蓄」「削減効果」などを表します。「saving」と言うと、日常的には「お金を貯めること・貯めたお金」や「節約による浮いたお金・コスト低減」を指す場合が多いです。
たとえば、月々の収入から一部を貯蓄する「貯金」や、何かを安く済ませて浮いた金額を指して「節約分がこれだけある」と言うイメージです。買い物でクーポンを使ったら100円浮いた、というときに “I made a saving of 100 yen.” のように使うことができます。
▷ 品詞
- 名詞 (noun)
- 基本形: saving
- 複数形: savings (主に「貯蓄」の意味で複数形が用いられることが多い)
- 基本形: saving
▷ 他の品詞になった場合
- 動詞
to save
(save - saved - saved / saving)
- “saving” は動名詞・現在分詞としても使われます (“I’m saving money for a trip.” のように)
- “saving” は動名詞・現在分詞としても使われます (“I’m saving money for a trip.” のように)
- 形容詞として使われることもある (古い用法や限定的な用法で “saving clause” など)
▷ CEFR レベルの目安
B1 (中級)
このレベルになると、日常生活で「節約」「貯金」などの基本的な経済行動についてやりとりができるため、saving
は比較的早い段階で出てくる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
▷ 語構成
- 語幹:
sav(e)
- 接尾辞:
-ing
→ 動作・行為・結果を表す名詞化の要素
語幹が「save」(守る、貯める、節約する) のイメージを持ち、それが名詞形で「貯蓄・節約」の意味になります。
▷ 関連単語・派生語
- saving account (貯蓄口座)
- savings (貯金、その総額)
- saver (貯金をする人、節約家)
▷ よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- a saving of time → 時間の節約
- a saving of money → お金の節約
- make a saving → 節約する(節約効果を得る)
- energy saving → エネルギーの節約(省エネ)
- cost saving → コスト削減
- life savings → 生涯の貯蓄
- saving grace → (失敗などを)取り戻すもの、取り得
- tax saving → 税金対策、節税
- saving plan → 貯蓄計画
- long-term savings → 長期貯蓄
3. 語源とニュアンス
▷ 語源
“save” はラテン語の salvare
(救う) や “salvus” (無事な、安全な) に由来します。そこから「安全に確保する」「守る・節約する」意味になり、そこから発展して saving
は「貯蓄・節約・守る行動の結果」を指すようになりました。
▷ ニュアンスと使用時の注意点
- お金だけでなく時間や労力の「節約」にも使われます。
- 口語・ビジネス・フォーマル問わず幅広く使えますが、ビジネス文書などで “cost savings” のように複数形を使うケースが多いです。
- “savings” と複数形で言った方が、お金全体の貯蓄のイメージを強く表します。
4. 文法的な特徴と構文
- 「saving」は可算名詞として使われる場合と不可算的に使われる場合があります。
- 「a saving of 100 dollars」(具体的な節約額) → 可算
- 「savings account」(銀行口座の貯蓄) → 複数形で一つのまとまった概念
- 「a saving of 100 dollars」(具体的な節約額) → 可算
- 「saving grace」のようにイディオム的に使われる場合もあります(「失敗を補う取り得」「唯一の救い」)。
▷ よくある構文
- make a saving (of ...) → (…の額)を節約する
- result in a saving → …という節約になる
- represent a significant saving → 大きな削減効果を表す
5. 実例と例文
ここでは日常会話・ビジネス・学術的ないくつかの文脈での例文を示します。
5.1 日常会話
“I managed to make a small saving this month by cooking at home more often.”
(今月は自炊を増やしたおかげで、ちょっとだけ節約できたよ。)“My life savings aren’t much, but I’m proud of what I’ve managed so far.”
(生涯の貯蓄は多くないけど、これまで貯めてきたことに誇りを持ってるよ。)“Using coupons at the supermarket can lead to a decent saving on groceries.”
(スーパーでクーポンを使うと、食料品の買い物がそこそこ節約できるよ。)
5.2 ビジネス
“The new strategy could result in significant cost savings for the company.”
(新しい戦略は、企業にとって大幅なコスト削減につながる可能性があります。)“By reducing packaging materials, we achieved a saving of 10% in production costs.”
(包装資材を減らすことによって、生産コストを10%節約できました。)“Our client is interested in any potential energy savings from this project.”
(顧客は、このプロジェクトからどの程度の省エネ効果が期待できるかに関心があります。)
5.3 学術・フォーマル
“This paper examines the long-term financial savings associated with renewable energy.”
(本研究は再生可能エネルギーに伴う長期的な財政的節約効果を調査する。)“Findings indicate that dietary changes can lead to measurable healthcare savings.”
(研究結果は、食生活の変化が大きな医療費の節約につながり得ることを示している。)“Implementing eco-friendly policies can bring about considerable resource savings.”
(環境に配慮した方針の導入は、大幅な資源の節約をもたらす可能性がある。)
6. 類義語・反意語と比較
▷ 類義語 (Synonyms)
- economy (節約)
- reduction (削減)
- cutback (削減、差し止め)
- thrift (倹約)
- preservation (保持) → 文脈によっては「現状を保つ」という意味
「saving」は「具体的にどれだけ節約できたか」を指すニュアンスが強いのに対し、economy
や thrift
は「節約の習慣」や「そもそも倹約する生活ぶり」を指す場合に用いられやすいです。
▷ 反意語 (Antonyms)
- spending (支出)
- wasting (浪費)
- expenditure (出費)
これらは「お金や資源を使う側」の意味を持つため、「お金を削減する・使わないでいる」という saving
の反意語として対比します。
7. 発音とアクセントの特徴
▷ 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈseɪ.vɪŋ/
- イギリス英語: /ˈseɪ.vɪŋ/
いずれも第一音節 “SAY” のところに強勢があり、「セイヴィング」のように発音します。
“a” は「エイ」の音、語尾の “-ing” は鼻にかかる「イング」のような音になります。
▷ よくある間違い
- “savings” の複数形でアクセントが変わるわけではありませんが、最後の “gs” をはっきり発音しないで「セイヴィン」になる人もいます。しっかり「セイヴィングズ」と発音しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “saving” の “v” を入れ忘れて “saing” としてしまう。
- “saving” と “savings” の使い分け:
- “saving” は一般的に「節約されたもの」
- “savings” は「貯蓄(口座)」「累積された金額」
- “saving” は一般的に「節約されたもの」
- 同音異義語との混同: 特になし。ただし「セイビング」と発音する際、動詞
save
の現在分詞や “safe” と混同しないように注意。
▷ 試験対策など
TOEICや英検のビジネス文脈などで “cost saving,” “energy saving,” “make a saving of ~” などの形でよく登場します。名詞としての使い方を見落とさないようにしましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Save + ing” で “貯めている行為” → そこから生じる「貯蓄・節約」というイメージ。
- 「セーブ(save)」という馴染みのある動詞の名詞形と思うと覚えやすいです。
- 勉強テクニック: “saving money,” “saving time” など一緒に覚えると文脈が浮かびやすく、長期記憶につながります。
以上が、名詞 saving
の詳細な解説です。日常生活でもビジネスでも頻繁に使用される便利な単語なので、ぜひ覚えて活用してみてください。
《名試の前にのみ用いて》欠点を補う,埋め合わせとなる
節約する,倹約する,つましい
《複数形で》貯金,(特に,銀行への)預金
〈U〉〈C〉節約したもの,節約量
〈U〉《時にa~》(…の)節約,倹約《+of+名》