元となった辞書の項目
rhythmic
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: rhythmic
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): having or relating to a regular repeated pattern of sounds or movement
意味(日本語): リズムのある、規則的な動きや音が感じられるさま
「音楽や動きなどに規則正しいビートやパターンがあるときに使われる形容詞です。たとえば、鼓動のリズムやダンスにおけるステップを強調するときに使われます。」
活用形
- 基本形: rhythmic
- 副詞形: rhythmically(リズミカルに)
- 派生した形容詞: rhythmical(意味は同じですが、やや文語的)
【CEFRレベル目安: B2(中上級)】
「ある程度自由に会話ができるレベルの人が、音楽や動きのリズムについて詳しく説明する際に使う単語です。」
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「rhythm(リズム)」 … ギリシャ語 “rhythmos” に由来し、「規則正しい動き・拍子」を指します。
- 接尾辞: 「-ic」 … 「~のような、~に関する」という意味を付与します。
「rhythmic」は「rhythm + ic」という構成で、「リズムに関する・リズムの」の意味を表します。
他の単語との関連
- rhythm(名詞): リズム
- rhythmical(形容詞): 「rhythmic」と同じくリズミカルな
- arrhythmic(形容詞): リズムが不規則な(医療用語的にも使われる)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- rhythmic pattern(リズミカルなパターン)
- rhythmic movement(リズミカルな動き)
- rhythmic breathing(リズミカルな呼吸)
- rhythmic pulse(リズミカルな鼓動・拍動)
- rhythmic flow(リズミカルな流れ)
- rhythmic chant(リズミカルな唱和)
- rhythmic drumming(リズミカルなドラム演奏)
- rhythmic dancing(リズミカルなダンス)
- rhythmic gymnastics(新体操)
- rhythmic structure(リズミカルな構成)
3. 語源とニュアンス
「rhythm」は古代ギリシャ語 “rhythmos”(規則的な動き)に由来します。そのため、古くから「拍子や動きの繰り返し」を表す言葉として使われてきました。
- ニュアンス: 何かが規則正しく繰り返されている様子を強調するときに使われ、音楽的・詩的・身体的な動きに対しても幅広く用いられます。
- 使用シーン: カジュアルからフォーマルまで幅広く、会話でも文章でも使われます。ただし「rhythmical」はやや文語的、詩的に聞こえます。
4. 文法的な特徴と構文
- rhythmic は形容詞なので、名詞を修飾する形で使います。
- 可算・不可算: 名詞の「rhythm」は不可算名詞扱いです。
- 使用例構文:
- “(主語) + have/has a rhythmic + (名詞)”
- 例: “This music has a rhythmic beat.”
- “(主語) + be + rhythmic.”
- 例: “The song is very rhythmic.”
- “(主語) + have/has a rhythmic + (名詞)”
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I love dancing to songs with a really rhythmic beat.”
(リズミカルなビートのある曲でダンスするのが大好きなんです。) - “Her breathing became slow and rhythmic as she fell asleep.”
(彼女が眠りに落ちると、呼吸はゆっくりとリズミカルになりました。) - “The rain made a soft, rhythmic sound on the rooftop.”
(雨は屋根にやさしく規則正しい音を立てていました。)
ビジネスシーンでの例文
- “We introduced rhythmic background music to enhance the store’s ambiance.”
(店舗の雰囲気を高めるために、リズミカルなBGMを導入しました。) - “A rhythmic team schedule helps employees maintain productivity.”
(リズミカルなチームスケジュールは、従業員の生産性を維持するのに役立ちます。) - “The rhythmic jingle in our commercial has become quite memorable.”
(私たちのコマーシャルのリズミカルなジングルはとても印象に残っています。)
学術的・専門的な文脈での例文
- “Researchers identified rhythmic oscillations in the brain during the experiment.”
(研究者たちは実験中、脳内に規則的な振動パターンを確認しました。) - “The poem showcases a distinct rhythmic structure that engages the reader.”
(その詩は明確なリズミカルな構成を備えており、読者を引き付けます。) - “In biological studies, rhythmic patterns often reflect physiological cycles.”
(生物学の研究では、リズミカルなパターンはしばしば生理学的なサイクルを反映します。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- cadenced(拍子のある)
- metrical(韻律のある)
- lyrical(詩的、メロディアスなニュアンスあり)
- 「cadenced」「metrical」はより詩的・文学的な場面で使われやすく、音のパターンや韻律を強調します。「lyrical」は音楽的な流麗さや感情をイメージさせますが、必ずしも「一定の拍子がある」だけを指すわけではありません。
- cadenced(拍子のある)
反意語
- arrhythmic(リズムのない、不整脈の)
- irregular(不規則な)
- arrhythmic(リズムのない、不整脈の)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈrɪð.mɪk/
- アクセント: 最初の “rhy” の部分( /ˈrɪð/ )に強勢があります。
- アメリカ英語・イギリス英語: 大きな差はなく、いずれも /ˈrɪð.mɪk/ に近い発音です。
- よくある発音ミス: “th” の部分を /θ/(無声)または /ð/(有声)で迷いやすいですが、/ð/(有声)のイメージで発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “rhythm” の “rh” と “thm” の並びに注意。
- 同音異義語との混同: “rhythmic” と “rhythmical” は形容詞の形が似ていますが、意味は同じでも “rhythmic” の方が一般的です。
- 試験対策: TOEICや英検などでは、音楽・芸術関連の読解や文脈で出題される可能性がありますが、頻度はそれほど高くはありません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「rhythm + ic」で「リズム + 形容詞化」と覚えるとわかりやすいです。
- 「rhino(サイ)」など、ギリシャ由来の “rh” には “r” で発音する単語が多いので、“rh” は「r」と同じ音になるとイメージすると混乱が少なくなります。
- 「音楽」「鼓動」「波打つ」などの規則正しい動き=想像しやすいイメージと結びつけると覚えやすいでしょう。
以上が “rhythmic” の詳細解説です。リズムを感じさせる音や動きに対して使われる、とても音楽的で躍動感のある単語です。普段の会話から詩的表現まで幅広く活躍しますので、ぜひ使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
律動的な,調子のよい