remaining
1. 基本情報と概要
単語: remaining
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): still left; not used up or taken away
意味(日本語): 残っている、まだ残されている
「remaining」は「まだ残っているもの・部分」を表すときに使われる形容詞です。例えば「残りの時間」「残りの食べ物」のように、「余った分」「これからまだ使える・残されている分」というニュアンスを含みます。
- 活用形: 形容詞なので時制による変化はありません。
- 他の品詞になった場合の例:
- 動詞: “remain” (残る)
- 名詞: “remains” (残り、遺跡などの意味でも使われる)
- 動詞: “remain” (残る)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
B2はある程度まとまった内容を理解でき、日常的な場面とより専門的な場面にも対応できるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
- “remain” + “-ing” という形で、「remain (残る)」が形容詞化して「remaining (残っている)」と使われます。
- 「remain」は「元の場所・状態に留まる、まだ続いてある」を意味します。
関連語や派生語
- remain (動詞): 残る、留まる
- remains (名詞): 残り、遺跡、遺体などの意味
- remainder (名詞): 残り(計算での「余り」などにも使う)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- remaining time → 残りの時間
- remaining balance → 残高、残りの金額
- remaining ingredients → 残っている材料
- remaining items → 残った品物
- remaining seats → 残りの席
- remaining population → 残っている人口
- remaining days → 残りの日数
- remaining tasks → 残っている課題
- remaining funds → 残余資金
- remaining problems → 残された問題
3. 語源とニュアンス
「remain」の語源は、ラテン語の “remanēre” (re- [再び] + manēre [とどまる]) にさかのぼります。そこからフランス語を経由して英語に入り、現代英語の “remain” となりました。
「remaining」は、口語でも文章でも広く使われる形容詞です。フォーマル・インフォーマルどちらにも対応可能ですが、「the remaining part」という表現はややかしこまった文脈でも自然に使われます。日常会話で使う場合は「the rest of ...」とも言い換えられますが、ややきちんと説明する感じを出したい時には「remaining」を使うとよいでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
使われ方: 形容詞として名詞の前に置き、後に続く名詞を修飾します。
例: “the remaining time”, “the remaining questions”可算・不可算の区別: 「remaining」は形容詞なので、修飾する名詞の可算・不可算には特に制限はありません。
一般的な構文:
- “the remaining + [可算/不可算名詞]”
- “any/all (of) the remaining + [名詞]”
- “the remaining + [可算/不可算名詞]”
イディオム: 厳密なイディオムとしては数が少ないですが、「the remaining few」が「残り少ない(〇〇)」という表現で使われることがあります。
5. 実例と例文
① 日常会話での例 (カジュアル)
“There are still a few slices of pizza remaining in the box.”
(箱の中にまだ数切れのピザが残ってるよ。)“Could you save the remaining cake for later?”
(残ってるケーキはあとで食べるから取っておいてくれる?)“Let’s use the remaining paint to finish the wall.”
(壁を塗り終えるのに、残りのペンキを使おう。)
② ビジネスシーンでの例 (ややフォーマル)
“We need to allocate the remaining budget by the end of this quarter.”
(今期末までに残りの予算を配分する必要があります。)“Please review the remaining tasks before our next meeting.”
(次のミーティングまでに残ったタスクを確認してください。)“The remaining seats at the event are quite limited, so please register soon.”
(イベントの残りの席はかなり限られていますので、お早めにご登録ください。)
③ 学術的・専門的な文脈での例
“The study will focus on the remaining variables that were not tested in the initial phase.”
(この研究では、初期段階で検証されなかった残りの変数に焦点を当てます。)“Analyze the remaining data to ensure the findings are statistically significant.”
(残されたデータを分析して、研究結果が統計的に有意であることを確認してください。)“Once we isolate the remaining compounds, we can proceed with further testing.”
(残っている化合物を分離したら、さらにテストを進めることができます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“leftover” (形容詞/名詞) → 日本語: 残りの、食べ物の残り
- “leftover” は特にご飯や料理などの「食べ残し」を表すことが多いです。
- 例: “leftover food” (残り物の食事)
- “leftover” は特にご飯や料理などの「食べ残し」を表すことが多いです。
“the rest of” (表現) → 日本語: 残りの
- “remaining” ほどフォーマルではない。日常会話でよく使う。
“residual” (形容詞) → 日本語: 残余の
- 「工業プロセスや化学反応などの後に残ったもの」というニュアンスで、やや専門的・フォーマル。
反意語
- “used up” (使い果たされた)
- “exhausted” (使い切った、消耗した)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /rɪˈmeɪnɪŋ/
- 主なアクセント位置: 第2音節の “-main-” のところに強勢がきます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “r” をしっかり発音し、イギリス英語では若干弱まる傾向があります。
- よくある間違い: 「リメーニング」のように「メイン」の部分を短く発音してしまうことがあります。「メイン」をはっきりと伸ばして発音するとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “ramaining” のように “e” を抜かしてしまうなどのミスがある。
- 同音異義語との混同: “remain” (動詞) との区別はしっかりする。形容詞の “remaining” は「残っている」で、動詞は「とどまる、残る」です。
- 資格試験などでの出題傾向: TOEICや英検などでも「残りの時間」「残りの問題」などの文脈で頻出します。読解問題に出た際は、文脈からすぐに「まだ残っているものの説明だ」と理解できるとスムーズに解けます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “remain” という単語には “re-” (再び) + “main” (とどまる) というイメージがあると考えると、「元のところにまたとどまり続ける → 残っている」という感覚で覚えやすいでしょう。
- 「re- + main」が“残る”イメージにつながり、“-ing”を付けて形容詞になったものが “remaining” と覚えると定着しやすいです。
- 「rema*ining ⇒ the remain*s ⇒ 残ったもの」という連想で、由来をまとめてイメージすると記憶に残りやすいでしょう。
以上が形容詞「remaining」の詳細な解説です。学習の際の参考にしてください。