racist
名詞「racist」の徹底解説
1. 基本情報と概要
英語: racist
日本語: 人種差別主義者
品詞: 名詞(可算名詞)
ただし、形容詞としても “racist remark(人種差別的な発言)” のように使われることがあります。
意味:
- 英語: “racist” は「人種差別主義者」という意味を持ち、「ある特定の人種が他の人種よりも優れている、あるいは劣っている」といった考えを持ち、そのような差別的行動や発言をする人を指す言葉です。
- 日本語: 「人種差別主義者」と訳され、「他者を肌の色、民族、出身国などによって差別する人」というニュアンスです。
「racist」は非常に否定的で攻撃的な意味を持ち、他人を強く非難するときなどに使われます。日常会話でも使われる可能性がありますが、センシティブな内容を含むため注意が必要です。
活用形(名詞):
- 単数形: racist
- 複数形: racists
形容詞形:
- “racist” は形容詞としても用いられ、「人種差別的な」という意味を表します(例: a racist comment)。
CEFRレベル目安:
- B2(中上級)以上
- 社会問題を議論するトピックとして出てくることがあり、ニュースや討論など、ある程度の語彙・背景知識が必要な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- race(人種) + -ist(「~する人」「~主義者」を表す接尾語)
→「人種差別をする人」という意味合いが直接的に組み合わさった単語です。
派生語や関連語
- racism (n.)「人種差別、人種主義」
- racial (adj.)「人種の、民族の」
- racially (adv.)「人種的に」
- racist (adj.)「人種差別的な」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- racist remark → 人種差別的な発言
- racist ideology → 人種差別主義的な思想
- racist behavior → 人種差別的な行為
- racist policy → 人種差別的な方針
- accused of being racist → 人種差別主義と批判される
- racist attitude → 人種差別主義的な態度
- confront a racist → 人種差別主義者と対峙する
- blatant racist speech → 露骨な人種差別発言
- calling someone racist → 誰かを人種差別主義者と呼ぶこと
- racist terminology → 人種差別的な用語
3. 語源とニュアンス
語源
「racist」は「race(人種)」に接尾語 “-ist” がついたもので、「~の信条を持つ人」「~を専門とする人」を表す “-ist” が「race」に適用され、「人種差別的な主張をする人」「人種差別の立場に立つ人」という意味になりました。1930年代ごろから使われ始めたとされます。
ニュアンス・使用時の注意点
- 「racist」は強い否定的・批判的意味を伴い、他人を侮辱するような文脈でも使われます。
- 口語でも文章でも用いられますが、内容が非常にセンシティブで攻撃的になる可能性があります。
- カジュアルに人を「racist」と呼ぶと深刻な摩擦を生むこともあるので、注意深く使う必要があります。
- 公的・フォーマルな場面では、特定の発言や態度を批判する際に使用されることが多いです(例: 報道、政治討論、学術論文など)。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての用法(可算名詞)
- a racist / racists
- 例: “He is a racist.”「彼は人種差別主義者だ」
- a racist / racists
形容詞としての用法
- a racist remark / racist statements
- 例: “That was a racist joke.”「それは人種差別的なジョークだった」
- a racist remark / racist statements
一般的な構文
- S + be + (a) racist.
- S + made + a racist remark.
- That policy is racist.(形容詞用法)
- S + be + (a) racist.
フォーマル/カジュアル面
- フォーマル: 公式な議論や学術的な内用を指摘する際に使用する。
- カジュアル: SNSや日常会話で、差別的発言に対する批判として用いられることが多い。
- フォーマル: 公式な議論や学術的な内用を指摘する際に使用する。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I can’t believe he said that. It was really racist.”
- 「あんなことを言うなんて信じられない。本当に人種差別的だったよ。」
“She called him a racist because of his comments about immigrants.”
- 「彼女は移民に関する彼の発言を聞いて、彼を人種差別主義者だと呼んだ。」
“Don’t be a racist, treat everyone equally.”
- 「人種差別をするのはやめて、皆を平等に扱いなよ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
“The company fired the employee for making racist remarks to a coworker.”
- 「その会社は同僚に対して人種差別的な発言をした従業員を解雇しました。」
“Our diversity training addresses how to respond to racist comments in the workplace.”
- 「私たちのダイバーシティ研修では、職場での人種差別的なコメントにどう対処するかを扱います。」
“Such racist behavior is not tolerated in any professional environment.”
- 「そのような人種差別的行為は、いかなる職場環境でも容認されません。」
(3) 学術的な文脈での例文
“This paper examines how racist ideologies have influenced legislation in the 20th century.”
- 「この論文は、20世紀における立法に人種差別主義的イデオロギーがどのように影響したかを考察するものです。」
“Scholars argue that racist policies often stem from deeply ingrained social stereotypes.”
- 「研究者たちは、人種差別的な政策は社会に深く根付く固定観念から生じることが多いと主張しています。」
“We need to analyze the historical context to fully understand the evolution of racist discourse.”
- 「人種差別的な言説の変遷を完全に理解するためには、歴史的背景を分析する必要があります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
bigot (偏見を持つ人)
- 「偏狭な考えの人」という意味。人種のみならず宗教やイデオロギーなどにも偏見を持つ人を指す。
- ニュアンス: 必ずしも人種差別に限らず、あらゆる差別的・偏狭な態度を指す。
- 「偏狭な考えの人」という意味。人種のみならず宗教やイデオロギーなどにも偏見を持つ人を指す。
xenophobe (外国人恐怖症の人)
- 「外国人や異文化に対して強い恐怖や嫌悪を持つ人」。
- ニュアンス: レイシストと似た要素を含むが、主として「外国人」に対する嫌悪に焦点がある。
- 「外国人や異文化に対して強い恐怖や嫌悪を持つ人」。
supremacist (優越主義者)
- 白人至上主義者(white supremacist)のように「自分の集団が他より優れている」と信じる人。
- ニュアンス: 人種や民族、宗教などに対して、自分たちが最高の存在だと考えるイデオロギー。
- 白人至上主義者(white supremacist)のように「自分の集団が他より優れている」と信じる人。
反意語
- anti-racist (反人種差別主義者)
- 人種差別に反対し、差別撤廃を呼びかける人。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈreɪ.sɪst/
- アクセント(強勢)は第1音節 “reɪ” の部分に置かれます。
- アクセント(強勢)は第1音節 “reɪ” の部分に置かれます。
- アメリカ英語 (AE) とイギリス英語 (BE)
- 大きな差はありませんが、母音の発音にわずかな違いがある場合があります。
- AE: [ˈreɪ.sɪst]
- BE: [ˈreɪ.sɪst]
- 大きな差はありませんが、母音の発音にわずかな違いがある場合があります。
- よくある発音の間違い
- “race” の部分を /ræs/ と短くしてしまうこと。しっかり “reɪ” (レイ) の長めの発音を意識します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- 「racist」のつづりを “racest” と書いてしまう誤りなど。
- 「racist」のつづりを “racest” と書いてしまう誤りなど。
- 同音異義語との混同
- “racist” と似た発音の英単語はあまりありませんが、「race」と「raise」などが混同されやすいことがあります。
- “racist” と似た発音の英単語はあまりありませんが、「race」と「raise」などが混同されやすいことがあります。
- 試験での出題傾向
- TOEICや英検で直接 “racist” が出題される頻度は高くありませんが、ニュース記事やエッセイのトピックで読む・聞く可能性はあります。社会的問題を扱うセクションで重要単語として目にするかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「race(人種)」+「-ist(~する人、信者)」という構成を覚えておくと理解しやすいです。
- 「人種差別問題」という社会的・歴史的に非常にインパクトの大きいテーマと結びつく単語なので、ニュースやドキュメンタリーなどで目にする機会が多いはずです。実際の時事ネタと一緒に覚えると忘れにくくなります。
- 覚えるときは「racism(人種差別)」と一緒に、名詞と形容詞をセットで押さえておくとよいです。
以上が名詞「racist」の詳細な解説です。センシティブで強い言葉なので使用時には注意しながら、正しい文脈で使えるようにしておきましょう。
民族主義者;人種差別主義者
民族主義の;人種差別主義の