最終更新日:2024/06/12

言語学では、叙述的な表現とは、文の主語や目的語についての情報を提供するものを指します。

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In linguistics, a predicative expression is one that provides information about the subject or object of a sentence.

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元となった辞書の項目

predicative

形容詞

(文法で)叙述的な / (文法で)述語

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言語学では、叙述的な表現とは、文の主語や目的語についての情報を提供するものを指します。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: predicative

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): Relating to or expressing a predicate in grammar

意味(日本語): 文法で「述語(predicate)」に関わる、述語として機能する

「predicative」は文法用語で、形容詞や名詞が文の述語部(be動詞や連結動詞の後ろなど)に置かれて主語の性質や状態を説明する際に使われるときの機能を表す言葉です。たとえば “She is happy.” の “happy” は predicativeな形容詞です。こういう場面で、述語の中で主語を説明する、やや専門的な文法用語として使われます。

活用形や関連する品詞


  • predicative (形容詞)

  • predicatively (副詞):例 “The adjective is used predicatively.”

  • もともとの動詞形としては “to predicate”(述語として述べる)があり、名詞形 “predicate” や “predication” などが関連語として存在します。

CEFR レベルの目安


  • C1:上級

    → 文法用語としてやや専門的なので、上級レベルの学習者が文法書などで目にすることが多い単語です。


2. 語構成と詳細な意味


  1. 語幹(predicate): 「述べる」「主張する」「〜を述語にする」を意味する “predicate” がベース。

  2. 接尾語(-ive): 「〜の性質を持つ」「〜に関する」という形容詞化の接尾語。

他の関連語や派生語


  • predicate (動詞/名詞): 「述語にする / 述語」

  • predication (名詞): 「述語化」「断定」

  • predicatively (副詞): 「述語として」「述語的に」

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. predicative adjective - 述語形容詞

  2. predicative complement - 述語補語

  3. predicative function - 述語としての機能

  4. predicative clause - 述語節

  5. predicative position - 述語位置(連結動詞の後など)

  6. predicative use - 述語用法

  7. be predicative of - 〜を述語として表す

  8. non-predicative form - 述語として用いられない形

  9. predicative role - 述語としての役割

  10. attributive vs. predicative - 連体修飾的用法と述語的用法の対比


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “praedicare”(公に宣言する、主張する)に由来し、「述語として述べる」という意味が発展。

  • 歴史的背景: 文法用語として確立し、主語に対して後ろで性質を “述べる” という機能を持つ形容詞や名詞を表すようになりました。

  • ニュアンス: 「述語部で主語を説明する役割」という限定的な文法領域を扱う専門用語であり、カジュアルシーンではあまり使われません。主に文法の話題や学術的文脈で使用されます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 形容詞として名詞の前に置いて性質を述べるのではなく、文の述語として動詞(特にbe動詞やseem, becomeなどの連結動詞)とともに用いられる場合を指します。

    • predicative adjective は “She is happy.” の “happy” のように機能します。

    • attributive adjective は “She is a happy person.” の “happy” のように名詞の前に置かれる形容詞です。


  • 使用シーン: フォーマル・インフォーマル問わず文法を論じる際や学術的談話でよく使われます。


5. 実例と例文

日常会話


  1. “In the sentence ‘He’s tired,’ the word ‘tired’ is predicative.”

    (「He’s tired. の ‘tired’ は述語的用法だよ。」)

  2. “Can you explain why ‘hungry’ here is considered predicative?”

    (「どうしてここで ‘hungry’ が述語的用法として扱われるのか説明してくれない?」)

  3. “I never realized that ‘delicious’ in ‘This food is delicious’ is a predicative adjective.”

    (「“This food is delicious.” の “delicious” が述語用法の形容詞だと全然気づかなかったよ。」)

ビジネス


  1. “In this report, please identify all predicative adjectives for clarity.”

    (「このレポートでは、わかりやすさのためにすべての述語形容詞を特定してください。」)

  2. “When proofreading the manual, watch out for predicative complements that might be confusing.”

    (「マニュアルを校正する際、わかりにくくなりそうな述語補語に注意してください。」)

  3. “Understanding the difference between predicative and attributive usage can improve our technical writing.”

    (「述語用法と連体修飾用法の違いを理解すると、技術文書の質が向上します。」)

学術的な文脈


  1. “The morpheme distribution in a predicative structure is key to analyzing sentence syntax.”

    (「述語構造における形態素の分布は、文の統語論分析の鍵となります。」)

  2. “A thorough examination of predicative nominalization is beyond the scope of this paper.”

    (「述語名詞化を徹底的に検証することは、本論文の範囲を超えます。」)

  3. “Researchers often focus on predicative elements to understand how languages encode states and qualities.”

    (「研究者は言語が状態や性質をどのように符号化するかを理解するために、述語要素に着目することが多いです。」)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    • “attributive” (形容詞): 名詞の前に置かれて特性を表す 「連体修飾的な」

    • 例: “He is an intelligent man.” の “intelligent” は attributive 用法。

    • “complementary” (形容詞): 「補語の」という意味だが、あまり文法用語としては使われないことも多いので注意。


  • 反意語


    • “attributive” を反意の文法概念として使うことが多い。「述語的」対「連体修飾的」といった対比。


これらは使われる位置・役割が異なり、文章の中でどちらの機能を果たすかによって区別されます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /prɪˈdɪkətɪv/

  • アメリカ英語/イギリス英語: 大きな差異はなく、両方ともほぼ同じ発音になります。

  • アクセント: “-dic-” の部分にストレスがあります (pri-DI-ca-tive)。

  • よくある間違い: “pre” のところを強く読んでしまう、あるいは “predictive”(予測的な)と混同してしまうケースがあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “predicative” と “predictive” の混同:


    • predicative = 述語的な

    • predictive = 予言的な、予測的な

      スペルが似ているため注意が必要です。


  • スペルミス: 「prediacative」のように余計な “a” を入れてしまうミスが起こりやすいです。

  • 英検やTOEICなどの試験でも、文法分類や用語説明の問題で見かけることがあります。特に文法問題を解く際には「predicative adjective は主語を後ろから説明している」という位置関係を意識しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Predicate” に関係する → 「主語の性質や状態を“後ろで”表すイメージ」。

  • 「英語には前から名詞を修飾する形容詞(attributive)と、後ろに置いて主語を説明する形容詞(predicative)がある」という対比を覚えておくと混乱しにくくなります。

  • スペリングのポイント: “dica” の部分に注意。 “predictive” と異なり “tive” 以外は「pre + dica + tive」という区切りを意識すると覚えやすいでしょう。

以上が “predicative” の詳細解説になります。文法や文章構造を深く理解するときに非常に役立つ単語です。

意味のイメージ
predicative
意味(1)

(文法で)述語

意味(2)

(文法で)叙述的な

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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