元となった辞書の項目
pessimist
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: pessimist
品詞: 名詞 (可算名詞)
意味(英語): A person who tends to see the worst aspect of things or believes that the worst will happen.
意味(日本語): 物事の悪い面を考えがちで、最悪の事態が起こると信じる傾向のある人。
「物事を悲観的に見る人」というニュアンスがあります。たとえば、何か新しいことにチャレンジするときに、それがうまくいかないかもしれないと考えてしまう人を指します。
活用形
- 単数形: pessimist
- 複数形: pessimists
他の品詞になったときの例
- 形容詞: pessimistic(悲観的な)
例: “He has a pessimistic view of life.” (彼は人生を悲観的に見ています。)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 「pessimist」は日常的な会話だけでなく、少しフォーマルな文章やビジネスの場面でも使われる単語です。中級から中上級学習者にとってもちょうど良いレベルでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹: “pessim-”
- 「悲観」や「ペシミズム」を意味するラテン語系の単語 “pessimus” (最悪の、という意味)から来ています。
- 「悲観」や「ペシミズム」を意味するラテン語系の単語 “pessimus” (最悪の、という意味)から来ています。
- 接尾語: “-ist”
- 「~を信奉する人」「~主義者」「~に携わる人」を表す接尾語。
関連・派生語
- pessimism (名詞): 悲観主義
- pessimistic (形容詞): 悲観的な
- pessimistically (副詞): 悲観的に
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- an eternal pessimist(永遠の悲観主義者)
- pessimist by nature(生来の悲観主義者)
- a pessimist’s viewpoint(悲観主義者の見解)
- label someone as a pessimist(誰かを悲観的な人だと烙印を押す)
- turn into a pessimist(悲観的な人間になる)
- the pessimist side of things(物事の悲観的な側面)
- a pessimistic forecast(悲観的な予測)
- extreme pessimist(極端に悲観的な人)
- deal with a pessimist(悲観主義者に対処する)
- verge on pessimism(悲観主義に近い状態になる)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語で「最悪」を意味する “pessimus” に由来します。19世紀頃にフランス語や英語に取り入れられ、「悲観主義の人」という意味合いで使われるようになりました。
ニュアンス
- 「pessimist」は「いつも悪い結果を想定する人」「ネガティブな視点を持つ人」という印象が強いです。
- 感情的には、否定的・陰気といったトーンを持つ場合が多いので、冗談めかして使うケースもありますが、あまりに悲観的な印象を与えるときには注意が必要です。
- カジュアルにもフォーマルにも使えますが、かしこまった文脈(レポートや会議、論文など)でも登場するため、幅広い場面で見かけます。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞
- a pessimist(1人の悲観主義者)
- two pessimists(2人の悲観主義者)
- a pessimist(1人の悲観主義者)
使い方のポイント
- 「He is a pessimist.」のように、補語として使われることが多いです。
- 「She tends to be a pessimist about her future.」など、特定の物事に対して悲観的である場合にも使われます。
- 「He is a pessimist.」のように、補語として使われることが多いです。
イディオムや構文の例
- “A pessimist sees the difficulty in every opportunity.”
- 「悲観主義者は、あらゆる機会の中に困難を見出す。」といった名言めいた使われ方もあります。
- “A pessimist sees the difficulty in every opportunity.”
5. 実例と例文
ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3つずつ例文を挙げます。
日常会話
- “I don’t want to be a pessimist, but I have a bad feeling about this trip.”
(悲観的になりたくはないんだけど、この旅行はなんだか嫌な予感がする。) - “Stop being such a pessimist! Everything will work out fine.”
(そんなに悲観的にならないでよ!きっとうまくいくよ。) - “My sister is a pessimist; she always thinks something will go wrong.”
(妹は悲観的な人で、いつもうまくいかないって思ってるの。)
ビジネス
- “The new manager is a pessimist who worries about every market fluctuation.”
(新しいマネージャーは悲観的で、市場の些細な変動にも心配してしまいます。) - “Don’t mistake a cautious colleague for a pessimist; sometimes they just want to mitigate risks.”
(慎重な同僚を悲観主義者と勘違いしないで。リスクを減らしたいだけのこともあります。) - “Our analyst tends to be a pessimist when forecasting next quarter’s sales.”
(私たちのアナリストは、来四半期の売上予測をするとき悲観的になる傾向があります。)
学術的な文脈
- “Studies have shown that a pessimist’s outlook can influence decision-making processes.”
(研究によると、悲観主義的な人の見方は意思決定のプロセスに影響を与えることが示されています。) - “In economics, a pessimist often focuses on factors leading to recession.”
(経済学においては、悲観論者はしばしば景気後退をもたらす要因に注目します。) - “A self-proclaimed pessimist might demonstrate systematic negativity bias in their research findings.”
(自称悲観主義者は、自身の研究結果でも体系的なネガティブ・バイアスを示す可能性があります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- cynic (シニック、皮肉屋)
- 「世の中のあらゆることを疑い、下に見る人」というニュアンス。やや「性格がひねくれている」感じが含まれます。
- 「世の中のあらゆることを疑い、下に見る人」というニュアンス。やや「性格がひねくれている」感じが含まれます。
- doom-monger (破局論者)
- 「世の中が破滅に向かうと主張する人」。より誇張された感じで、“pessimist”よりも強い言い方。
- 「世の中が破滅に向かうと主張する人」。より誇張された感じで、“pessimist”よりも強い言い方。
反意語
- optimist(オプティミスト、楽観主義者)
- 「何でも良い方向に考える人」。悲観主義者の対極です。
- 「何でも良い方向に考える人」。悲観主義者の対極です。
使い分けのポイント
- “pessimist” は「悲観的」。対する “optimist” は「楽観的」。
- “cynic” は「皮肉屋で、人の本心を疑うようなニュアンス」が強い。
- “doom-monger” は「破滅論者」。普通の悲観的以上に「破滅や終末」を強く想定します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈpɛsɪmɪst/
- アメリカ英語: [ペスィミスト] /ˈpɛsɪmɪst/
- イギリス英語: [ペスィミスト] /ˈpɛsɪmɪst/
- アメリカ英語: [ペスィミスト] /ˈpɛsɪmɪst/
- 強勢(アクセント) は、最初の音節 “pés-” に置きます。
- よくある間違いとして、第二音節にアクセントを置いて「pe-SI-mist」と発音してしまうことがあります。最初にストレスを置きましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “pessimist” (正) / “pessimst”, “pessimest” などとつづりを抜かしてしまうケースがあるので注意。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、名詞の “pessimist” と形容詞の “pessimistic” を混同しないようにしましょう。
- 試験対策: TOEICや英検などでも、読解問題で “optimist” や “pessimist” が対比的に出題されることがあります。意味を取り違えないよう気をつけたいところです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “pess-” には「最悪の」というラテン語の意味が含まれているので、「最悪(pessimus)」から「悲観主義者」と覚えると、後続の “-ist” で「~する人」だとイメージしやすいです。
- 「ペッシミスト」という響きから「ペシッと気分が落ち込む人」と連想してみるのも覚え方の一つです。
- 「optimist(オプティミスト)」と対で覚えておくと、両方のスペルと意味を整理しやすくなります。
以上が、名詞「pessimist」の詳細解説になります。悲観的な視点を持つ人という意味をしっかり押さえつつ、用法や類縁語を併せて学習すると理解が深まるでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
悲観論者,厭世家;悲観的な人