pawnbroker
名詞「pawnbroker」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英単語: pawnbroker
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 単数形 pawnbroker / 複数形 pawnbrokers
英語の意味:
A person whose business is to lend money in exchange for valuable personal property left as security (collateral).
日本語の意味:
質草(担保)として個人の所有物を預かり、お金を貸す人、いわゆる「質屋の店主」のことです。「質屋」が絡むお金のやり取りのシーンで使われる、やや専門的なニュアンスを持つ単語です。
CEFRレベル: B2(中上級)
日常会話で頻繁に登場する単語ではありませんが、一般的な社会生活やビジネス、または小説・新聞記事などで目にする機会もある単語です。
- A1:超初心者
- A2:初級
- B1:中級
- B2:中上級 ←該当
- C1:上級
- C2:最上級
他の品詞形:
- 「pawnbroking」(名詞/動名詞) - 質屋営業、質屋業を営むこと
- 「to pawn」(動詞) - 品物を質に入れる
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- pawn: 「質に入れる、質草」
- broker: 「仲介人、ブローカー」
この2つの要素が組み合わさって「質屋の仲介人」を指す言葉になっています。
派生語や類縁語:
- pawn (動詞) : 「質入れする」
- pawnbroking (名詞) : 「質屋業」
- pawnshop (名詞) : 「質屋の店舗」
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):
- pawn an item (品物を質に入れる)
- redeem an item from the pawnbroker (質屋から品物を取り戻す)
- pawnbroker’s license (質屋免許)
- negotiate with the pawnbroker (質屋と交渉する)
- pawnbroking business (質屋業)
- pawn your valuables (貴重品を質に入れる)
- short-term loan from the pawnbroker (質屋からの短期融資)
- interest rate at the pawnbroker (質屋の利率)
- pawn ticket (質札)
- pawned collateral (質入れした担保)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「pawn」は古フランス語の「pan(n)er」に由来し、物品を担保に差し出すことを意味していました。
- 「broker」は中古英語に由来し、交易を仲介する人という意味を指していました。
これらが合わさり「pawn + broker」で、品物を担保にお金を貸す人=「質屋の店主」として使われるようになりました。
ニュアンスや注意点:
- 小説や映画などで貧困や緊急的な資金調達をイメージさせる文脈で使われることも多いです。
- 口語・文章どちらでも使われますが、ややフォーマル寄りの文脈やビジネス文脈でも見かける単語です。
- 態度や状況によっては「高利貸し」のようなイメージを持たれる場合もあり、ネガティブな響きをもつこともあるので注意してください。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 名詞 (可算名詞)ですので、a pawnbroker / pawnbrokers のように冠詞や複数形を伴います。
- 動詞形の「to pawn」は「〜を質に入れる」という他動詞として使われます。
一般的な構文やイディオム例:
- “He took his watch to a pawnbroker.”
(彼は時計を質屋に持っていった) - “She decided to pawn her necklace to pay the rent.”
(彼女は家賃を払うためにネックレスを質に入れることにした)
フォーマルとカジュアルの使い分けは特にありませんが、質屋営業や金融に関する文脈という点で少しビジネス寄りの単語と言えます。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアルな場面)
“I found a pawnbroker nearby to sell my old guitar.”
(古いギターを売るために近所の質屋を見つけたよ。)“My friend suggested going to a pawnbroker when I needed quick cash.”
(すぐ現金が必要だった時、友人は質屋へ行くことを勧めてくれた。)“Mom once took Grandma’s ring to the pawnbroker but later bought it back.”
(母は一度おばあちゃんの指輪を質屋に入れたけど、後で買い戻したんだ。)
ビジネス (ややフォーマルな場面)
“Our company provides software systems to pawnbrokers for managing loans.”
(当社は質屋が融資を管理するためのソフトウェアを提供しています。)“He established a chain of pawnbroker shops across the country.”
(彼は全国にわたって質屋チェーンを設立しました。)“The local economy benefits from the services offered by pawnbrokers in the area.”
(地域の経済は、その地域にある質屋のサービスによって恩恵を受けています。)
学術的/金融レポートなど (フォーマル・専門的な場面)
“Pawnbrokers play a significant role in microfinance by offering collateral-based loans.”
(質屋は担保ベースの融資を提供することで、マイクロファイナンスにおいて重要な役割を果たしています。)“Historically, pawnbrokers have facilitated short-term lending to individuals lacking access to traditional banks.”
(歴史的に、質屋は従来型の銀行サービスを利用できない個人に短期融資を提供してきました。)“Regulation of pawnbrokers ensures consumer protection and fair lending practices.”
(質屋の規制は、消費者保護と公平な貸し付け慣行を確保するものです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語:
- moneylender (金貸し)
- 一般的にお金を貸す人。必ずしも品物を担保にとるわけではなく、金銭の貸付が主目的。金利が高い場合、ややネガティブなイメージを伴う。
- 一般的にお金を貸す人。必ずしも品物を担保にとるわけではなく、金銭の貸付が主目的。金利が高い場合、ややネガティブなイメージを伴う。
- lender (貸し手)
- より広い意味で「貸し手」を指し、銀行から個人まで含まれる。
- より広い意味で「貸し手」を指し、銀行から個人まで含まれる。
- loan shark (高利貸し)
- 非合法・非常に高金利で貸す場合も多く、より危険・ネガティブな響きが強い。
- 非合法・非常に高金利で貸す場合も多く、より危険・ネガティブな響きが強い。
- pawnshop owner (質屋オーナー)
- 「pawnbroker」にほぼ同じ意味だが、店主であることをより強調した言い方。
- 「pawnbroker」にほぼ同じ意味だが、店主であることをより強調した言い方。
反意語:
- borrower (借り手)
- 「pawnbroker」が貸し手であるのに対して、借りる側は「borrower」。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˈpɔːnˌbrəʊ.kər/
- 「ポーン・ブローカー」のように発音します。
- 「ポーン・ブローカー」のように発音します。
- アメリカ英語: /ˈpɔnˌbroʊ.kɚ/
- 「ポーン・ブロウカー」のように発音します。
強勢(アクセント)の位置:
- pawnbroker の最初の音節“pawn”に強勢があります。
- PAWN-broker
- PAWN-broker
よくある発音の間違い:
- pawn と porn (ポーンとポーン) が似ているため、「ポルン」などと混同しないように注意してください。
- “pawnbroker” の “b” を発音し忘れて “pawner” と聞こえてしまうケースにも注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “pwanbroker” や “pawnbraker” などと間違えやすいので、文字順に注意しましょう。
- 「pawn」自体を知らないまま「pawnbroker」を覚えようとすると混乱しやすいので、「to pawn (品物を質入れする)」から理解するのがおすすめです。
- 同音異綴語との混同: “pawn” と “prawn” (エビ) はスペルも意味も全く別物です。
- 試験対策: TOEIC・英検などでは語彙問題として出題される場合がありますが、頻度は高くありません。知らないと対応しづらい専門用語として注意が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「pawn = 質に入れる」と「broker = 仲介人」をセットで覚える
- チェスのポーン(pawn)を「前に進むための駒=一時的に渡す」と連想して覚えるとイメージしやすい場合があります。
- 「pawnbroker」のイメージとして、映画やドラマでお店に古いものを売りに行くシーンなどを思い浮かべると、記憶に残りやすいです。
以上が「pawnbroker」の詳細解説です。品物を担保にお金を借りたり、古いものを売ったりする際によく登場する単語ですので、ニュースや映画・ドラマ、あるいは小説などでも出てきたらぜひ意識してみてください。
質屋,質屋の主人