元となった辞書の項目
lawmaker
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
英単語: lawmaker
品詞: 名詞 (countable noun)
活用形: 単数形 → lawmaker / 複数形 → lawmakers
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “A person who makes or enacts laws, typically a member of a legislative body.”
- 日本語: 「法律を制定する人、通常は議会の議員を指す言葉です。」
法律を作ったり、改正したりする政治家や議員を指す単語です。議会や国会、州議会など立法府で法律を作る役割を担う人、というニュアンスがあります。
CEFRレベルの目安としては B2 (中上級) 程度です。政治や制度に関わる単語として、やや専門的な文脈で目にすることが多いため、中上級レベルのボキャブラリーとして捉えられます。
他の品詞になった例
- law (名詞): 「法律」
- lawful (形容詞): 「合法の」
- lawfully (副詞): 「合法的に」
- lawmaking (形容詞/名詞): 「立法の / 立法行為」 (例: lawmaking process「立法過程」)
2. 語構成と詳細な意味
- law: 「法律」
- maker: 「作る人」
したがって lawmaker とは「法律を作る人」、つまり「立法者・議員」を意味します。
関連語・類縁語
- legislator: 「立法者、議員」
- lawmaking: 「立法」(形容詞や名詞として使われる)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- influential lawmaker(影響力のある議員)
- state lawmaker(州議会議員)
- federal lawmaker(連邦議会議員)
- senior lawmaker(ベテラン議員)
- newly elected lawmaker(新しく選出された議員)
- local lawmaker(地方議会の議員)
- a coalition of lawmakers(議員連合)
- lawmaker's committee meeting(議員の委員会会合)
- lawmaker sponsor a bill(議員が法案を提出する)
- lawmakers debate the issue(議員たちがその問題を討論する)
3. 語源とニュアンス
語源:
- law は古英語「lagu」(規則・法)に由来し、
- maker は古英語で「作る人・創造者」を意味する “macere” が起源です。
逐語的には「法を作る人」という意味です。歴史的には立法機能を担う人々を指す正式な表現で、議員や立法担当者を表すフォーマルな単語です。
ニュアンス:
- 公的な場面、ニュースや新聞、政治の話題などフォーマルな環境でよく目にします。
- 日常会話というよりは政治や社会問題を話すときの言葉です。
- 「lawmakers」と複数形で使われ、複数の議員集団を指すことも多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- lawmaker は可算名詞 (a lawmaker / the lawmaker / lawmakers)。
- 「~する議員」という場合、しばしば修飾語を伴って用いられます (例: “an influential lawmaker who chairs the committee”).
一般的な構文例
- “Lawmaker(s) + 動詞”: “Lawmakers passed the bill unanimously.”
- “The lawmaker from [場所・選挙区] + 動詞”: “The lawmaker from Texas voted against the amendment.”
フォーマル / カジュアル
- フォーマル: 公的文書、ニュース記事、政治談話
- カジュアル: 友人同士の会話で使われることは少ないですが、時事政治を語るときには使用されます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I heard our local lawmaker is holding a town hall meeting next week.”
「地元の議員が来週タウンホールミーティングを開くんだって。」 - “My neighbor used to work for a lawmaker at the State Capitol.”
「私の隣人は州議会の議員のもとで働いていたことがあるんだ。」 - “People often complain that lawmakers don’t represent their interests.”
「人々はよく、議員が自分たちの利益を代表していないと不満を言うよ。」
ビジネスシーンでの例文
- “We should consult lawmakers to understand the potential impact of this new regulation.”
「この新しい規制の影響を把握するために、議員に相談すべきだ。」 - “Lobbyists are trying to persuade lawmakers to support the bill.”
「ロビイストたちはその法案を支持してもらうために議員を説得しようとしている。」 - “The conference will include discussions with lawmakers on economic policy.”
「その会議では経済政策について議員たちとの議論が含まれています。」
学術的・政治学的な文脈での例文
- “Political scientists analyze how lawmakers form coalitions to pass legislation.”
「政治学者は、議員がどのように法案を可決するために連合を形成するかを分析する。」 - “Some studies suggest that long-serving lawmakers have greater influence in committee decisions.”
「一部の研究では、長期在職の議員の方が委員会の決定に大きな影響力を持つと示唆している。」 - “Lawmaker behavior can vary depending on constituency interests and party pressures.”
「議員の行動は選挙区の利益や党の圧力によって変わることがある。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- legislator (立法者、議員)
- 意味の面ではほぼ同じ。「法律を作る人」という点で類似。
- “lawmaker” よりもさらにフォーマルな響きがある。
- representative (代議士、下院議員など)
- 選挙で選ばれた人を指す。アメリカでは “Representative” が下院議員を意味する正式な肩書き。
- 選挙で選ばれた人を指す。アメリカでは “Representative” が下院議員を意味する正式な肩書き。
- senator (上院議員)
- 上院の議員を明確に示す。
- 上院の議員を明確に示す。
- assemblyman / assemblywoman (州議会、地方議会の議員)
- 特にアメリカの州議会などで使われる表現。
- 特にアメリカの州議会などで使われる表現。
反意語
- お互いに「真逆」の意味を示す単語はありませんが、あえて対照的な立場を示すなら
constituent (有権者、選挙民)
- 議員に対し、投票する側の一般市民を指す言葉です。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA (アメリカ英語): /ˈlɑː.meɪ.kɚ/
- IPA (イギリス英語): /ˈlɔː.meɪ.kə/
強勢: 最初の “law-” の部分に強勢があります (LAW-mak-er)。
アメリカ英語では “law” の部分が「ラー」に近い発音(lɑː)になり、イギリス英語では「ロー」に近い音(lɔː)を出します。
“maker” の母音も米音 /meɪkɚ/ と英音 /meɪkə/ の違いがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “lawmaker” を “lawmakre” や “lawmarker” と誤記しやすい。
- 同音の混同: 「lawmaker」に近い響きの単語はあまりありませんが、「lawmaking(立法)」と混同しないように注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでは政治に関する文章が出題される際に lawmaker が使われることがあります。政治経済分野の語彙として押さえておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- law + maker → 「法律を作る人」 という直訳がそのままイメージしやすい単語です。
- 「Law(法律)を作る(Make)人」 → LawとMakerを連想イメージでつなげると覚えやすい。
- 「職人 (maker)」が「法律 (law)」を作っている姿をイメージすると記憶に残りやすいでしょう。
以上が “lawmaker” の詳細な解説です。政治や議員関連の記事を読むときに非常によく登場する単語なので、関連した表現(legislator / representative など)と合わせて覚えると学習効果が高まります。
意味のイメージ
意味(1)
立法者,議員(legislator)