元となった辞書の項目
imprisonment
IPA(発音記号)
解説
名詞 imprisonment
の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: imprisonment
品詞: 名詞 (noun)
意味(英語): The state of being put in prison or confined.
意味(日本語): 刑務所に収容されている状態、または拘束されている状態のこと。
「imprisonment」は、人を刑務所に入れて自由を奪うこと、またはその状態を表す言葉です。法律や司法の文脈で使われることが多く、ややフォーマルな響きを持ちます。カジュアルな日常会話でも「投獄・拘束状態」を表現するときに使われることがあります。
活用形
- 「imprisonment」は名詞のため、英語では数えられない(不可算)文脈で使われることが多いです。
例) He faced imprisonment for ten years. (彼は10年間の投獄に直面した)
他の品詞形
- imprison (動詞): 投獄する
例) He was imprisoned for his crimes. (彼は犯罪のため投獄された) - imprisoned (形容詞): 投獄された
例) The imprisoned man awaited his trial. (投獄された男は裁判を待っていた)
CEFRレベル
B2 (中上級)
- 法律用語やフォーマルな文脈が多く、読む・聞く文脈によっては中級レベル以上の語彙として扱われることが少なくありません。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- im-: 「中へ」や「~にする」という意味を持つ接頭語 in- の変形
- prison: 牢獄・刑務所
- -ment: 状態や結果を表す名詞を作る接尾語
したがって、「imprison」は「刑務所に入れる」という動作を表し、「imprisonment」は「投獄・拘束状態」という意味を持つ名詞になります。
関連・派生語
- imprison (動詞): 投獄する
- imprisoned (形容詞): 投獄された
- prison (名詞): 刑務所
よく使われるコロケーション10選
- life imprisonment(終身刑)
- false imprisonment(不法監禁)
- term of imprisonment(懲役期間)
- sentence of imprisonment(懲役刑の宣告)
- imprisonment for debt(負債による投獄)
- arbitrary imprisonment(恣意的な拘禁)
- imprisonment without trial(裁判なしでの拘禁)
- unlawful imprisonment(違法な拘束)
- threat of imprisonment(投獄の脅し)
- suffer imprisonment(投獄に苦しむ)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語の “prehendere(捕らえる)” に由来するとされる「prison」が変化し、「in」+「prison」+「-ment」の形で出来上がりました。
ニュアンス・使用時の注意点:
- 「imprisonment」は正式・法的な場面で用いられることが多く、厳粛な響きを持ちます。
- カジュアルな会話でも「刑務所にいる状態」や、「拘束されている状態」を指し示すときに使いますが、重い意味合いがあるため、軽い冗談などではあまり使用しません。
- 主に文章やニュース・法廷でのフォーマルなシーンで登場することが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
「imprisonment」は不可算名詞として用いられることが多いです。
例) He is facing imprisonment. ✔
(可算名詞としては非常に稀です)使用シーンによっては「life imprisonment (終身刑)」など、特定の長さや種類と組み合わせて使われます。
一般的な構文例
- face + imprisonment: (刑務所行きの)リスク・危険に直面する
- be sentenced to + 時間/種類 + imprisonment: (~の刑期を)宣告される
- imprisonment for + 期間/理由: (~の期間/理由での投獄)
イディオム・表現
- 「life imprisonment」: 終身刑
- 「under imprisonment」: 投獄下にある状態 (やや文語的)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “He was afraid of facing imprisonment if he broke the law again.”
(彼は、もしまた法律を破ったら投獄されることを恐れていた。) - “The news about his imprisonment shocked all of us.”
(彼が投獄されたというニュースは、私たち全員に衝撃を与えた。) - “She talked about her uncle’s imprisonment very quietly.”
(彼女は、彼女のおじの投獄についてとても静かに語った。)
(2) ビジネスでの例文
- “Executives might face imprisonment if found guilty of fraud.”
(経営陣は、詐欺で有罪が確定すれば投獄の可能性がある。) - “The contract mentioned serious penalties, including potential imprisonment.”
(契約書には、投獄を含む厳しい罰則が明記されていた。) - “Any breach of this regulation could result in fines or imprisonment.”
(この規制に違反した場合、罰金や投獄が科される可能性がある。)
(3) 学術・法的文脈での例文
- “False imprisonment is considered a serious tort in civil law.”
(不法監禁は民法において重大な不法行為とみなされる。) - “The judge handed down a sentence of ten years’ imprisonment.”
(裁判官は10年の投獄刑を言い渡した。) - “His lengthy imprisonment drew international criticism of the legal system.”
(彼の長期投獄は、その司法制度に対し国際的な批判を招いた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- incarceration (投獄)
- 「imprisonment」とほぼ同義だが、やや法的・正式度が高い印象。
- 「imprisonment」とほぼ同義だが、やや法的・正式度が高い印象。
- confinement (拘禁)
- 場合によっては「監禁(自宅や施設内など)」を広く指すこともある。
- 場合によっては「監禁(自宅や施設内など)」を広く指すこともある。
- detention (拘留)
- 短期間の勾留を指すことが多い(未決勾留、警察での拘留などで使われる)。
反意語 (Antonyms)
- freedom (自由)
- release (釈放)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ɪmˈprɪz.ən.mənt/
- アクセント(強勢)は 「prɪz」 の部分に置かれます。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありませんが、アメリカ英語では「r」の発音がやや強めになる傾向があります。
- 「-ment」の部分を「メント」ではなく「mənt(マント寄りの母音)」と発音する点に注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスで “imprisonnment” のように「n」を重ねる誤りが見られます。
- 「prison」とはスペルが違う部分(im + prison + ment)を明確に覚えておくと良いでしょう。
- 「imprison」と「in prison」の混同にも注意してください。
- “He was in prison.” (彼は刑務所にいた)
- “He was imprisoned.” (彼は投獄された)
- “He was in prison.” (彼は刑務所にいた)
試験での出題傾向
- 法律や犯罪を扱う長文問題において、選択肢の語彙として出題されることがあります。
- TOEICや英検では、法律や規則について述べられる文章での出題が見られる場合があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「im + prison + ment」= “刑務所の中にいる状態” → 「投獄状態」と覚えるとわかりやすいです。
- 「prison」というコアの単語を中心に、接頭語「im-」と接尾語「-ment」が追加されているイメージを持ちましょう。
- 「監禁状態」であることを頭に思い浮かべると、スペリングや発音も思い出しやすくなります。
以上が、名詞 imprisonment
の詳細解説です。法律・刑務関連の文章では頻出の単語ですので、文脈に応じてしっかり使い分けてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
投獄;監禁