最終更新日:2024/06/13

医師は手術のリスクについて患者に警告しなければならないと強く感じた。

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The doctor felt a strong imperative to warn the patient about the risks of the surgery.

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元となった辞書の項目

imperative

IPA(発音記号)
名詞

〈C〉命令, 命令文 ,要請 / 〈U〉命令法

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医師は手術のリスクについて患者に警告しなければならないと強く感じた。

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解説

以下では、英単語 “imperative” (名詞) を徹底解説します。


1. 基本情報と概要

英語の意味:

• imperative (noun) : something that is extremely important or urgent; a command or duty

日本語の意味:

• 「非常に重要なこと」「不可欠なこと」「緊急の課題」「命令」といったニュアンスです。

たとえば、「これは最優先でやるべきことです」のように、「絶対にやらなければならないこと」「避けられない義務」を表すときに使います。

品詞: 名詞 (noun)

※ただし、形容詞 (adjective) としても “imperative” は存在します。It is imperative to... のように使われ、絶対に必要であることを強調します。

活用形 (名詞):

• 単数形: imperative

• 複数形: imperatives

形容詞形 (例):

• imperative (形容詞) : 「絶対に必要な」「必須の」「命令の」

難易度 (CEFR レベル)

• C1 (上級) : 抽象的な概念やフォーマルな場面で使われるため、比較的上級レベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • im- (接頭語): 「~の中へ」や否定の接頭辞として使われることがありますが、ここではラテン語の変化形に由来しており、直接的な接頭語的意味はあまり強調されません。

  • per-: 「通して」というニュアンスを持ちますが、「imperative」内ではもともとのラテン語形から派生しています。

  • -ative (接尾語): 「~の性質がある」「~する傾向がある」などの意味を形成します。

関連や派生語


  • imperative (adj.) : 必要不可欠な

  • imperatively (adv.) : 命令的に、絶対に必要そうに

  • imperator : 古代ローマの「総司令官」を指すラテン語 (直接的な派生ではありませんが、共通の語源をもつ単語)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. moral imperative → 道徳的な必須事項

  2. strategic imperative → 戦略上欠かせない要件

  3. political imperative → 政治上の緊要課題

  4. immediate imperative → 直ちに対処しなければならないこと

  5. social imperative → 社会的に求められる重要課題

  6. economic imperative → 経済的に最優先の課題

  7. it is imperative that + 主語 + 動詞 → ~は絶対に必要です

  8. ethical imperative → 倫理的不可欠事項

  9. national imperative → 国家としての最優先事項

  10. cultural imperative → 文化的観点から不可欠なこと


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “imperare” (命令する) が語源です。ラテン語の “im-” + “parare” (準備する) が結びついて、「準備をさせる=命令する」といったニュアンスになりました。

ニュアンス


  • 「絶対的」「避けられない」「上からの命令」や「絶対必要なこと、義務」といった強い語調を含みます。

  • フォーマルな文書やスピーチ、アカデミックな文章、政府やビジネスに関する場面などで用いられがちです。

  • 口語ではやや硬い印象を与える場合があります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞 (可算名詞)


    • 具体的な「命令」や「義務」として数えられるときに複数形の “imperatives” が使われます。

    • 可算名詞なので “an imperative” や “the imperatives” のように冠詞や数量表現がつきます。


  2. 一般的な構文 (形容詞用法を含む)


    • It is imperative that + 主語 + 動詞の原形 (should + 動詞も可)

      例: “It is imperative that we take immediate action.”

    • 「S + V … is an imperative.」

      例: “Reducing carbon emissions is an imperative for our future.”


  3. フォーマル/カジュアルの差


    • 名詞 “imperative” は比較的フォーマル・学術的です。

    • 日常で「これは絶対だよ!」と強調するカジュアル表現としては “must” や “have to” などを用いることが多いです。



5. 実例と例文

(1) 日常会話で使われる例文


  1. “Recycling has become an imperative in our neighborhood.”

    → 「私たちの地域ではリサイクルが不可欠なことになっているよ。」


  2. “It’s an imperative to stay hydrated in this hot weather!”

    → 「こんな暑い日は水分補給が絶対重要だよ!」


  3. “Keeping your promises is a moral imperative, don’t you think?”

    → 「約束を守ることは道徳的に絶対大事だと思わない?」


(2) ビジネスシーンで使われる例文


  1. “Customer satisfaction is an imperative for our company’s success.”

    → 「顧客満足は、当社の成功にとって絶対に欠かせない要素です。」


  2. “Developing new markets is a strategic imperative for us this year.”

    → 「新市場の開拓は、今年の我々にとって戦略的最優先事項です。」


  3. “It’s imperative that all managers attend the quarterly briefing.”

    → 「四半期ミーティングには全マネージャーが必ず参加することが必須です。」


(3) 学術的な文脈で使われる例文


  1. “Addressing climate change is a global imperative according to scientists.”

    → 「気候変動への対処は、科学者たちによれば世界的に避けられない課題です。」


  2. “The moral imperative to protect human rights has shaped international law.”

    → 「人権を守るという道徳的責務が国際法の形を成してきました。」


  3. “In public health, vaccination is seen as an imperative to prevent epidemics.”

    → 「公衆衛生の分野では、ワクチン接種は伝染病を防ぐための不可欠の手段とみなされています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. necessity (必要性): “urgent necessity” のように使われる。

  2. requirement (要件): “legal requirement” など資格や条件を表すニュアンス。

  3. obligation (義務): 道徳的・社会的にしなければならないこと。

  4. priority (優先事項): 大切さ・優先度を示す語。

  5. mandate (命令、公的指示): 公的権威や権限を伴うイメージ。

反意語 (Antonyms)


  • option (選択肢)

  • nonessential (必須ではないもの)

  • trivial (些末なこと)

これらの単語は “imperative” が持つ「絶対やらねば」という強い必要性とは対照的に、「選択肢」「必須ではない」という意味を持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ɪmˈpɛr.ə.tɪv/ (米・英共通でほぼ同じ)

  • アクセント位置: 「im-PER-a-tive」のように第2音節 “per” に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の差: 大きな差はありませんが、イギリス英語では [ˈpɛr] が少し “ペア” と聞こえる場合もあります。

  • よくある発音の間違い: 第1音節にアクセントを置いて “ˈɪm-pə-rə-tɪv” としてしまう誤りがあるので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルの間違い: “imperative” は “imparative” のように “a” と “e” を入れ替えて誤記する例がよくあります。

  2. 同音異義語との混同: ほぼ同音異義語はありませんが、形容詞 “imperative” との使い分けに気をつけるとよいです (名詞と形容詞)。

  3. 試験対策・出題傾向: TOEIC や英検などでは、ビジネス文書や教育的文章内で「最優先事項」や「不可欠要素」を問う際によく登場します。“It is imperative that ...” の構文が重要フレーズとして出題されやすいです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源をイメージ: “imperare” (命令する) というラテン語から来ているので、「押し付ける」「命令する」イメージを持つと覚えやすいです。

  • 他の単語との関連: “emperor” (皇帝) も同じラテン語 imperare 由来。皇帝→命令→不可欠なもの、というイメージでリンクさせましょう。

  • スペリングの工夫: “im + per + a + tive” と分割して覚えると書きやすくなります。「イム・ペア・ラ・ティヴ」のように音を区切るのも有効です。

  • 学習テクニック: “It is imperative to…” という形で何度も口慣らしをすると自然に使えるようになります。


以上が、名詞 “imperative” に関する詳細な解説です。フォーマルや学術的な文章、ビジネスシーンなど、重要性を強調したいときにぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
imperative
意味(1)

(文法で)命令法;〈C〉命令文

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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