最終更新日:2024/06/17
正解を見る
She pulled up the hood of her jacket to protect herself from the rain.
編集履歴(0)
元となった辞書の項目
hood
IPA(発音記号)
名詞
(顔以外の頭と首をおおう)フード、ずきん、フード状のもの、(学位の表章としての)大学式服の背後垂れ布、(タカ狩り用のタカ・馬の)頭おおい、(コブラの)唐傘状の頸部(けいぶ)、(馬車・うば車などの)ほろ、(煙突の)かさ、(炉の)ひさし、(タイプライターなどの)おおい
解説
1. 基本情報と概要
単語: hood
品詞: 名詞 (一部では接尾辞的にも使われる)
意味 (英語 & 日本語)
(衣服の)フード・頭巾
- A covering for the head attached to a jacket or cloak.
- 「コートやマントに付いた頭を覆う部分です。寒い時期や雨のときなどに頭を守るために使います。」
- A covering for the head attached to a jacket or cloak.
(車の)ボンネット
- The hinged cover over the engine of a vehicle (American English).
- 「車のエンジンルームを覆う部分を指します。(アメリカ英語での表現)」
- The hinged cover over the engine of a vehicle (American English).
(俗語)地域、特にスラングで「近所・地元」
- Slang for “neighborhood,” often used to refer to an urban area.
- 「特にアメリカの都市部やストリートカルチャーで、自分の地元や近所の地域という意味で使われることがあります。」
- Slang for “neighborhood,” often used to refer to an urban area.
接尾辞として:childhood, neighborhoodのように -hood が付くと「状態・期間・共同体」などの意味を表します。
活用形
名詞のため、通常は可算・不可算というよりは可算名詞として扱いますが、「フード」という意味で単数形・複数形 (hoods) を取ります。
他の品詞例
- 接尾辞: -hood
- childhood (子供時代), neighborhood (近所), adulthood (成人期) など「状態・期間・つながり」を表す語形成に使われます。
CEFRレベルの目安
- B1 (中級)
フードやボンネットなどの基本的な物体の名称としては比較的やさしい単語ですが、スラング的な使い方を完全に把握するには文脈理解が必要になるので、中級レベル程度の単語として考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- hood
- 語幹の “hood” は古英語系に由来し、最初は「頭を覆うもの」としての意味を持っていました。
- 接尾辞: -hood
- 「状態・期間」を表す意味を持ち、childhood (子供の時期)、likelihood (可能性) など多くの単語に用いられます。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- put on a hood(フードをかぶる)
- take off the hood(フードを脱ぐ)
- under the hood(ボンネットの下;隠れた内部の事情という比喩表現としても使う)
- pop the hood(車のボンネットを開ける)
- a hooded sweatshirt(フード付きトレーナー)
- neighborhood watch(近所の防犯活動)
- in the hood(地元で、地域で;口語表現)
- raise the hood(ボンネットを持ち上げる)
- hoodie (フーディー)(フード付きのパーカー)
- hood ornament(車のボンネットにある飾り)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「hood」は古英語 “hōd” に由来し、頭を覆うものという意味を持っていました。中英語を経て現代英語になりました。
- その後、車のボンネットを指す用法がアメリカ英語で定着しました。イギリス英語では「ボンネット」は “bonnet” と呼ばれています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「フード(衣服)」という意味での “hood” はカジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。
- 「ボンネット」の意味での “hood” はアメリカ英語での言い方なので、イギリス英語圏では “bonnet” と言い換えるのが自然です。
- スラングの「hood」は、特にアメリカの都市文化やヒップホップ文化で「自分の地元・コミュニティ」を指すニュアンスがあります。ややカジュアルで口語的な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての使われ方
- 可算名詞: 通常フードを数えるときは「1つのフード」(one hood)、「2つのフード」(two hoods) のように使います。
- 車のボンネットは単数で扱われることが多いですが、複数台分なら “hoods” で表せます。
一般的な構文・イディオム
- “under the hood”
- 文字通りは「ボンネットの下」。転じて「(複雑なシステムの)内部・裏側で起こっていること」という比喩表現としても使われます。主に技術的な文書やIT関連で「内部の仕組み」を解説する時によく使われます。
- 例: “Let’s look under the hood of this software.”
- 文字通りは「ボンネットの下」。転じて「(複雑なシステムの)内部・裏側で起こっていること」という比喩表現としても使われます。主に技術的な文書やIT関連で「内部の仕組み」を解説する時によく使われます。
フォーマル/カジュアルなどの使用シーン
- 衣服のフードの話題: カジュアルからフォーマルまで問題なく使えます。
- 車のボンネットとしての意味: 日常会話やビジネス(自動車関連)で使われる用語。
- スラングの「hood」: カジュアル、口語表現、特に音楽や学校の仲間同士など若者言葉として使われがち。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “It’s raining, so I’ll pull up my hood.”
- 「雨が降ってきたからフードを被るよ。」
- “Can you check under the hood? I think there’s something wrong with the engine.”
- 「ボンネットの下を見てもらえる?エンジンの調子が悪い気がするんだ。」
- “This hoodie is so warm and comfortable!”
- 「このフーディー、すごく暖かくて着心地いいよ!」
ビジネスシーン (3例)
- “Let’s examine what’s under the hood of our new software platform.”
- 「新しいソフトウェアプラットフォームの内部構造を調べてみましょう。」
- “The auto mechanic asked me to pop the hood for an inspection.”
- 「整備士が点検するので、ボンネットを開けてくれと言われました。」
- “We need a design that incorporates a hood for safety in all weather conditions.”
- 「あらゆる天候条件に対応するために、フードを取り入れたデザインが必要です。」
学術的 / 技術的文脈 (3例)
- “The aerodynamic shape of a car’s hood can significantly affect fuel efficiency.”
- 「車のボンネットの空力形状は燃費に大きな影響を与えます。」
- “When analyzing code, looking under the hood means examining its source to understand performance.”
- 「コードを分析するときは、パフォーマンスを理解するためにソースを詳しく見ることを指します。」
- “A hood in a laboratory context can refer to a fume hood for handling chemicals safely.”
- 「研究室の文脈では、フードは化学薬品を安全に取り扱うためのドラフトチャンバー(ドラフトフード)のことを指すことがあります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- bonnet (イギリス英語での「車のボンネット」)
- アメリカ英語ではhood、イギリス英語ではbonnetという違いがあります。
- アメリカ英語ではhood、イギリス英語ではbonnetという違いがあります。
- cap (帽子, ふちのない帽子)
- 頭にかぶるものですが、フードとは違い、衣服にくっついていない独立したもの。
- 頭にかぶるものですが、フードとは違い、衣服にくっついていない独立したもの。
- veil (ベール)
- 頭や顔を覆う点は似ていますが、目的・文化的背景が異なる。
反意語として明確なものは少ない
- 強いていえば “opening” (開口部) など、頭やエンジンを覆うのではなく“見える状態”にするといった概念が逆ですが、直接の対義語となる単語はありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /hʊd/
- アメリカ英語: [hʊd](フよりは短い「フッ」のような u の音)
- イギリス英語: [hʊd](ほぼ同じ。アメリカ英語との違いは小さい)
- アメリカ英語: [hʊd](フよりは短い「フッ」のような u の音)
- アクセントは特に変化なく「フ」のような音をしっかり発音しつつ、母音は口をあまり開かず「ʊ」を短く発音するのがポイント。
- よくある発音の間違い: “food” (フード /fuːd/) と混同することがありますが、/ʊ/ と /uː/ の差に注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “hod” などと書き間違えないように、“hood” と「o」を2つ入れることに注意。
- 同音異義語との混同: “who’d” (who would) と音が似ています。文脈で判断しましょう。
- イギリス英語かアメリカ英語か: 車のボンネットの意味で使う場合、イギリス英語では “bonnet” と表現するので、地域に合わせて使い分けが必要。
- TOEICや英検など試験対策: 「車のボンネット」として “hood” が出題されることはあまり多くありませんが、出題される際はアメリカ英語の用法が問われることがあるので注意。接尾辞 -hood (childhood, adulthood など) は頻出です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “hood” は頭を覆うイメージ。頭文字の “h” も “head” に近いイメージなので、「頭を包むもの」と関連づけて覚えると良いでしょう。
- 接尾辞 “-hood” が付くと、ある状態や期間を表す。「家族が集まる“neighborhood”は“近所のつながり”」などとセットで覚えるとイメージしやすいです。
- 発音は “フッド” (短めの “u”) と覚えると、日本人学習者にとっても混同が減るでしょう。
以上が名詞 “hood” の詳細解説です。日常生活からスラングまでさまざまな場面で目にする単語なので、ぜひいろいろな文脈で使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
=hoodlum