最終更新日:2024/06/17

犯罪者たちはトラックをハイジャックし、貨物を盗もうとした。

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The criminals attempted to hijack the truck and steal the cargo.

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元となった辞書の項目

hijack

IPA(発音記号)
動詞

〈輸送中の貨物〉‘を'盗む / 〈運行中の飛行機など〉‘を'乗っ取る

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犯罪者たちはトラックをハイジャックし、貨物を盗もうとした。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: hijack

品詞: 動詞 (verb)

活用形:


  • 現在形: hijack / hijacks

  • 過去形: hijacked

  • 過去分詞: hijacked

  • 進行形: hijacking

意味(英語)

To take control of a vehicle, aircraft, or other system by force or threat, often for illegal purposes.

意味(日本語)

乗り物やシステムを武力や脅しで乗っ取る、強制的に奪うこと。

「乗っ取り」「強奪」などを意味し、特に飛行機や車などを脅しによって支配下に置くイメージがあります。比較的、物騒なニュアンスがあるため、日常で使うときは文脈に注意が必要です。

CEFRレベル目安: B2(中上級)

(複雑な状況や犯罪行為の文脈などで使われ、ニュースや映画などで耳にすることが多い語彙です。中上級以上の学習者が理解・使用できる単語のレベルといえます。)

この動詞は「hijack a plane(飛行機をハイジャックする)」のように、対象物を武力で「強制的に奪う・乗っ取る」という意味合いで使われます。さらに比喩的にも「話題を横取りする」などの状況でも利用されることがあります。

他の品詞の例


  • hijacker (名詞): ハイジャックをする人、乗っ取り犯

  • hijacking (名詞): ハイジャック行為、乗っ取り


2. 語構成と詳細な意味


  • hi + jack

    厳密にははっきりした接頭語・接尾語というわけではありませんが、19世紀〜20世紀初頭のアメリカで使われ始めた言葉とされています。もとは「強盗やならず者が“Hands up!”(手を上げろ)のように呼びかけた」という逸話もあります。

派生語・類縁語など


  • skyjack: 飛行機をハイジャックする

  • carjack: 車をハイジャックする

  • hijacker / hijacking: 派生形(上記参照)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. hijack a plane(飛行機をハイジャックする)

  2. hijack a car(車をハイジャックする)

  3. attempt to hijack(ハイジャックを試みる)

  4. prevent a hijack(ハイジャックを防ぐ)

  5. hijack a meeting(会議を乗っ取る/話題を横取りする)

  6. hijacked vehicle(ハイジャックされた乗り物)

  7. hijacking threat(ハイジャックの脅威)

  8. rescue hostages from a hijacking(ハイジャックされた人質を救出する)

  9. terrorist hijacking(テロリストによるハイジャック)

  10. internet session hijacking(ネットセッションのハイジャック)

比喩的には、5番・6番のように「会議や議論などを強引に方向づける」という場合にも使われます。


3. 語源とニュアンス

語源

はっきりと特定されていませんが、「Highway robbery(街道での強盗)」と「Jack(スラングで武器を突きつける意)」が合わさったもの、あるいは強盗が標的に向かって「Hi, Jack!(動くな/手を上げろ)」と声をかけたことに由来すると言われています。

ニュアンス


  • 基本的には「武力や脅し」を前提とした強制的な奪取を表します。

  • 現代では犯罪行為以外にも、比喩的に「意図しない方向に流れを持っていく」「会議などを乗っ取る」というニュアンスでも使われます。

使用されるシーン


  • ニュース(犯罪に関する報道)

  • ドラマ・映画などのストーリー

  • コンピュータセキュリティの文脈(セッションハイジャック)

  • カジュアルにも使われるが、本来は強い言葉なので使いどころに注意


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 (transitive verb)

    「hijack something」のように目的語をとります。

  • 目的語には飛行機、車、バス、船、あるいは「会議」「話題」「ネットセッション」なども来ることが可能です。

  • フォーマル・カジュアル両方で使われますが、内容が犯罪的なので、砕けた場面では比喩的用法以外ではあまり使われません。

一般的な構文例


  • She hijacked the plane.(彼女は飛行機をハイジャックした。)

  • The conversation was hijacked by a single loud participant.(会話は声の大きい参加者によって乗っ取られてしまった。)


5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “Did you hear someone tried to hijack a car in our neighborhood last night?”

    (昨夜、近所で誰かが車をハイジャックしようとしたって聞いた?)


  2. “Stop hijacking my story; I was in the middle of telling it!”

    (私の話を横取りしないで! ちょうど話の途中なんだから。)


  3. “The kids kept hijacking my phone to play games.”

    (子どもたちがゲームをするためにしょっちゅう私のスマホを奪うのよ。)


ビジネスシーン


  1. “Our competitor hijacked the meeting agenda to push their own product.”

    (競合他社が自社製品を押し出すために、会議のアジェンダを乗っ取ってしまった。)


  2. “Let’s ensure our discussion doesn’t get hijacked by unrelated issues.”

    (話し合いが無関係な問題にとらわれないように注意しましょう。)


  3. “He hijacked the project by imposing his own ideas without consulting others.”

    (彼は他の人に相談もせず自分のアイデアを押しつけて、このプロジェクトを実質乗っ取ったんだ。)


学術的/フォーマル


  1. “The research paper discusses how cybercriminals can hijack web sessions.”

    (その研究論文は、サイバー犯罪者がウェブセッションをどのようにハイジャックできるかを扱っています。)


  2. “In political discourse, certain groups may attempt to hijack public opinion through misinformation.”

    (政治的な言説の中では、ある種の集団が誤情報を使って世論を乗っ取ろうとすることがある。)


  3. “Evaluating the risks of domain hijacking is a key aspect of cybersecurity strategies.”

    (ドメインハイジャックのリスク評価はサイバーセキュリティ戦略の重要な側面です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. commandeer(徴用する、奪取する)


    • 公権力によって乗り物や建物などを押収する場合にも使われる。ややフォーマルな響き。


  2. seize(奪い取る、つかむ)


    • 物理的に何かを急に奪うイメージが強い。


  3. take over(引き継ぐ、乗っ取る)


    • 強制的・正式な手順に関係なく権限を握ること。より広い文脈で使える。


  4. kidnap(誘拐する)


    • 人を対象にする点がメインで、乗り物の乗っ取りとは少し異なる。


反意語


  • release(解放する)

  • surrender(降伏する、明け渡す)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈhaɪ.dʒæk/

  • アクセント(強勢)は最初の音節 “HI-” にあります。

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに、大きな発音の違いはありませんが、イギリス英語では [dʒ] の発音がわずかに硬めに聞こえる場合があります。

  • よくある間違いとして、 /ˈhaɪ.jæk/ のように [dʒ] を抜かして発音してしまうケースがあるので注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • highjack や hijak などと綴りを間違えやすい。


  2. 同音異義語との混同


    • 似た発音を持つ単語はあまりありませんが、high + jack で誤解しないように。


  3. TOEIC・英検などでの出題傾向


    • ニュース記事やビジネス文脈で出題されることがある。国際ニュースや安全管理などの文脈で登場しやすい。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Hi! Jack!」と強盗が呼びかけた、という説を思い出すと「誰かを脅して奪う」イメージで頭に残りやすいです。

  • “jack” という単語が「持ち上げる道具」という意味もあるため、「強制的に持ち上げ移動させる」ようなイメージを持つと覚えやすいかもしれません。

  • 比喩的に「話題や会議を”横取り”してしまう」というケースも覚えると、更に使い方が広がるでしょう。

以上が「hijack」の詳細解説です。犯罪や危険な文脈だけでなく、会話や会議などを「乗っ取る」比喩的な使い方もあるので、使うシーンをしっかり意識して使ってみてください。

意味のイメージ
hijack
意味(1)

〈輸送中の貨物〉‘を'盗む

意味(2)

〈運行中の飛行機など〉‘を'乗っ取る

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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