元となった辞書の項目
fearsome
解説
1. 基本情報と概要
英単語: fearsome
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): causing fear or dread; very frightening
意味(日本語): 恐ろしい、恐るべき、非常に怖い
一般的に「何かが見るからに恐ろしく、近寄りがたい」というニュアンスで使われる形容詞です。「怖さを与える対象」を強調したいときに用いられます。
- 活用形: 形容詞のため、原形 (fearsome) のみで比較級・最上級は通常は用いません。
- 関連語形
- fearsomely (副詞):恐ろしいほどに、恐ろしく
- fearfulness (名詞):恐ろしさ
- fearsomely (副詞):恐ろしいほどに、恐ろしく
- CEFRレベル: B2(中上級)
→ 日常会話でも理解・使用できると望ましいレベルですが、少し文語的・書き言葉的な感じもある単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: fear (恐れ)
- 接尾辞: -some (「~の傾向がある」「~するに値する」というニュアンスを持つ古英語由来の接尾辞)
“fear” という「恐れ」や「怖さ」を表す語幹に “-some” がついて「恐ろしさを感じさせるような」「恐れを引き起こすような」という意味合いを表しています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- fearsome beast(恐ろしい獣)
- fearsome enemy(恐るべき敵)
- fearsome creature(恐ろしい生き物)
- fearsome reputation(恐るべき評判)
- fearsome storm(恐ろしい嵐)
- fearsome appearance(恐ろしげな外見)
- fearsome weapon(恐るべき武器)
- fearsome challenge(手強い挑戦)
- fearsome display(恐るべき光景)
- fearsome warrior(恐るべき戦士)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 「fear (恐れ)」は古英語「fǣr」に由来し、「憂慮・恐怖」という意味を持ちます。
- 「-some」は古英語由来の接尾辞で、「~する傾向がある」「~に満ちている」といった意味を加える働きがあります。
- 「fear (恐れ)」は古英語「fǣr」に由来し、「憂慮・恐怖」という意味を持ちます。
- ニュアンス:
- 「単に怖い」ではなく、「見ただけで恐れをなすほど、非常に強力で威圧的」というニュアンスを持ちます。
- 文章表現や少しドラマチックなシーンで使われることが多く、日常会話でも強い印象を与えたいときに使用されます。カジュアルにも使えますが、口語よりはやや書き言葉寄りです。
- 「単に怖い」ではなく、「見ただけで恐れをなすほど、非常に強力で威圧的」というニュアンスを持ちます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾する位置で使われます。
- 「fearsome + [名詞]」の形が基本です。特にクリーチャーや敵、武器などを恐ろしく表現したいときに用いられます。
- フォーマル/カジュアル両方に使用可ですが、やや文語的・文学的な響きもあるため、書き言葉で見る機会も多いです。
- 比較級・最上級形はあまり使用されず、「more fearsome」で比較する場合などは文脈次第で使われますが、頻度は高くありません。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “That dog looks fearsome, but he’s actually very friendly.”
(あの犬は見た目が恐ろしそうだけど、実はとても人懐っこいんだ。) - “I can’t watch that horror movie alone – it’s too fearsome for me!”
(あのホラー映画を一人で観るなんて無理! 私には怖すぎる。) - “Her costume at the party was fearsome, but it was really cool.”
(彼女のパーティー衣装は見るからに恐ろしかったけど、本当にカッコよかったよ。)
(2) ビジネス
- “We’re facing a fearsome competitor in the market this year.”
(今年は市場で非常に手強い競合相手と戦わなければなりません。) - “Their new product has a fearsome reputation for quality and durability.”
(彼らの新製品は品質と耐久性に関して非常に高い評判を得ています。) - “The CEO has a fearsome presence when negotiating deals.”
(そのCEOは交渉の場で非常に圧のある存在感を放ちます。)
(3) 学術・専門的文脈
- “This species of spider may appear fearsome, but it poses little danger to humans.”
(この種類のクモは恐ろしそうに見えるかもしれませんが、人間に与える害はほとんどありません。) - “In medieval literature, dragons are often depicted as fearsome creatures guarding treasure.”
(中世文学では、ドラゴンはしばしば財宝を守る恐ろしい生き物として描かれます。) - “The fearsome nature of volcanic eruptions has led to extensive research on disaster mitigation.”
(火山噴火の恐るべき性質は、防災研究を広範囲に促してきました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms)
- terrifying(ゾッとするほど怖い)
- より強烈に「恐ろしさ」を表す。
- より強烈に「恐ろしさ」を表す。
- formidable(手ごわい、恐ろしいほどの)
- 実力や難易度などにおいて「手ごわさ」を強調。
- 実力や難易度などにおいて「手ごわさ」を強調。
- intimidating(威圧的な、怖気づかせる)
- 「プレッシャーをかける」「ひるませる」ような怖さ。
- 「プレッシャーをかける」「ひるませる」ような怖さ。
- terrifying(ゾッとするほど怖い)
- 反意語 (Antonyms)
- reassuring(安心させる)
- comforting(慰めるような、心が和む)
- reassuring(安心させる)
“fearsome” は「恐ろしさや威圧感」を前面に押し出すので、似たような「恐怖」の表現でも “terrifying” はより強烈に怖がらせるニュアンス、 “formidable” は相手の強さや困難さを表す傾向があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA)
- 米: /ˈfɪr.səm/
- 英: /ˈfɪə.səm/
- 米: /ˈfɪr.səm/
- 強勢(アクセント): 第1音節 “fear” にストレス
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語は「フィアーサム」に近く、イギリス英語は「フィアサム」に近い発音。
- アメリカ英語は「フィアーサム」に近く、イギリス英語は「フィアサム」に近い発音。
- よくある発音のまちがい:
- “fear” の母音を「フェア」ではなく「フィア」(米) / 「フィア」(英) と発音できるように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス注意: “fierce” (強烈な、獰猛な) と混乱しないように注意。(つづりが似ていますが、意味・発音が異なります)
- “fearful” との混同: “fearful” は「怖がっている」という主体の感情を表しやすいのに対し、“fearsome” は「相手が与える恐ろしさ」を表します。
- 試験・資格試験での出題例: “fearsome” は難易度高めの語として、読解問題などで見かける可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “fearsome” は「fear + -some」で「恐れを呼び起こす感じ」と覚えると良いです。
- 覚え方の一例: “fearsome” → “fear” + “-some” = 「恐れ(fear)がある感じ(some)」
- 「サメ(shark) の姿を想像して “フィアーサム”」など、自分が強く恐怖を感じるイメージと結びつけると記憶に残りやすくなります。
以上が “fearsome” の詳細解説です。「恐ろしさ・威圧感を与える」という強いニュアンスを持つ形容詞として、主に書き言葉やドラマチックな表現で用いられますが、日常会話でもインパクトを与える際には有効です。
意味のイメージ
意味(1)
恐ろしい,ものすごい
意味(2)
恐れている,びくびくしている