元となった辞書の項目
enduring
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: enduring
品詞: 形容詞 (adjective)
活用形:
- 原形: enduring
- 比較級や最上級は通常つけませんが、文脈によって“more enduring / most enduring” と使われることもあります。
意味(英語): lasting for a long time; continuing despite difficulties.
意味(日本語): 「長く続く、持続する、困難に耐えて続く」という意味の形容詞です。例えば「長く続く影響」「永続的な人気」のような文脈で使います。「困難があっても持ちこたえている」「強くてしぶとい」といったニュアンスも含みます。
他品詞の例:
- 動詞: endure (耐える、持ちこたえる、持続する)
- 例: endure / endures / enduring / endured
- 例: endure / endures / enduring / endured
- 名詞: endurance (忍耐力、持久力)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- このレベルでは、抽象的な話題や、説明的・説得的な文章での語彙も増やしていく段階です。「enduring」のような“持続する”ニュアンスを表す形容詞は、やや高度な表現として扱われます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 語幹: “dur” (ラテン語の“durare”=「続く」「持続する」が起源)
- 接頭語: “en-” という形ですが、もとは「~にさせる」という意の接頭語。
- 接尾語: “-ing” は形容詞を作る接尾語(または動名詞や現在分詞形を作る際にも使われます)。
- 語幹: “dur” (ラテン語の“durare”=「続く」「持続する」が起源)
他の単語との関連性(派生語・類縁語):
- endure (動詞)
- endurance (名詞)
- durable (形容詞: 耐久性のある)
- duration (名詞: 継続時間)
- endure (動詞)
よく使われるコロケーション(10個):
- enduring popularity(長く続く人気)
- enduring legacy(永続的な遺産)
- enduring appeal(長く続く魅力)
- enduring friendship(長く続く友情)
- enduring impact(持続的な影響)
- enduring power(持続する力)
- enduring quality(変わらない品質)
- an enduring mystery(未だに解明されない謎)
- enduring support(継続的なサポート)
- enduring symbol(永続的な象徴)
- enduring popularity(長く続く人気)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ラテン語 “durare” (続く、持続する)→ 古フランス語 “endurer” → 中英語 “enduren”→ 現在の “endure/enduring” に至ったとされています。
歴史的な使われ方:
- もともと「耐え忍ぶ」「困難を乗り越えて存在し続ける」という意味合いが強く、古くから文章や演説などで「長く影響力を持つ」イメージで使われてきました。
微妙なニュアンス:
- 「まだ続いている」という継続性や「簡単には消えない強さ」などの肯定的なイメージがあります。
- 文章にも口語にも使われますが、比較的フォーマル寄りで、長期的なものごとの特徴を述べる際に適しています。
- 「まだ続いている」という継続性や「簡単には消えない強さ」などの肯定的なイメージがあります。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 形容詞なので名詞を修飾したり、補語として使われたりします。
- 「enduring legacy」「enduring memory」のように名詞の前につけて使うことが多いです。
- 「His popularity has been enduring.」のように補語(述語)としても使えます。
- 形容詞なので名詞を修飾したり、補語として使われたりします。
一般的な構文やイディオム:
- “(something) is enduring” 「(何かが)長く続いている」
- “to be of enduring value” 「永続的な価値を持つ」
- “enduring through hardship” (動詞 endure の現在分詞構文として) 「困難を乗り越えて続いている」
- “(something) is enduring” 「(何かが)長く続いている」
使用シーン:
- フォーマルな書き言葉に多いですが、スピーチやプレゼンなどで「長続きする」「不朽の」という意味を強調する際にもよく使われます。
5. 実例と例文
A) 日常会話での例文
- “Their friendship is truly enduring. They’ve been close since childhood.”
- 彼らの友情は本当に長続きしているんだ。子どものころからの仲だよ。
- 彼らの友情は本当に長続きしているんだ。子どものころからの仲だよ。
- “That song has an enduring charm; people never seem to get tired of it.”
- あの曲には飽きのこない魅力があるよね。みんなずっと聴いているよ。
- あの曲には飽きのこない魅力があるよね。みんなずっと聴いているよ。
- “I admire how enduring her passion is for painting.”
- 彼女の絵に対する情熱がずっと続いているのには感心するよ。
B) ビジネスシーンでの例文
- “We need an enduring strategy that can adapt to market changes.”
- 市場の変化に適応できる、長期的な戦略が必要です。
- 市場の変化に適応できる、長期的な戦略が必要です。
- “His enduring leadership style has guided the company for decades.”
- 彼の揺るぎないリーダーシップが何十年にもわたって会社を率いてきました。
- 彼の揺るぎないリーダーシップが何十年にもわたって会社を率いてきました。
- “We must build an enduring brand that resonates with our customers.”
- お客様の心に響く、永続的なブランドを構築しなくてはなりません。
C) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “This research offers enduring insights into climate change’s long-term effects.”
- この研究は、気候変動の長期的影響に関する永続的な洞察を提供しています。
- この研究は、気候変動の長期的影響に関する永続的な洞察を提供しています。
- “His work represents an enduring contribution to modern philosophy.”
- 彼の業績は現代哲学への永続的な貢献を示しています。
- 彼の業績は現代哲学への永続的な貢献を示しています。
- “Such artifacts are an enduring testament to the civilization’s cultural heritage.”
- こうした遺物は、その文明の文化的遺産を永続的に示す証拠です。
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語 (Synonyms):
- lasting(長持ちする)
- permanent(永久的な)
- long-lasting(長期にわたる)
- abiding((感情・記憶などが)持続する)
- continuing(続いている)
- lasting(長持ちする)
これらは「長く続く」という点では似ていますが、
- “enduring”には「困難があっても続く」感がやや強調される場合があります。
“permanent”は「永遠に変わらない」というイメージが強いです。
- 反意語 (Antonyms):
- 反意語 (Antonyms):
temporary(一時的な)
fleeting(束の間の)
short-lived(短命の)
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- イギリス英語 (BrE): /ɪnˈdjʊərɪŋ/
- アメリカ英語 (AmE): /ɪnˈdʊrɪŋ/ または /ɛnˈdʊrɪŋ/
- イギリス英語 (BrE): /ɪnˈdjʊərɪŋ/
強勢(アクセント)の位置: “en-DUR-ing” の部分に強勢があります。
発音の違い:
- イギリス英語は “dj” の音が濁って聞こえやすい (“dyoo”→ /djʊ/ )。
- アメリカ英語は “dʊr” に近い(「ドゥア」感)発音になります。
- イギリス英語は “dj” の音が濁って聞こえやすい (“dyoo”→ /djʊ/ )。
よくある間違い:
- “enduring” を “enduringe” のようにスペリングミスで書いてしまうことがあるので注意しましょう。
- アクセントを “EN-during” と誤解して頭に置く人もいますが、正しくは “en-DUR-ing” です。
- “enduring” を “enduringe” のようにスペリングミスで書いてしまうことがあるので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “enduring” の最後の “-ing” を書き忘れないようにしましょう。
- “endure” と “ensure” (確実にする) は綴りが似ているため混同しないように注意が必要です。
- TOEICや英検の読解パートなどで、“enduring values” などが出てくる場合があります。文脈で「長続きする」「恒常的な」という意味をとらえると良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ法: 「endure」の「dur」は「固い(硬い)」「続く」「耐える」という意味を含む語源です。大きな荷物を背負っても「耐えて歩き続ける」イメージを連想すると、覚えやすいかもしれません。
- 勉強テクニック: 同じ語幹“dur”を持つ “durable,” “duration,” “endurance” とまとめて覚えることで、文脈に応じた形容詞・名詞・動詞を整理しやすくなります。
- 発音ポイント: 強勢が “du” の部分に来る「en-DUR-ing」という感覚を意識すると、自然な英語発音につながります。
以上が形容詞 “enduring” の詳細解説です。長く持続するイメージや、強さ・耐久性を暗示する言葉として活用できるので、読解だけでなくスピーキングやライティングにもうまく取り入れてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
がまん強い(patient)
意味(2)
不朽の,永続する