元となった辞書の項目
dissatisfaction
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: dissatisfaction
品詞: 名詞 (noun)
英語での意味:
- A feeling of unhappiness or disappointment with something.
日本語での意味:
- 「不満」や「満足していない気持ち」を表す名詞です。物事や状況、結果に対して「十分に満足できない」「期待と合わない」というニュアンスで使われます。
この単語の活用形:
- 名詞なので、通常の活用形はありませんが、形容詞形など派生語として以下があります。
| 品詞 | 派生形・関連形 | 用例・意味 |
|---|---|---|
| 名詞 | dissatisfaction | 不満 |
| 動詞 | (to) dissatisfy | 不満を抱かせる、満足させない(使用頻度は低め) |
| 形容詞 | dissatisfied | 不満を抱いている |
CEFRレベル: B2(中上級)
- B2: 中上級。日常会話には慣れ、人の意見や感情、抽象的な話題にも対応できる段階です。このレベルの学習者が語彙を増やす際に学ぶ単語のひとつです。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: dis- は「反対」「否定」などを表します。
- 語幹: satisfact は、「満足・充足」という意味をもつ部分(“satisfy”の語幹から)。
- 接尾語: -ion は「状態」「行為」などの名詞化を示します。
結果として “dis-satisfact-ion” は「満足していない状態」を意味します。
その他の派生語・類縁語
- satisfy (動詞): 満足させる
- satisfaction (名詞): 満足
- dissatisfied (形容詞): 不満を抱いている
- unsatisfied (形容詞): 「まだ満足していない」という状態だが、「期待はずれ」「不満」の感情が明確にあるとは限らないニュアンス
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- “express dissatisfaction” – 不満を表明する
- “voice dissatisfaction” – 不満を口にする
- “cause dissatisfaction” – 不満を引き起こす
- “growing dissatisfaction” – 高まる不満
- “public dissatisfaction” – 公衆の不満
- “widespread dissatisfaction” – 広範囲に広がる不満
- “political dissatisfaction” – 政治的な不満
- “deep-seated dissatisfaction” – 根強い不満
- “address dissatisfaction” – 不満に対処する
- “a sense of dissatisfaction” – 不満感
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “satis” (十分) が “satisfy(満足させる)” になり、そこに否定を示す “dis-” が付き、さらに名詞化する “-ion” がついてできた語です。
- 歴史的使用: 古くから「満足していない状態」として使われてきましたが、特に近現代では政治、社会問題などに対する「不満」の表明の文脈でよく見られます。
- ニュアンス: 「期待を下回った時の不満」「全体的な不満」を指す場合が多く、若干フォーマル寄りの言い回しです。もっとカジュアルに言いたい場合は “not happy with ~” や “disappointed in ~” などが用いられます。
- 使用の場面:
- 口語では、やや硬い印象を与えるケースがあるため、フォーマルな会話、ビジネスシーン、文章などで使用されることが多いです。
- カジュアルな日常会話でも使えますが、“I’m so dissatisfied with it…” のように、ややかしこまった感じが出ます。
- 口語では、やや硬い印象を与えるケースがあるため、フォーマルな会話、ビジネスシーン、文章などで使用されることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 品詞: 名詞(不可算名詞として扱われる文脈が一般的)
- 例: “There is a lot of dissatisfaction among the employees.”
- 例: “There is a lot of dissatisfaction among the employees.”
一般的な構文・イディオム:
- “There is (some/a lot of) dissatisfaction with ~.”
- “(Someone) feels dissatisfaction about/with ~.”
- “(Someone) shows dissatisfaction with ~.”
- “There is (some/a lot of) dissatisfaction with ~.”
フォーマル / カジュアル:
- フォーマルな書面やビジネスコミュニケーションでは頻繁に見受けられます。
- カジュアルな会話で用いても問題ありませんが、 “I’m not happy (with ~)” に言い換える人も多いです。
- フォーマルな書面やビジネスコミュニケーションでは頻繁に見受けられます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I have some dissatisfaction with how they handled my order.”
- 「注文の対応にちょっと不満があるんだ。」
- “Her dissatisfaction with the hotel service was obvious.”
- 「彼女がホテルのサービスに不満を抱いているのは明らかだった。」
- “He expressed his dissatisfaction with the food, saying it was cold.”
- 「彼は料理が冷たいと言って、不満をはっきりと口にした。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “There is growing dissatisfaction among the staff due to the new policy.”
- 「新しい方針のせいで、スタッフの間で不満が高まっています。」
- “We should address any dissatisfaction our customers may have immediately.”
- 「顧客が抱えているどのような不満にも、すぐに対応すべきです。」
- “The survey revealed a significant level of dissatisfaction with the new product.”
- 「調査によって、新製品に対するかなりの不満があることがわかりました。」
(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文
- “The research highlights the correlation between dissatisfaction at work and high turnover rates.”
- 「その研究は、職場での不満と高い離職率との相関関係を明らかにしています。」
- “Chronic dissatisfaction can lead to depression and reduced productivity.”
- 「慢性的な不満は、うつ状態や生産性の低下を招く可能性があります。」
- “The report examined sources of dissatisfaction among college students.”
- 「そのレポートでは、大学生が抱く不満の原因を調査しました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (シソーラス)
- discontent (不満): “dissatisfaction” よりも、個人的感情より社会的・集団的な不満を強調する場合が多い。
- unhappiness (不満、幸福でない状態): 感情全般に対する「不幸」を指すことが多く、必ずしも何か具体的な「不満」を示すわけではない。
- displeasure (不快感): 物事に「楽しさがない」「気に入らない」という感覚。
反意語
- satisfaction (満足): 期待や希望どおりであるという気持ち。
- contentment (充足): 「不自由がなく心が満ち足りる」安全・安心のニュアンスが強い。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌdɪsˌsætɪsˈfækʃən/
- アクセント:
- 強勢は “-fac-” の部分に来る: dis-sat-is-fac-tion
- 強勢は “-fac-” の部分に来る: dis-sat-is-fac-tion
- アメリカ英語 / イギリス英語の違い:
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “t” の発音がややフラップ気味になり、“ファクション”に近い響き。イギリス英語は少し硬めに “ファクション” と発音する傾向があります。
- 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “t” の発音がややフラップ気味になり、“ファクション”に近い響き。イギリス英語は少し硬めに “ファクション” と発音する傾向があります。
- よくある発音ミス:
- “サティスファクション”と日本語化した発音に、うまく “dis-” がつけられずに “ジス” と短くなってしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dissatisfaction” は “dis” + “satis” + “faction” を意識すると綴りやすいです。 “dis” と “satis” の “s” が重なる点が注意ポイント。
- 同音異義語との混同: あまり同音異義語はありませんが、「dis- + satisfaction」であるため、一語として認識すると誤りやすいです。
- 試験対策: TOEIC や英検などのボキャブラリー問題で、「不満」の同意表現や、接頭語 “dis-” の機能を問われる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ: “dis-” = 「否定」、 “satisfaction” = 「満足」。
→ 「満足」を否定するイメージを思い浮かべると覚えやすいです。 - 覚え方のコツ:
- 「dis + satisfaction」→「満足じゃない!」と分解して暗記。
- 「サティスファクション」と言えるようになったら、その前に “dis-” を付け足すイメージで覚える。
- 「dis + satisfaction」→「満足じゃない!」と分解して暗記。
- 勉強テクニック: 自分の体験で「不満」を感じた場面を日記に書くときに、この単語を使うことで習慣化しましょう。
以上が “dissatisfaction” の詳細な解説です。ぜひ会話や文章で活かしてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(…に対する)不満,不平《+at(with)+名》;(…という)不平《+that節》