最終更新日:2024/06/10

この会社では不正直は許されません。

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Dishonesty is not tolerated in this company.

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元となった辞書の項目

dishonesty

IPA(発音記号)
名詞

不正直,不誠実;〈C〉不正な行為,詐欺行為;〈U〉不正

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解説

以下では、英単語「dishonesty」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

1.1 意味(英語・日本語)


  • 【英語】“dishonesty” = the quality or act of being untruthful, deceitful, or untrustworthy

  • 【日本語】「不正直」「誠実さの欠如」「欺き」などの意味を持ちます。

    たとえば、嘘をついたり、不正な行いをしたり、公正ではない態度をとることに対して使われます。「正直さがない状態」というニュアンスが強い単語です。

1.2 品詞と活用


  • 品詞:名詞 (noun)

  • 不可算名詞として使われることが一般的です。そのため、通常は “dishonesty” のままで複数形にはしません。

1.3 他の品詞になった時の例


  • 形容詞形:dishonest (例: “He is dishonest about his expenses.”)

  • 副詞形:dishonestly (例: “He acted dishonestly throughout the deal.”)

1.4 CEFR レベルの目安


  • B2(中上級):会話や文章中に出てくる可能性が十分にあり、抽象的なテーマにおいても、相手を批判したり性格を描写したりといった文脈でよく使われるレベルの単語です。


2. 語構成と詳細な意味

2.1 接頭語・接尾語・語幹


  • 接頭語: dis-


    • 「反対・否定」などを表す接頭語。


  • 語幹: honesty


    • 「誠実さ」「正直さ」を意味する名詞。


つまり “dis-” + “honesty” で「誠実さがない状態」を表す単語が “dishonesty” です。

2.2 派生語・関連語


  • dishonest (形容詞): 不正直な

  • dishonestly (副詞): 不正直に

2.3 よく使われるコロケーション(10個)


  1. blatant dishonesty → 露骨な不正直さ

  2. accusation of dishonesty → 不正直さの告発

  3. culture of dishonesty → 不正直な文化

  4. moral dishonesty → 道徳的に不正直な行い

  5. financial dishonesty → 金銭面での不正直

  6. level of dishonesty → 不正直さの度合い

  7. act of dishonesty → 不正直な行為

  8. punish dishonesty → 不正直さを罰する

  9. dishonesty in business → ビジネスにおける不正直

  10. public dishonesty → 公の場での虚偽行為


3. 語源とニュアンス

3.1 語源


  • “honesty” はラテン語の “honestus”(名誉ある)に由来します。

  • “dis-” は否定や反対の意味を付与する接頭語として、中世英語を通じてラテン語・フランス語由来の単語に広く見られます。

  • 組み合わせて “dishonesty” となり、「誠実さの欠如」「正直ではないこと」を意味するようになりました。

3.2 微妙なニュアンス・使用時の注意点


  • 直接的に「嘘つき」「詐欺」などを指す場合から、もう少し広い意味で「信頼できない」「ごまかす」態度までカバーします。

  • 批判的なニュアンスが非常に強く、人間関係でも信頼を失わせる言葉なので扱いには注意が必要です。

  • フォーマル・カジュアルいずれの文脈でも使いますが、ビジネスシーンや学術的な文脈では「非倫理的な行為」「詐欺行為」といったニュアンスを含め、少し堅い表現として登場することが多いです。


4. 文法的な特徴と構文

4.1 可算・不可算


  • 一般に “dishonesty” は不可算名詞として使われるため、“much dishonesty”“a great deal of dishonesty” のように量を表す表現と共に使われます。

4.2 一般的な構文やイディオム


  • “accuse someone of dishonesty” → 「(人)を不正直だと非難する」

  • “be found guilty of dishonesty” → 「不正直な行為について有罪とされる」

  • “dishonesty will not be tolerated” → 「不正直は容認されない」


5. 実例と例文

5.1 日常会話での例文


  1. “I can’t stand dishonesty in any relationship.”

    (どんな人間関係でも不正直には耐えられない。)

  2. “His dishonesty about the broken window really disappointed me.”

    (窓を壊したことについての彼の不正直さは、本当にがっかりさせられた。)

  3. “Dishonesty can ruin friendships very quickly.”

    (不正直は友情をあっという間に壊してしまうことがある。)

5.2 ビジネスでの例文


  1. “Any form of dishonesty in financial reports could lead to legal consequences.”

    (財務報告におけるいかなる形の不正直も法的措置につながる可能性がある。)

  2. “Our company policy clearly states that dishonesty is grounds for termination.”

    (当社の方針では、不正直は解雇の理由になると明確に定められている。)

  3. “He was fired due to his dishonesty regarding the sales figures.”

    (彼は売上数字に関する不正直が原因で解雇された。)

5.3 学術的な文脈での例文


  1. “Studies show that dishonesty can be influenced by social environments.”

    (研究によると、不正直は社会的環境の影響を受ける可能性がある。)

  2. “Dishonesty in academic work undermines the integrity of any research project.”

    (学術的な仕事での不正直は、どんな研究プロジェクトの信頼性も損なう。)

  3. “Psychologists often analyze the cognitive processes behind dishonesty.”

    (心理学者はしばしば、不正直の背後にある認知プロセスを分析する。)


6. 類義語・反意語と比較

6.1 類義語(Synonyms)


  • deceit(欺き)


    • もう少し心理的・策的な意味合いが強い。


  • untruthfulness(嘘をつくこと)


    • 素直に「真実を語らないこと」のニュアンスがある。


  • fraudulence(詐欺行為)


    • 法的な意味合いを多分に含む。


6.2 反意語(Antonyms)


  • honesty(正直)

  • integrity(高潔さ)

  • truthfulness(正直さ、誠実に話すこと)

これらの反意語は “dis-” を取った元の形や、さらに誠実さを強調する単語として対比されます。


7. 発音とアクセントの特徴

7.1 発音記号(IPA)


  • イギリス英語 (UK): /dɪsˈɒn.ɪ.sti/

  • アメリカ英語 (US): /dɪsˈɑː.nə.sti/ または /dɪsˈɔː.nə.sti/

7.2 アクセント


  • “dis-HON-es-ty” のように、第二音節“hon”の部分にアクセント(強勢)が置かれます。

7.3 よくある発音の間違い


  • 前半の “dis-” を強く発音しすぎる。実際は “dishonesty” 全体の中で “dis” は軽く、後ろの “hon” のほうが強調されます。

  • “honesty” の部分を “o” ではなく “a” と発音してしまう点。綴り通りに /o/ と読むわけではないので注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “dishonesty” のスペルミスに注意:“dishonesty” と書くべきところを “dishonesy” や “dishonisty” としてしまうなど。

  • 同音異義語ではありませんが、接頭語“dis-”と間違えて “un-” や “in-” などをつけないように注意することが大切です。

  • TOEIC・英検などでは、パッセージ中に出てきて「ある行為が不正直である」と言及されるケースがよくあるので、読解問題などで内容を正確に理解できるようにしておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「誠実(honesty)に“dis-”が付いて、否定の意味を作る」と覚えるのがポイントです。

  • イメージとしては「正直の“扉”を閉じてしまう」ような感じで考えると、思い出しやすいかもしれません。

  • “dis-” を持つ他の単語(dislike, disagree, disrespect など)を一緒に覚えると、接頭語“dis-”の意味が頭に入りやすく、単語自体を長い間覚えていられます。


以上が英単語「dishonesty」の詳細な解説です。

「不正直」というネガティブな意味を持ちますが、ビジネスや日常会話、学術的な文脈など幅広いシーンで使われますので、正確なニュアンスと用法をしっかり押さえておきましょう。

意味のイメージ
dishonesty
意味(1)

不正直,不誠実;〈C〉不正な行為,詐欺行為;〈U〉不正

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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