最終更新日:2025/02/25

彼女はいつも優雅さと落ち着きで、どんな状況でも尊厳を持とうとします。

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She always tries to dignify every situation with her grace and poise.

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元となった辞書の項目

dignify

IPA(発音記号)
動詞

〈他〉《…で》…に威厳を添える,に品位をもたせる《with ...》 / 《...で》…にもったいをつける《with ...》

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彼女はいつも優雅さと落ち着きで、どんな状況でも尊厳を持とうとします。

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解説

以下では、英単語「dignify」について、できるだけ詳細に解説します。


1. 基本情報と概要

意味 (英語)


  • “to make something or someone seem worthy, honorable, or noble; to give dignity or prestige.”

意味 (日本語)


  • 「(物や人に)威厳を与える、格調高くする、尊厳を保たせる」

「dignify」は、「相手や物事を高貴に見せる」「価値を高める」といったニュアンスを持つ動詞です。たとえば、「何かを高尚に扱う」「(本来軽んじられがちなものを)丁重に扱って認めてあげる」という場面でよく使われます。状況によっては「取り立てて扱う」という皮肉なニュアンスが含まれる場合もあります。

品詞


  • 動詞(verb)

活用形


  • 原形: dignify

  • 三人称単数現在形: dignifies

  • 現在分詞・動名詞: dignifying

  • 過去形・過去分詞: dignified

他の品詞形


  • 形容詞: dignified(威厳のある、品位のある)

  • 名詞: dignity(尊厳、威厳)

CEFRレベル目安


  • B2(中上級)

    日常会話にはややかたい表現ですが、文章やスピーチなどのフォーマルな場面では使いやすい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹: “digni-”(ラテン語の “dignus”(価値のある、尊敬に値する)に由来)

  • 接尾語: “-fy”(「〜にする」「〜を作る」という意味合いを持つ接尾語)

直訳すれば「価値ある状態にする」「尊厳ある状態にする」という意味合いになります。

関連単語(派生語・類縁語)


  • dignity(名詞): 尊厳、威厳

  • dignified(形容詞): 品位のある、威厳のある

  • undignified(形容詞): みっともない、威厳がない

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10例)


  1. dignify a cause(ある活動・主張を高尚なものにする)

  2. dignify an event(行事に品格を与える)

  3. dignify a response(返信を丁寧・正式なものにする)

  4. dignify one’s presence(存在を格調高く示す)

  5. refuse to dignify ~ with an answer(〜に答える価値がないとして無視する)

  6. dignify the ceremony(式典に威厳を持たせる)

  7. dignify a position(地位や立場を高める)

  8. dignify a request(要望を正当に扱う)

  9. dignify the occasion(その場を上品に飾る)

  10. dignify the debate(議論を上品かつ真剣にする)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の “dignificare” (dignus + facere = 「価値あるものにする」「価値あるものとみなす」)に由来します。

ニュアンス


  • 「dignify」はフォーマルな響きをもち、人や物事に対して「正当な尊厳を与える」「高い評価を授ける」といったポジティブな意味があります。

  • しかし、状況によっては「わざわざそんなものを取り上げる必要はないのに」という皮肉っぽいトーンで「余計な格を与える」という使い方がされる場合もあります。

使用時の注意点


  • フォーマルな文章やスピーチで使われやすい単語ですが、日常会話でも「ちょっとかたい表現をしたい時」に用いられることがあります。

  • カジュアルな場面ではやや堅苦しく聞こえる可能性があるので、相手や状況を見極めて使うとよいでしょう。


4. 文法的な特徴と構文


  • 「dignify」は他動詞(transitive verb)として使われるのが一般的です。「dignify + 目的語」の形で「...に威厳を与える」という意味が成立します。

  • 受動態: “be dignified” もよく使われ、「威厳を与えられている」「気品のある状態」に焦点が当たります。

  • イディオム的表現: “refuse to dignify something with a response” はよく見られる構文の一つで、「〜を取り上げるほどの価値がないとして応じない」というニュアンスを表します。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “I won’t dignify his rude remarks with an answer.”

    (彼の失礼な発言にわざわざ返事をする価値はないと思っているよ。)


  2. “She tried to dignify the gathering by arranging a formal dinner.”

    (彼女は正装の夕食会を手配して、その集まりを格調高いものにしようとした。)


  3. “Don’t dignify that gossip by even acknowledging it.”

    (そんなうわさ話に対応する必要すらないよ。)


ビジネスシーンでの例文(3例)


  1. “The manager decided to dignify the event by inviting several esteemed guests.”

    (マネージャーは尊敬されているゲストを招くことで、そのイベントに品格を添えることにした。)


  2. “We should dignify our company’s history by creating a special anniversary publication.”

    (弊社の歴史をたたえるために、記念誌を作ってはどうでしょうか。)


  3. “The CEO’s speech dignified the occasion and left a strong impression on everyone.”

    (CEOのスピーチがその場を引き締め、皆に強い印象を残しました。)


学術的・フォーマルな文脈での例文(3例)


  1. “His research paper dignified the discipline by introducing a novel theoretical framework.”

    (彼の研究論文は新しい理論的枠組みを導入し、その学問分野に格調を与えた。)


  2. “The professor’s lecture dignified the seminar, ensuring an intellectually stimulating discussion.”

    (教授の講演がセミナーを高め、知的に刺激的な議論を保証した。)


  3. “This publication aims to dignify local heritage by showcasing its cultural significance.”

    (この出版物は、その文化的意義を示すことで地域の遺産を高めることを目指している。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. ennoble(高貴にする)

  2. honor(栄誉を与える)

  3. elevate(高める、格上げする)

  4. exalt(高める、大いに称賛する)


  • “ennoble” はより中世的ニュアンスや道徳的価値を与えるという意味が強いです。

  • “honor” は尊敬や名誉を与える意味が中心で、やや感情的・個人的なニュアンスになることがあります。

  • “elevate” は位置やレベルを引き上げるイメージが強いです。

  • “exalt” は宗教的・感情的に「崇める」というニュアンスが強めです。

反意語(Antonyms)


  • debase(品位を落とす)

  • demean(卑下する、品格を損なう)

“dignify” は「品格を与える・高める」という意味が主なので、反対語は「価値を下げる・品位を落とす」を示します。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /ˈdɪɡ.nɪ.faɪ/

  • アクセントは “díg-ni-fy” の第1音節 “díg” に置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、イギリス英語では /ˈdɪɡ.nɪ.faɪ/、アメリカ英語では /ˈdɪɡ.nə.faɪ/ のように第2音節の母音が弱まって聞こえる場合があります。

  • よくある間違いとして “dig-ni-FY” のように最後の音節に強いアクセントを置いてしまうケースがありますが、正しくは最初の “díg” に強勢がきます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “dignify” を “digniffy” や “dignifye” と綴ってしまう誤りがたまにあります。語尾は “-fy” で終わることに注意しましょう。


  2. 「dignity」との混同


    • “dignity” は名詞で「威厳」「尊厳」、 “dignify” は動詞で「威厳を与える」という意味です。混同しないように気をつけてください。


  3. 試験での出題傾向


    • TOEIC や英検などでは、少し難しめの単語として上級レベルで出る可能性があります。文脈の推測力が大事になります。文脈から「高める」や「尊厳を与える」ニュアンスを読み取れると正解に近づけるでしょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “dignify” はもともと “dignus” (価値ある)と “-fy” (〜にする)の組み合わせです。つまり「価値あるものにする」というイメージで覚えるとわかりやすいです。

  • 語頭の “dig” は “digit”(数字)や “dig”(掘る)とスペリングが共通していて混同しがちですが、まったく別の語源です。

  • 覚えるコツとして「尊厳(dignity)を与える(-fy)」というフレーズで一つのイメージを作ると記憶に残りやすくなります。


以上が動詞「dignify」の詳細解説です。文章やスピーチで「格調を高める」「尊厳を与える」といったイメージが必要なときに、ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
dignify
意味(1)

(…で)…‘に'威厳を添える,品位をもたせる;…‘に'もったいをつける《+with++by+do*ing*》

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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