最終更新日:2025/02/25

彼の欺瞞的な振る舞いは信用することができなかった。

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His deceptive behavior made it impossible to trust him.

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元となった辞書の項目

deceptive

形容詞

人をだますような;当てにならない,惑わす(misleading)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: deceptive

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): likely to mislead or trick; giving an impression different from the true one

意味(日本語): 人を欺きやすい、誤解を招きやすい、見かけと実態が異なる

「deceptive」は、「見た目や説明などが実際と異なり、人をだましたり混乱させたりしやすい」といったニュアンスを持つ形容詞です。例えば「見かけと違い実際は危険である」場面など、表面的に分かりにくい欺瞞性を強調するときに用いられます。


  • 活用: 形容詞のため、形そのものの変化はありませんが、以下のような関連する形があります。


    • 名詞形: deception(欺き、だますこと)、deceptiveness(だましやすさ)

    • 動詞形: deceive(だます)

    • 副詞形: deceptively(見せかけとは違って、あざむくように)


CEFR難易度目安: B2(中上級)

日常会話よりは少し高度な単語で、主に新聞記事やビジネス文書で登場することが多い単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • de-(接頭語): 語源的には否定や逆を示す場合がありますが、ここでは “deceive” の語源からの綴りの一部であり、はっきりとした接頭語の機能は薄れています。

  • cept(語幹): ラテン語 “capere”(つかむ、取る)に由来します。

  • -ive(形容詞をつくる接尾語): 「〜の性質を持つ」という意味を付与します。

コロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. deceptive advertising – 「誤解を招く広告」

  2. deceptive appearance – 「見かけのあざむき」

  3. deceptive behavior – 「人を欺く行動」

  4. deceptive simplicity – 「見かけほど簡単ではない(見せかけの単純さ)」

  5. deceptive calm – 「見せかけの静けさ」

  6. deceptive practices – 「詐欺的(欺瞞的)な行為」

  7. be somewhat deceptive – 「いくぶん誤解を招きやすい」

  8. a deceptive trap – 「巧妙なわな」

  9. downright deceptive – 「まったくもって人をだますような」

  10. extremely deceptive – 「極めて誤解を招きやすい」


3. 語源とニュアンス

語源

「deceptive」は、ラテン語の “decipere” (捕らえる、騙す)から派生した動詞 “deceive”(だます)に形容詞語尾 “-ive” が付いたものです。もともと「相手をとらえて騙す」というニュアンスを持っていました。

使用時の注意点・ニュアンス


  • 「予想外で人を欺きやすい」あるいは「見え方と実態が合わない」というときに使われます。

  • カジュアルな会話でも使うことはありますが、ビジネスやニュース記事など、よりフォーマルな文脈で目にする機会が多い単語です。

  • 人間関係において「deceptive」と形容すると、強めの悪意を示唆する場合があります。使う際は慎重に文脈を考える必要があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として名詞を修飾するのが主な使い方です。


    • 例: “That advertisement is deceptive.”(あの広告は誤解を招く)


  • 名詞を修飾したり、補語として使ったりします。

  • 可算・不可算の区別はありません。(形容詞のため)

  • 口語でも文章でも使うことがありますが、やや書き言葉寄りでフォーマルな響きをもつ場合が多いです。

イディオムや一般的な構文


  • “(be) deceptive in its appearance” – 「外見があてにならない」のような言い回し

  • “don’t be deceived by …” – 「…にだまされないで」 ※形容詞「deceptive」そのものではありませんが、関連表現としてよく登場します。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “That dish looks simple, but it’s actually quite deceptive.”


    • (それは見た目は簡単そうだけど、実は結構誤解を招くよ。)


  2. “Her friendly smile can be deceptive. She’s actually very strict.”


    • (彼女のフレンドリーな笑顔は人を惑わすかもしれないよ。実はとても厳しいんだ。)


  3. “This puzzle is deceptively hard; I thought I solved it, but I was wrong.”


    • (このパズルは見かけ以上に難しいよ。解けたと思ったけど、実は間違ってた。)


ビジネスシーンでの例文(3例)


  1. “We must ensure our marketing strategy is not deceptive to consumers.”


    • (私たちのマーケティング戦略が消費者を欺くようなものであってはなりません。)


  2. “Beware of deceptive offers that promise unrealistic returns.”


    • (非現実的な利益を約束する誤解を招くオファーには注意してください。)


  3. “Their product description was found to be deceptive, leading to a lawsuit.”


    • (彼らの製品説明が虚偽であると判明して、訴訟に発展しました。)


学術的・専門的な文脈での例文(3例)


  1. “The research data appeared solid, but on closer inspection, it was deceptive.”


    • (調査データは堅実に見えたが、よく調べると誤解を招きやすい点があった。)


  2. “In psychology, deceptive practices in experiments must be ethically justified.”


    • (心理学では、実験での欺瞞的手法は倫理的に正当化されなければならない。)


  3. “The algorithm’s performance metrics looked promising, but they were deceptive due to a biased dataset.”


    • (そのアルゴリズムのパフォーマンス指標は良さそうに見えたが、偏ったデータセットのため誤解を招くものであった。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. misleading(誤解を招く)


    • 「意図的でなくても、自分が想像していたことと実際の間にズレがある」場合に広く使える。


  2. illusory(幻想の、錯覚の)


    • 「存在しないのにあるように見える」イメージが強い。やや文学的。


  3. fraudulent(詐欺的な、不正な)


    • 「法律違反や悪意を伴う」ケースでより強い意味合いをもつ。


  4. beguiling(魅惑的な、幻想に誘うような)


    • 魅了しつつだますようなニュアンスで、文学的表現。


反意語(Antonyms)


  1. honest(正直な)

  2. genuine(本物の)

  3. straightforward(率直な、単刀直入の)

いずれも「隠し事や偽りがなく、真実をそのまま表している」ニュアンスがあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /dɪˈsɛp.tɪv/

  • アクセント(強勢)は「-cep-」の部分(dɪ-SEP-tɪv)に置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな発音差はありませんが、アメリカ英語は [dɪˈsɛp.tɪv]、イギリス英語も [dɪˈsɛp.tɪv] でほぼ同じです。

  • 「dɪ」 の部分が「ディ」に近い音になることと、「cep」の母音「ɛ」が「エ」に近い音になるのに注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「deceptive」を「decept*i*ve」と書き間違えることは少ないさそうですが、“deceitful” と混同してスペルを間違えるケースがあります。

  • 同音異義語との混同: 発音が似ている単語はあまり多くありませんが、deceive(動詞)との使い分けに注意しましょう。

  • 試験対策: TOEICや英検などで「広告文面の説明」や「商品レビュー」の文章中などに出てきて、「これは誤解を招く広告です」という文脈がよく見られます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「deceive(だます)」が基本にあり、「-ive」で形容詞化している、と頭に入れておくと覚えやすいです。

  • 「deceptive」は「deceive」と綴りの一部が共通なので、「だます(deceive)性質を持つ → deceptive」とイメージすればよいでしょう。

  • スペリングのポイントは「-ceive」は「シーヴ」と発音するが、書くときは「cei」の並びに慣れておくこと。


以上が「deceptive」の詳細な解説です。人をあざむくようなニュアンスを含む形容詞なので、使い方に注意しつつ、記事やビジネス文書で見かけた際にはぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
deceptive
意味(1)

人をだますような;当てにならない,惑わす(misleading)

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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