confession
以下では、英単語 “confession” をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: confession
品詞: 名詞 (noun)
英語の意味:
• The act of admitting or acknowledging something (such as guilt, a secret, or wrongdoing).
日本語の意味:
• (罪や秘密を)告白すること、白状すること、または(自分の本心を)打ち明けること
「confession」は、何か自分の秘密や罪などを正直に話す、打ち明ける場面で使われる単語です。教会の懺悔(ざんげ)も含まれます。罪悪感を伴うような真剣なシーンから、軽い秘密を打ち明けるときなど、幅広いニュアンスで使われます。
活用形:
名詞のため、基本的に単数形は“confession”、複数形は“confessions”です。
他の品詞の例:
- 動詞: confess (告白する、白状する)
例) I confessed my mistake. (私は自分の間違いを白状した) - 形容詞: confessional (告解の、告白の)
例) a confessional statement (告白めいた表現)
CEFRレベル: B2 (中上級)
・この単語は、少し抽象的な意味を持ち、宗教的/法的な場面や、感情のこもった打ち明け話などで登場します。中上級レベルの語彙力が求められる場面で見られます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭辞 (prefix): con-(「共に/一緒に」を意味することが多い)
- 語幹 (root): fess(ラテン語系で「話す・言う」を意味する fateri)
- 接尾辞 (suffix): -ion(名詞化を表す)
“confession” → 「一緒に言うこと」→ 「(自分の罪や秘密を)口にすること、白状すること」
派生語や類縁語
- confess (v.): 告白する、白状する
- confessional (adj.): 告解の、信仰告白にかかわる、または懺悔室という意味でも使う
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- make a confession → 告白をする
- full confession → 全面的な自白/告白
- written confession → 書面による自白
- signed confession → 署名入りの自白
- obtain a confession → 自白を得る
- forced confession → 強要された自白
- confession of guilt → 罪の告白
- confession booth → (教会内の)懺悔室
- confession to the police → 警察への自白
- spur-of-the-moment confession → 衝動的な告白
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の confessio が語源で、「共に(con-)言う(fateri)」という意味。
- 元々は宗教的な懺悔や打ち明けを表す言葉でしたが、現代では罪や後ろめたいことだけでなく、秘密や感情を打ち明ける一般的な行為にも用いられます。
ニュアンスや使用時の注意点
- 宗教的側面: カトリック教会などでは、confession は「懺悔、告解」という意味合いが強いです。
- 法的側面: 警察や裁判所での「自白」としても使われます。
- 日常的場面: 人間関係で秘密を告白する、恋愛に関する告白、等。
- カジュアル度/フォーマル度: ややフォーマル〜中程度。宗教や法的文脈では非常にフォーマルに響きますが、日常的な打ち明け話でも使われるため、使い分けが必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「(一つの)告白、(いくつかの)告白」という数え方が可能 → a confession, multiple confessions
一般的な構文例:
- make a confession (告白をする)
- come clean with a confession (告白して白状する)
- extract a confession (自白を引き出す)
- make a confession (告白をする)
口語/文章:
- 口語でも使われますが、やや重みのあるニュアンスがあります。
- 公式文書、ニュース記事、法的文書ではよりフォーマルに用いられます。
- 口語でも使われますが、やや重みのあるニュアンスがあります。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
- “I have a confession to make: I ate your cake.”
(正直に言うと、あなたのケーキ食べちゃったの。) - “Her sudden confession surprised everyone at the party.”
(彼女が急に告白したので、パーティーのみんなが驚いたよ。) - “I have a small confession: I haven’t finished that book yet.”
(ちょっと白状すると、あの本まだ読み終えてないんだ。)
ビジネス (ややフォーマル)
- “The manager’s confession of his oversight helped rebuild trust with the team.”
(マネージャーが自分の見落としを認めたことで、チームとの信頼関係が回復した。) - “After a thorough investigation, the employee made a full confession regarding the data leak.”
(徹底的な調査の結果、その社員はデータ漏洩について全面的な告白をした。) - “Her confession about mishandling the project was crucial in developing a new strategy.”
(プロジェクトの不手際に関する彼女の告白は、新たな戦略を立てる上で重要だった。)
学術的/法律的 (フォーマル)
- “A coerced confession is generally considered inadmissible in court.”
(強要された自白は、通常法廷では証拠になりにくいと見なされる。) - “His confession formed a significant part of the evidence during the trial.”
(彼の自白は裁判で重要な証拠の一部となった。) - “Historically, forced confessions have called into question the validity of verdicts.”
(歴史的に見ても、強要された自白は判決の正当性に疑問を投げかけてきた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- admission(認めること)
- “admission”は「認める」という意味が強く、罪や間違いだけでなく事実全般を受け入れるニュアンス。
- “admission”は「認める」という意味が強く、罪や間違いだけでなく事実全般を受け入れるニュアンス。
- disclosure(公開、開示)
- 「開示」の意味が強く、秘密や情報を公に明らかにする感じ。
- 「開示」の意味が強く、秘密や情報を公に明らかにする感じ。
- revelation(明らかにすること、啓示)
- 新事実を明らかにする意味合いがあり、驚きのあるニュースなどの「発覚」にも使われる。
- 新事実を明らかにする意味合いがあり、驚きのあるニュースなどの「発覚」にも使われる。
反意語 (Antonyms)
- concealment(隠蔽)
- 何かを隠すこと。
- 何かを隠すこと。
- denial(否定)
- 何かを認めないこと。
- 何かを認めないこと。
“confession” は自ら打ち明ける行為であるのに対し、 “concealment” や “denial” はむしろ隠したり否定する方向です。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /kənˈfɛʃ.ən/
- アクセント: 第二音節 “-fess-” に強勢が置かれます。
- アメリカ英語/イギリス英語: 大きく変わりはありませんが、“/kənˈfɛʃ.ən/” と “/kənˈfeʃ.ən/” のように母音の微妙な違いがある場合があります。
- よくある発音の間違い: “con-fee-shon”のように “fee” と伸ばしてしまうこと。正しくは /fɛ/ で短めです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “confesion” のように “s” を一つ落としがちなので、注意が必要です。
- 同音/類似スペルの単語との混同: “confection” (菓子、菓子製造) などとは綴りが似ていますが、全く意味が違います。
- 試験での出題: TOEICや英検では、動詞 “confess” 含め、法的文脈や道徳的文脈での使い方を問われることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語頭の “con-” は「共に」というイメージ。誰かに「共に」自分の秘密を打ち明けるイメージを持つと覚えやすいです。
- “fess” は「言う (speak)」のラテン語由来。
- スペルは「con + fess + ion」でパーツに分けて覚えるとミスが減ります。
- イメージとしては、何か秘密の扉を開いて「共に語り合う」感じ。
以上が名詞 “confession” の詳細な解説です。罪の告白から軽い秘密の打ち明けまで幅広い場面で用いられますが、元々宗教や法的な要素が強いため、文脈に応じた使い分けが大切です。ぜひ参考にしてください。
(罪などの)自白,自認《+of+名》
〈C〉《文》(信仰の)告白《+of+名》
(罪の)ざんげ