最終更新日:2025/02/25

私たちが同じ服を着たのは偶然の一致だった。

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It was just a coincidence that we both wore the same outfit.

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元となった辞書の項目

coincidence

名詞

〈U〉(事件などの)同時発生《+『of』+『名』》 / 〈U〉偶然の一致,符合;〈C〉一致(符合)したもの(事)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: coincidence

品詞: 名詞 (noun)


  • 英語の意味:

    The occurrence of two or more events or circumstances that happen at the same time by chance.


  • 日本語の意味:

    偶然に同時に起こる出来事や状況のこと。

    「偶然同じタイミングや条件が重なったときに使う言葉です。意図していないのに一致して起こったり重なったりする様子を表します。」


  • CEFRレベル: B2(中上級)

    すでに基本的な英単語を理解している学習者に向けたレベルです。会話や文章でより抽象的かつ複雑な表現を扱う場合に出てきます。


活用形


  • 名詞なので動詞のように時制変化などはありません。

  • 派生語として、形容詞の “coincidental”「偶然の」や副詞の “coincidentally”「偶然に」があります。

他の品詞になった場合の例


  • 動詞: coincide (他に “coincides”, “coinciding”, “coincided” など)

    例) The two events coincided perfectly.


  • 形容詞: coincidental

    例) It was purely coincidental that we met there.


  • 副詞: coincidentally

    例) Coincidentally, we were both wearing red shirts.



2. 語構成と詳細な意味


  • 構成要素: co- (共に) + incidere (ラテン語で「起こる」「落ちる」)

    元のラテン語 “incidere” は「起こる」や「降りかかる」という意味を持ち、“co-” が「共に、同時に」のニュアンスを加えています。


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. total coincidence(完全な偶然)

    2. mere coincidence(単なる偶然)

    3. pure coincidence(純粋な偶然)

    4. strange coincidence(不思議な偶然)

    5. happy coincidence(嬉しい偶然)

    6. curious coincidence(奇妙な偶然)

    7. remarkable coincidence(注目すべき偶然)

    8. sheer coincidence(まったくの偶然)

    9. amazing coincidence(驚くべき偶然)

    10. coincidence of interests(利害の一致)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語のcoincidere(co-「共に」+ incidere「起こる、落ちる」)が起源。

  • 歴史的背景: 17世紀頃から英語で使われ始め、「偶然の一致」という意味が定着しました。

  • ニュアンス: 「不思議な一致」というポジティブな面から、「ただの偶然」というニュートラルな使われ方まで幅広いです。状況によっては、「そこに何らかの運命や必然性はない」という含意があることもあります。

  • 使用時の注意点:


    • 口語で使われる場合: 「Oh, what a coincidence! 」のように軽い驚きを伝えるニュアンス。

    • 書き言葉やフォーマル: 「This is a significant coincidence of data in our research.」のように客観的事実を述べる場合にも使われる。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算: 一般的には可算名詞 (a coincidence / coincidences) として使われます。

  • 構文例:


    • “What a coincidence!”(なんて偶然なんだ!)

    • “It’s just a coincidence that 〜.”(〜はただの偶然だ。)


  • イディオム的表現: 特に定型イディオムは多くありませんが、by coincidence(偶然にも)として前置詞 “by” を伴う表現はよく使われます。例: “We met by coincidence on the train.”


  • フォーマル/カジュアル:


    • カジュアル: 日常会話で “What a coincidence!”

    • フォーマル: レポートや学術文書で “This coincidence cannot be ignored in our analysis.”



5. 実例と例文

日常会話(カジュアル)


  1. “What a coincidence! I was just thinking about you.”

    (なんて偶然! ちょうどあなたのことを考えていたんだ。)


  2. “We both arrived at the same time? That’s a coincidence.”

    (同じ時間に着いたの? それは偶然だね。)


  3. “It’s such a coincidence that our birthdays are on the same day!”

    (誕生日が同じ日だなんてすごい偶然だね!)


ビジネス(ややフォーマル)


  1. “It might be merely a coincidence that our sales peaked this month, but we should still analyze the factors.”

    (今月売り上げがピークに達したのは単なる偶然かもしれませんが、要因を分析すべきです。)


  2. “There was a remarkable coincidence in the market trends and our recent product launch.”

    (市場のトレンドと当社の新商品の発売が著しく一致するという偶然がありました。)


  3. “The two proposals show a curious coincidence of key ideas.”

    (その二つの提案は、主要なアイデアが奇妙なまでに一致しているのです。)


学術・専門的(フォーマル)


  1. “This statistical coincidence in the dataset requires further investigation.”

    (データセットにおけるこの統計学的な一致は、さらなる調査を要します。)


  2. “The coincidence of these historical events suggests potential causal relationships.”

    (これらの歴史的出来事が同時期に起こったことは、潜在的な因果関係を示唆します。)


  3. “A coincidence of gene expressions may indicate an underlying biological mechanism.”

    (遺伝子発現の一致は、基礎となる生物学的メカニズムを示している可能性があります。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. chance (偶然)


      • より広い意味で「偶然」という概念全体を指す。


    2. fluke (まぐれ)


      • やや口語的で「思いがけない幸運」「まぐれ当たり」などに焦点。


    3. accident (偶然の出来事)


      • 「思いがけない出来事」というニュアンスが強い。


    4. happenstance (偶然の出来事)


      • 特に米英で「たまたまそうなった状況」を表す語。やや文語。



  • 反意語 (Antonyms)


    1. intention (意図)


      • 「意図的に起こること」とは対極をなす。


    2. plan (計画)


      • 「計画されたもの」という意味で、偶然とは真逆の概念。



  • ニュアンスや使い方の違い


    • coincidence は「タイミングや条件が一致した偶然性」を強調。

    • chance は状況全体の偶然性を示し、フォーマルからカジュアルまで幅広く使う。

    • accident は多くの場合、「予期しない望ましくない出来事」を含意することが多い。

    • happenstance は少し文語的、書き言葉やエッセイなどで見られる。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • アメリカ英語: /koʊˈɪn.sɪ.dəns/

    • イギリス英語: /kəʊˈɪn.sɪ.dəns/


  • 強勢(アクセント):


    • “co-IN-ci-dence” の第2音節 “IN” にアクセントがあります。


  • よくある発音の間違い:


    • 第2音節を強く言わないで平坦にしてしまう。

    • /ɪ/ の母音を /iː/(長音)にしてしまう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “coincidence” は “co-“ の後に “in” が続き “-cidence” となるため、つづりを間違えやすい点に注意。

  2. 同音異義語との混同: 明らかな同音異義語はありませんが、“coincide” と “decide” を混同するケースがまれにある。

  3. 試験対策:


    • TOEICや英検などでは、文章中で「偶然性」「同時性」を示すための語として出てくることがある。表現力や読解力を問う文脈で登場しやすい。

    • “By coincidence” を熟語として覚えておくと、文意を素早くつかみやすい。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚えやすいイメージ: “co(一緒に) + in + cidence(起こる)” → 時間や場所が「一緒に起こった」イメージ。

  • スペリングのポイント: “co-” と “-cidence” の間に “in” が入る構成を意識。

  • 勉強テクニック:


    • イラストやストーリーで「二人が同じタイミングで同じ場所に来る」場面を思い浮かべると定着しやすい。

    • “What a coincidence!” というフレーズを丸ごと覚えると、すぐに口をついて出るようになる。



以上が名詞 “coincidence” の詳細な解説です。使い方やニュアンスをしっかり押さえて、日常会話でもビジネスシーンでも活用できるように練習してみてください。

意味のイメージ
coincidence
意味(1)

〈U〉(事件などの)同時発生《+of+

意味(2)

〈U〉偶然の一致,符合;〈C〉一致(符合)したもの(事)

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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