元となった辞書の項目
brewery
解説
1. 基本情報と概要
単語: brewery
品詞: 名詞(可算名詞)
意味(英語): A place where beer is produced.
意味(日本語): ビールなどを醸造する場所、醸造所。
「お酒、特にビールを造るための設備や施設を指します。地元の小さなクラフトビール工房から、大規模生産を行う工場まで幅広く使われる単語です。」というニュアンスで理解するとよいでしょう。
活用形: 名詞のため、単数形 brewery、複数形 breweries となります。
他の品詞形:
- brew (動詞):「醸造する」、「(お茶やコーヒーを)いれる」
- brewer (名詞):「醸造者」
- brewing (動名詞・形容詞):「醸造の」/「醸造すること」
CEFRレベル: B2(中上級)
「ビジネスやちょっと複雑な背景の会話で出てくる単語。日常会話で頻繁に使わないかもしれませんが、工場見学やビールの話題が出る際に出会うことが多いです。」
2. 語構成と詳細な意味
- brew: 「醸造する」「(飲み物を)いれる」という動詞
- -er: 「〜する(人)」を表す接尾語(brewerの場合)
- -ery: 「場所、〜するところ」を表す接尾語
→ breweryは「醸造する場所」という意味を明確に表しています。
関連語や派生語
- brew (動詞): 醸造する
- brewer (名詞): 醸造者
- brewing (動名詞/形容詞): 醸造(の)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- large brewery(大規模醸造所)
- craft brewery(クラフトビール醸造所)
- microbrewery(小規模の醸造所)
- brewery tour(醸造所見学ツアー)
- run a brewery(醸造所を経営する)
- local brewery(地元の醸造所)
- start a brewery(醸造所を立ち上げる)
- visit a brewery(醸造所を訪ねる)
- brewery equipment(醸造設備)
- brew at a brewery(醸造所でビールを造る)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語の “brewere” から派生し、古くは “brew”(醸造する)に “-ery” がついて「醸造の場所」を意味するようになりました。
- 歴史的背景: 中世ヨーロッパではビールは日常的な飲み物であり、醸造所(brewery)は各地に点在していました。当時から「安全な飲み水が不足しているときの代替手段」という背景もあり、ビール醸造に関しては長い歴史があります。
- ニュアンスや使用時の注意点:
- 「beer factory(ビール工場)」というニュアンスよりも、特にクラフト要素が強い場合には「brewery」が好まれます。
- 口語でも文章でもどちらでも使われますが、ビール醸造を意識した文脈で使われる点に注意してください。
- 「beer factory(ビール工場)」というニュアンスよりも、特にクラフト要素が強い場合には「brewery」が好まれます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: a brewery / some breweries のように数えられます。
- 一般的な構文例:
- “There is a new brewery in town.”(街に新しい醸造所ができた。)
- “He owns a small craft brewery.”(彼は小さなクラフトビール醸造所を所有している。)
- “There is a new brewery in town.”(街に新しい醸造所ができた。)
- 使用シーン: 対面の会話、旅行ガイド、観光案内、飲食業など幅広いシーンで若干フォーマル寄りに使われますが、カジュアルな文脈でも十分通じます。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I went to a local brewery last weekend, and the beer was fantastic!”
(先週末、地元の醸造所に行ったんだけど、ビールが最高だったよ!) - “Have you tried that new craft brewery downtown?”
(ダウンタウンにできた新しいクラフトビール醸造所、行ってみた?) - “My friend works at a small microbrewery, and she loves it there.”
(友人は小さなマイクロブルワリーで働いていて、すごく気に入ってるよ。)
ビジネスシーンでの例文
- “Our company is considering a partnership with a brewery to create a custom beer.”
(当社はオリジナルビールを作るために醸造所との提携を検討しています。) - “They invested in upgrading the old brewery’s facilities to increase production.”
(彼らは生産量を増やすために、古い醸造所の設備投資を行った。) - “We are planning a brewery tour for our international clients next month.”
(来月、海外の顧客向けに醸造所見学ツアーを企画しています。)
学術的な文脈での例文
- “The study examined the economic impact of local breweries on rural communities.”
(その研究では、地方コミュニティにおける地元醸造所の経済的影響を調査した。) - “Historical documents show that brewery operations were central to medieval town life.”
(歴史的文献によると、中世の町の生活においては醸造所の運営が中心的役割を果たしていた。) - “Improving sustainability in brewery processes requires innovation in water management.”
(醸造工程での持続可能性を向上させるには、水管理へのイノベーションが必要です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- brewhouse(醸造所)
意味はほぼ同じですが、やや古風な響きがあり、地域や文脈によっては使われないことがあります。 - distillery(蒸留所)
ウイスキーなど蒸留酒を造る場所を指します。ビールではなく蒸留酒なので、用途が異なります。 - winery(ワイナリー)
ワインを造る場所。こちらもアルコール飲料の醸造所ですが、主にブドウなどからワインを造るのが特徴です。
反意語
ビール醸造所自体に明確な「反意語」はありませんが、用途がまったく異なる工場や施設を想定すれば「チョコレート工場」「製粉所」などは方向性が異なる施設といえます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- イギリス英語 (BrE): /ˈbruː.ər.i/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈbruː.ɚ.i/ もしくは /ˈbruː.ər.i/
- イギリス英語 (BrE): /ˈbruː.ər.i/
- 強勢(アクセント): 「bru」の部分にメインストレスがきます。
- よくある発音の間違い: “brewary” などのように母音を増やしてしまうケースがありますが、正しくは「brew-er-y」の3音節です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: breweryを “brewary” と書いてしまうミスが多いので注意。
- 同音異義語との混同: 特に “brew” (醸造/入れる) との混同に注意してください。breweryは施設を指します。
- 試験対策: TOEICや英検では「業務提携」「生産施設」「地元経済への影響」などのトピックで登場する可能性があります。飲食や製造業関連の英単語として覚えておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語のかたまりでイメージ: brew(醸造) + -ery(場所)=「ビールを造る場所」
- 音で覚える: “bru”(ブルー)→「ビールを造るイメージ」と関連づけると記憶しやすいかもしれません。
- 勉強テクニック: “brewery”のつづりを何度か書いてみましょう。特に “-ery”の前に “w” と “e” が連続するところを意識して書くとスペルミスを防げます。
以上が名詞 “brewery” の詳細解説です。「ビール工場・醸造所」という語感でカジュアルにも使いやすく、観光でも出会いやすい単語ですので、ぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
ビール醸造所,ビール工場