His calm and composed bearing in the face of adversity is truly admirable.
bearing
〈U〉『態度』,ふるまい / 〈C〉〈U〉(…に対する)『関係』,関連《+『on』(『upon』)+『名』》 / 〈U〉忍耐,がまん / 〈C〉《複数形で》『方角』,方位 / 〈U〉子を産むこと,出産;実を結ぶこと / 《複数形で》(機械の)軸受け,ベアリング
1. 基本情報と概要
単語: bearing
品詞: 名詞 (noun)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2:日常会話や仕事上のやりとりなど、やや複雑な表現を扱えるレベル。
英語での意味
- ある人の態度や振る舞い、立ち居振る舞い (demeanor, manner)
- 方角、方向 (direction)
- 関連性、影響 (relation or relevance)
- 機械部品としてのベアリング (mechanical component: ball bearing, roller bearingなど)
日本語での意味
- 立ち居振る舞い、態度
- 「人が立ったり歩いたりするときの雰囲気や姿勢」を表す単語です。真面目な場面でもカジュアルな場面でも、相手の「見た目の印象」を説明したいときに使われます。
- 「人が立ったり歩いたりするときの雰囲気や姿勢」を表す単語です。真面目な場面でもカジュアルな場面でも、相手の「見た目の印象」を説明したいときに使われます。
- (地図上の) 方向・方角
- コンパスや地図を使って位置関係を表すとき、「どちらの方向にあるか」という意味で使われます。
- コンパスや地図を使って位置関係を表すとき、「どちらの方向にあるか」という意味で使われます。
- 関連・影響
- 「~に関係がある」「~に影響がある」という使い方で、抽象的なつながりや因果関係を説明するときに使われます。
- 「~に関係がある」「~に影響がある」という使い方で、抽象的なつながりや因果関係を説明するときに使われます。
- (機械の) ベアリング
- 回転する軸を支える部品を指し、「自動車や機械をスムーズに動かすための部品」です。
活用形や他の品詞
- bearing は名詞として使われる形です。
- 動詞としては “to bear” (耐える、支える、身につけるなど) があります。“bear” の現在分詞が “bearing” ですが、名詞として定着した形です。
- “bore” (過去形)、“borne” (過去分詞) などが動詞の活用形にあたります。
- 形容詞としては “bearable” (耐えられる) などがありますが、直接 “bearing” が形容詞になるわけではありません。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- bear (耐える、支える、運ぶ などを意味する動詞) + -ing (動名詞や形容詞を作る接尾語)
- 元々は「bear(負担する)」の動名詞形 “bearing” が、さらに名詞として独立して使われるようになったもの。
派生・類縁語
- bear (動詞)
- overbearing (形容詞: 横柄な、威圧的な)
- forbearance (名詞: 我慢、忍耐)
- bearing on something (~への関係、影響)
コロケーション(10個)
- have a bearing on ~(~に関係・影響がある)
- lose one’s bearing(方向感覚を失う)
- get one’s bearings(自分の位置関係を把握する)
- maintain one’s bearing(落ち着きを保つ)
- moral bearing(道徳的態度、道徳観)
- professional bearing(職業的な姿勢・態度)
- bearing capacity(地盤や構造物の「支持力」)
- compass bearing(コンパスの方位)
- precise bearing(正確な方向)
- steady bearing(安定した態度・落ち着いた姿勢)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “beran” (運ぶ、耐える) に由来し、“bear” の動名詞形 “bearing” として使われてきました。
- 「運ぶ」というイメージから、態度や姿勢、方向・位置を「自分の意識や体で支える・保つ」という感覚になったと考えられます。
ニュアンス・使用時の注意
- 「立ち居振る舞い」の意味で使うときは、ややフォーマルまたは書き言葉に近いニュアンスがあります。会話で使うことはありますが、たとえば “demeanor” のほうがやわらかい印象です。
- 「方角」の意味では、カジュアルからフォーマルまで幅広く使用されますが、船舶や航空関係など専門的な文脈ではより頻出です。
- 「関連・影響」の意味で “have a bearing on” は、ビジネスや学術論文でよく見られる表現です。
- 「機械的なベアリング」は工学的・技術的文脈で使われ、会話ではあまり登場しないことが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
countable(可算名詞)か不可算名詞か
- “bearing” は多くの場合可算扱いです。特に「ベアリング」という機械部品や「方向」を示す際には数えられます。
- しかし、抽象的な「態度」や「関連性」を表す場合は可算・不可算どちらの用法も見られることがあります。文脈で判断されることが多いです。
- “bearing” は多くの場合可算扱いです。特に「ベアリング」という機械部品や「方向」を示す際には数えられます。
一般的な構文
- “have (no) bearing on + 名詞/事柄” (~に影響・関係がある/ない)
- “lose one’s bearings” (方向や状況がわからなくなる)
- “find/get one’s bearings” (自分の位置を把握する、状況を掴む)
- “have (no) bearing on + 名詞/事柄” (~に影響・関係がある/ない)
イディオムや表現
- “to keep one’s bearing” (振る舞いを乱さない、動じない)
- “to straighten up and keep your bearings” (姿勢を正してしっかりする)
- “to keep one’s bearing” (振る舞いを乱さない、動じない)
5. 実例と例文
日常会話
“I lost my bearings in the shopping mall and ended up at the wrong exit.”
- 「ショッピングモールで方向感覚を失って、間違った出口に出ちゃった。」
“Her calm bearing impressed everyone at the party.”
- 「彼女の落ち着いた立ち居振る舞いがパーティーのみんなを感心させた。」
“Does that noise have any bearing on what we’re supposed to be doing now?”
- 「あの音は、私たちが今やろうとしていることに関係あるのかな?」
ビジネス
“This information may have a direct bearing on our marketing strategy.”
- 「この情報は私たちのマーケティング戦略に直接関係があるかもしれません。」
“We need to maintain a professional bearing in front of our clients.”
- 「顧客の前ではプロとしての態度を保つ必要があります。」
“Let’s get our bearings before we proceed with the project.”
- 「プロジェクトを進める前に、まず状況を正確に把握しましょう。」
学術・専門
“The study’s findings have significant bearing on future research in this field.”
- 「その研究結果は、この分野の今後の研究に大きな影響を及ぼします。」
“Accurate compass bearings are crucial for navigation at sea.”
- 「海上航行では、正確なコンパスの方位が非常に重要です。」
“We should test the bearing capacity of the foundation before construction begins.”
- 「工事を始める前に、基礎の支持力をテストすべきです。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- demeanor (態度、振る舞い)
- 「振る舞い」という点では “bearing” と似ていますが、より人の内面からくる「表情や態度、印象」全体を指すのが “demeanor” です。
- 「振る舞い」という点では “bearing” と似ていますが、より人の内面からくる「表情や態度、印象」全体を指すのが “demeanor” です。
- manner (手法、態度)
- 一般的な「態度、方法」を指す幅広い単語です。 “bearing” のほうがややフォーマルな響きの場合があります。
- 一般的な「態度、方法」を指す幅広い単語です。 “bearing” のほうがややフォーマルな響きの場合があります。
- orientation (方向性、指向)
- 方向や向き全般を指す場合に使われますが、抽象的な「方針」などにも使われます。具体的な「方角・角度」は “bearing” のほうが正確です。
- 方向や向き全般を指す場合に使われますが、抽象的な「方針」などにも使われます。具体的な「方角・角度」は “bearing” のほうが正確です。
反意語 (Antonyms)
- 「態度・立ち居振る舞い」に関して明確な反意語はありませんが、
- “disorientation” (方向感覚の喪失、混乱) は、「方向がわからない状態」として “bearing” の対極を表す語です。
- “disorientation” (方向感覚の喪失、混乱) は、「方向がわからない状態」として “bearing” の対極を表す語です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- イギリス英語 (BrE): /ˈbeərɪŋ/ または /ˈbɛərɪŋ/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈbɛrɪŋ/
- イギリス英語 (BrE): /ˈbeərɪŋ/ または /ˈbɛərɪŋ/
- アクセント (stress): 前の音節 “bear-” に強勢があります。
- よくある間違い:
- [bear (ベア)] と [beer (ビア)] を混同してしまう学習者もいます。/bɛr/ と /bɪr/ で音が異なりますので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “barring” (禁止、除外) と混同しないように。
- 同音・類似音: “baring” (裸にすること) と発音が似ていますが、意味は全く異なるので注意。
- “bearing” と “bear” の使い分け: “bear” は動詞で「運ぶ・耐える」の意味が中心ですが、“bearing” は名詞として「態度・関連性・ベアリング部品」など、文脈が大きく変わります。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検では、ビジネス文脈で “have no bearing on the results” のように出題されるケースがあります。意味と文脈をしっかり覚えると点を取りやすいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ベア(熊)が何かを担っているイメージ」で思い出すと、 “bear” には「耐える、支える、運ぶ」などの意味があると覚えやすいです。
- “bearing” は「熊が姿勢よく立っている」様子を想像して、「態度・方向・支え」というイメージを結びつけるのも面白いかもしれません。
- “Have a bearing on” は「その熊が荷物を担いでいる(物事を受け止めている)」イメージで、「何かと関係・影響があるんだな」と覚えると連想しやすいです。
以上が名詞 “bearing” についての詳細な解説です。
さまざまな文脈で幅広く使われる単語なので、上記の意味や用法をしっかりと把握しておきましょう。
〈U〉態度,ふるまい
〈C〉〈U〉(…に対する)関係,関連《+on(upon)+名》
〈U〉忍耐,がまん
〈C〉《複数形で》方角,方位
〈U〉子を産むこと,出産;実を結ぶこと
《複数形で》(機械の)軸受け,ベアリング