最終更新日:2025/02/25

彼の逆境に対する落ち着いた態度は本当に称賛に値する。

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His calm and composed bearing in the face of adversity is truly admirable.

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元となった辞書の項目

bearing

名詞

〈U〉『態度』,ふるまい / 〈C〉〈U〉(…に対する)『関係』,関連《+『on』(『upon』)+『名』》 / 〈U〉忍耐,がまん / 〈C〉《複数形で》『方角』,方位 / 〈U〉子を産むこと,出産;実を結ぶこと / 《複数形で》(機械の)軸受け,ベアリング

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解説

1. 基本情報と概要

単語: bearing

品詞: 名詞 (noun)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2:日常会話や仕事上のやりとりなど、やや複雑な表現を扱えるレベル。

英語での意味


  1. ある人の態度や振る舞い、立ち居振る舞い (demeanor, manner)

  2. 方角、方向 (direction)

  3. 関連性、影響 (relation or relevance)

  4. 機械部品としてのベアリング (mechanical component: ball bearing, roller bearingなど)

日本語での意味


  1. 立ち居振る舞い、態度


    • 「人が立ったり歩いたりするときの雰囲気や姿勢」を表す単語です。真面目な場面でもカジュアルな場面でも、相手の「見た目の印象」を説明したいときに使われます。


  2. (地図上の) 方向・方角


    • コンパスや地図を使って位置関係を表すとき、「どちらの方向にあるか」という意味で使われます。


  3. 関連・影響


    • 「~に関係がある」「~に影響がある」という使い方で、抽象的なつながりや因果関係を説明するときに使われます。


  4. (機械の) ベアリング


    • 回転する軸を支える部品を指し、「自動車や機械をスムーズに動かすための部品」です。


活用形や他の品詞


  • bearing は名詞として使われる形です。

  • 動詞としては “to bear” (耐える、支える、身につけるなど) があります。“bear” の現在分詞が “bearing” ですが、名詞として定着した形です。

  • “bore” (過去形)、“borne” (過去分詞) などが動詞の活用形にあたります。

  • 形容詞としては “bearable” (耐えられる) などがありますが、直接 “bearing” が形容詞になるわけではありません。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • bear (耐える、支える、運ぶ などを意味する動詞) + -ing (動名詞や形容詞を作る接尾語)

  • 元々は「bear(負担する)」の動名詞形 “bearing” が、さらに名詞として独立して使われるようになったもの。

派生・類縁語


  • bear (動詞)

  • overbearing (形容詞: 横柄な、威圧的な)

  • forbearance (名詞: 我慢、忍耐)

  • bearing on something (~への関係、影響)

コロケーション(10個)


  1. have a bearing on ~(~に関係・影響がある)

  2. lose one’s bearing(方向感覚を失う)

  3. get one’s bearings(自分の位置関係を把握する)

  4. maintain one’s bearing(落ち着きを保つ)

  5. moral bearing(道徳的態度、道徳観)

  6. professional bearing(職業的な姿勢・態度)

  7. bearing capacity(地盤や構造物の「支持力」)

  8. compass bearing(コンパスの方位)

  9. precise bearing(正確な方向)

  10. steady bearing(安定した態度・落ち着いた姿勢)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語 “beran” (運ぶ、耐える) に由来し、“bear” の動名詞形 “bearing” として使われてきました。

  • 「運ぶ」というイメージから、態度や姿勢、方向・位置を「自分の意識や体で支える・保つ」という感覚になったと考えられます。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「立ち居振る舞い」の意味で使うときは、ややフォーマルまたは書き言葉に近いニュアンスがあります。会話で使うことはありますが、たとえば “demeanor” のほうがやわらかい印象です。

  • 「方角」の意味では、カジュアルからフォーマルまで幅広く使用されますが、船舶や航空関係など専門的な文脈ではより頻出です。

  • 「関連・影響」の意味で “have a bearing on” は、ビジネスや学術論文でよく見られる表現です。

  • 「機械的なベアリング」は工学的・技術的文脈で使われ、会話ではあまり登場しないことが多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  1. countable(可算名詞)か不可算名詞か


    • “bearing” は多くの場合可算扱いです。特に「ベアリング」という機械部品や「方向」を示す際には数えられます。

    • しかし、抽象的な「態度」や「関連性」を表す場合は可算・不可算どちらの用法も見られることがあります。文脈で判断されることが多いです。


  2. 一般的な構文


    • “have (no) bearing on + 名詞/事柄” (~に影響・関係がある/ない)

    • “lose one’s bearings” (方向や状況がわからなくなる)

    • “find/get one’s bearings” (自分の位置を把握する、状況を掴む)


  3. イディオムや表現


    • “to keep one’s bearing” (振る舞いを乱さない、動じない)

    • “to straighten up and keep your bearings” (姿勢を正してしっかりする)



5. 実例と例文

日常会話


  1. “I lost my bearings in the shopping mall and ended up at the wrong exit.”


    • 「ショッピングモールで方向感覚を失って、間違った出口に出ちゃった。」


  2. “Her calm bearing impressed everyone at the party.”


    • 「彼女の落ち着いた立ち居振る舞いがパーティーのみんなを感心させた。」


  3. “Does that noise have any bearing on what we’re supposed to be doing now?”


    • 「あの音は、私たちが今やろうとしていることに関係あるのかな?」


ビジネス


  1. “This information may have a direct bearing on our marketing strategy.”


    • 「この情報は私たちのマーケティング戦略に直接関係があるかもしれません。」


  2. “We need to maintain a professional bearing in front of our clients.”


    • 「顧客の前ではプロとしての態度を保つ必要があります。」


  3. “Let’s get our bearings before we proceed with the project.”


    • 「プロジェクトを進める前に、まず状況を正確に把握しましょう。」


学術・専門


  1. “The study’s findings have significant bearing on future research in this field.”


    • 「その研究結果は、この分野の今後の研究に大きな影響を及ぼします。」


  2. “Accurate compass bearings are crucial for navigation at sea.”


    • 「海上航行では、正確なコンパスの方位が非常に重要です。」


  3. “We should test the bearing capacity of the foundation before construction begins.”


    • 「工事を始める前に、基礎の支持力をテストすべきです。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. demeanor (態度、振る舞い)


    • 「振る舞い」という点では “bearing” と似ていますが、より人の内面からくる「表情や態度、印象」全体を指すのが “demeanor” です。


  2. manner (手法、態度)


    • 一般的な「態度、方法」を指す幅広い単語です。 “bearing” のほうがややフォーマルな響きの場合があります。


  3. orientation (方向性、指向)


    • 方向や向き全般を指す場合に使われますが、抽象的な「方針」などにも使われます。具体的な「方角・角度」は “bearing” のほうが正確です。


反意語 (Antonyms)


  • 「態度・立ち居振る舞い」に関して明確な反意語はありませんが、


    • “disorientation” (方向感覚の喪失、混乱) は、「方向がわからない状態」として “bearing” の対極を表す語です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA)


    • イギリス英語 (BrE): /ˈbeərɪŋ/ または /ˈbɛərɪŋ/

    • アメリカ英語 (AmE): /ˈbɛrɪŋ/


  • アクセント (stress): 前の音節 “bear-” に強勢があります。

  • よくある間違い:


    • [bear (ベア)] と [beer (ビア)] を混同してしまう学習者もいます。/bɛr/ と /bɪr/ で音が異なりますので注意しましょう。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “barring” (禁止、除外) と混同しないように。

  2. 同音・類似音: “baring” (裸にすること) と発音が似ていますが、意味は全く異なるので注意。

  3. “bearing” と “bear” の使い分け: “bear” は動詞で「運ぶ・耐える」の意味が中心ですが、“bearing” は名詞として「態度・関連性・ベアリング部品」など、文脈が大きく変わります。

  4. 試験での出題傾向: TOEICや英検では、ビジネス文脈で “have no bearing on the results” のように出題されるケースがあります。意味と文脈をしっかり覚えると点を取りやすいでしょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ベア(熊)が何かを担っているイメージ」で思い出すと、 “bear” には「耐える、支える、運ぶ」などの意味があると覚えやすいです。

  • “bearing” は「熊が姿勢よく立っている」様子を想像して、「態度・方向・支え」というイメージを結びつけるのも面白いかもしれません。

  • “Have a bearing on” は「その熊が荷物を担いでいる(物事を受け止めている)」イメージで、「何かと関係・影響があるんだな」と覚えると連想しやすいです。


以上が名詞 “bearing” についての詳細な解説です。

さまざまな文脈で幅広く使われる単語なので、上記の意味や用法をしっかりと把握しておきましょう。

意味のイメージ
bearing
意味(1)

〈U〉態度,ふるまい

意味(2)

〈C〉〈U〉(…に対する)関係,関連《+on(upon)+

意味(3)

〈U〉忍耐,がまん

意味(4)

〈C〉《複数形で》方角,方位

意味(5)

〈U〉子を産むこと,出産;実を結ぶこと

意味(6)

《複数形で》(機械の)軸受け,ベアリング

和英例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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