最終更新日:2025/05/09

I went on a walkabout in the Australian Outback.

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私はオーストラリアの奥地でウォークアバウト(放浪の旅)をした。

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元となった辞書の項目

walkabout

名詞

〈U〉(オーストラリア原住民の)放浪 / 〈C〉(政府首脳などが)市民の声を聞く視察

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私はオーストラリアの奥地でウォークアバウト(放浪の旅)をした。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: walkabout

品詞: 名詞 (countable noun)

意味 (英語): An informal journey or walk, often referring to the act of moving among people to meet and greet them (especially by public figures or royalty), or in some contexts (particularly Australian) referring to a traditional journey undertaken by Aboriginal Australians.

意味 (日本語): 「ウォークアバウト」とは、人々の間を歩き回り、挨拶や気軽な会話をするための散策や行動を指す英単語です。特にイギリスやオーストラリアなどで、要人や有名人が一般の人々と交流するための外出をこう呼ぶことがあります。また、オーストラリアのアボリジニが伝統的に行う荒野での放浪儀式を指すこともあります。「気軽に街中を回る」イメージもあります。カジュアルな印象ですが、公式な場面でも使われることがあります。

活用形


  • 単数形: walkabout

  • 複数形: walkabouts

他の品詞形


  • 動詞化は一般的にされませんが、表現として「go walkabout (ウォークアバウトに行く)」というフレーズが慣用的に用いられます(意味的には「放浪に出る」「予告なくどこかに行ってしまう」など)。

CEFRレベル: B2(中上級)

イギリス的な表現やオーストラリアの文化的な表現として学ぶ機会があるため、やや上級者向けと言えますが、特にニュースや会話で時折登場する語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • walk: 「歩く」を意味する動詞・名詞

  • about: 「周囲に」「あちこち」「およそ」「~について」などの意味を持つ副詞や前置詞

これらが合わさって walkabout という一つの名詞として使われています。

関連・派生語


  • to go walkabout: 「(突然)どこかへ行ってしまう」「放浪の旅に出る」などのイディオム的表現。

  • walk, walker, walking など「歩く」に関連する他の語は多数ありますが、直接的な派生としては「walkabout」の形が固まっています。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)


  1. go on a walkabout – ウォークアバウトに出かける

  2. royal walkabout – 王室の方が人々と交流する散策

  3. traditional Aboriginal walkabout – アボリジニの伝統的な放浪の儀式

  4. unexpected walkabout – 思いがけずいなくなる/出歩いてしまう

  5. public walkabout – 公の場での歩き回り・交流

  6. urban walkabout – 都市部を歩き回る/散策する

  7. walkabout route – ウォークアバウトのルート・経路

  8. community walkabout – 地域社会で行う回遊(町内散策)

  9. go walkabout temporarily – 一時的にどこかへ行ってしまう

  10. politician’s walkabout – 政治家が街頭で行う人々との交流


3. 語源とニュアンス

語源


  • もともとはオーストラリア英語で、アボリジニの若者が荒野やブッシュを伝統的に歩きながら自己を再発見したり先祖の土地を知ったりする文化的儀式を指す言葉でした。そこから広がり、現在では公人が人々と交流したり、ふらりと出かけたりする様子を指す語としても用いられるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • イギリス英語では、「要人のお忍び外出、または公式行事の合間に一般市民との交流をする」ような少しフォーマルなシーンでも使われます。

  • 一方でカジュアルなニュアンスとして、「誰かが急に消えてしまう」ことを冗談めかして “He’s gone walkabout!” と言う場合もあります。

  • アボリジニの文化的背景を持つ言葉なので、文脈によっては伝統行事に対する敬意が求められる場面があります。また、オーストラリアやイギリス圏ではよく聞かれますが、米国ではそこまで一般的ではないかもしれません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 数えられる名詞 (countable noun): a walkabout / walkabouts という形で使われます。

  • 構文例:


    • “to go on a walkabout” (~に出る)

    • “to have a walkabout” (~を行う)


  • フォーマル/カジュアル:


    • 公人の公式行事としての「walkabout」は、ややフォーマルまたは公式的な響きがあります。

    • 「誰かが急にどこか行ってしまう」という砕けた表現としても使われるので、文脈に注意が必要です。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I can’t find Tom—he seems to have gone walkabout again!”


    • トムが見当たらないよ。彼、またどこかにふらっと行っちゃったみたいだ。


  2. “Let’s go on a walkabout through the neighborhood and check out the new shops.”


    • 近所を散策して、新しくできたお店を見に行こうよ。


  3. “After studying all morning, I took a short walkabout to clear my head.”


    • 午前中ずっと勉強していたから、頭をすっきりさせるためにちょっと散歩に出たんだ。


(2) ビジネスでの例文


  1. “The CEO went on a walkabout around the office to talk to staff and see how everyone is doing.”


    • CEOがオフィスを回って、スタッフと話しながらみんなの様子を確認した。


  2. “We’re planning a walkabout at the new branch to greet local customers and gather feedback.”


    • 新店舗で地域のお客様へ挨拶し、意見を集めるためにウォークアバウトを計画しています。


  3. “At last year’s conference, the director’s walkabout was well-received by attendees.”


    • 昨年の会議で、取締役によるウォークアバウトは出席者たちに好評だった。


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “Anthropologists have studied the walkabout as a rite of passage in Aboriginal cultures.”


    • 人類学者は、アボリジニ文化における通過儀礼としてのウォークアバウトを研究してきた。


  2. “The concept of a walkabout has been analyzed as part of identity formation processes.”


    • ウォークアバウトの概念は、アイデンティティ形成の一部として分析されている。


  3. “In examining indigenous rituals, the walkabout provides insight into the spiritual connection with the land.”


    • 先住民の儀式を考察する際、ウォークアバウトは土地との精神的なつながりを理解する上で重要な手がかりを与える。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. stroll(散歩)


    • カジュアルに「ぶらぶら歩く」感じ。あまり公式感はない。


  2. wander(さまよう)


    • どこか目的地なく歩くようなイメージ。さらにカジュアル。


  3. ramble(気ままに散歩する)


    • 同様に無意識に歩き回るニュアンスがある。やや文語的。


  4. tour(見学・巡回)


    • もう少し組織立った・観光的なニュアンスが強い。


  5. jaunt(小旅行)


    • 短い旅行・遠足のイメージが強い。


「walkabout」との違い: 「walkabout」は(特にオーストラリア由来の)文化的背景や公人の交流のニュアンスがあります。

反意語 (Antonyms)


  • stay put(留まる)

  • remain stationary(動かないでいる)

  • settle(定住する)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • イギリス英語: /ˈwɔːk.ə.baʊt/

    • アメリカ英語: /ˈwɑːk.ə.baʊt/


  • アクセント: 最初の音節 “walk” に強勢が置かれます。

  • よくある間違い: “about” の部分があいまいになり、/-əbʌt/ のように発音される場合がありますが、/ə.baʊt/ とはっきり区切って発音すると伝わりやすいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “walkabout” を “walk-about” と書いてしまう人もいますが、多くの場合は一語で書きます。

  • 類似表現との混同: “walk around” や “walk off” などとはニュアンスが異なり、「ウォークアバウト」としての固有の意味を持つ点に注意してください。

  • 試験対策: TOEICや英検の一般的なビジネス英語や日常会話で頻出する単語ではありません。しかし、オーストラリア文化やイギリス文化に関する読解問題などで見かける可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「walk(歩く) + about(あちこち)」とイメージすると、「あちこち歩く=ふらっと回る」という感覚で覚えやすいでしょう。

  • アボリジニの文化的背景を思い浮かべると、神秘的な「土地とのつながりなどを感じる放浪」というニュアンスが想起できます。

  • イギリスやオーストラリアの王室・公人が街中や行事で一般の人と交流する写真などをイメージすると、公式の場での「walkabout」もイメージしやすいため、記憶に残りやすいです。


ウォークアバウトは、日常的な散策から王室の行事や伝統儀式まで幅広い意味を持つ興味深い単語です。文化背景や使われるシーンにも注目しながら、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
walkabout
意味(1)

{U}(オーストラリア原住民の)放浪

意味(2)

{C}(政府首脳などが)市民の声を聞く視察

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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