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vomit
解説
1. 基本情報と概要
英単語: vomit
品詞: 名詞(ただし動詞としても使われる)
- 英語での意味: The substance ejected from the stomach through the mouth; vomited matter.
- 日本語での意味: 嘔吐物、吐しゃ物のこと。
「食べたものや胃の中の内容物を口から吐き出したもの」を指します。少し医学的なニュアンスがあり、カジュアルな場面では “throw up” や “puke” などが使われることも多いです。
また、動詞として “to vomit” もあり、「嘔吐する」という意味になります。
活用形(動詞として)
- 原形: vomit
- 三人称単数現在形: vomits
- 現在進行形: vomiting
- 過去形/過去分詞形: vomited
他の品詞形
- 形容詞形は通常ありませんが、医学的に “vomiting”(嘔吐している)と形容詞的に使われる場合があります。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 身体の状態や医学的な話題にも触れられるようになるレベルで習得が求められる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “vomit” は特定の接頭語や接尾語を含まず、語幹としてのまとまった形を持っています。
派生語や類縁語
- vomiting(嘔吐、嘔吐すること:動名詞/形容詞的表現)
- vomitus(医学的な文脈で “嘔吐物” を指すラテン語由来の名称)
よく使われるコロケーションと関連フレーズ(10個)
- “the smell of vomit”(嘔吐物のにおい)
- “a pool of vomit”(嘔吐物の溜まり)
- “clean up vomit”(嘔吐物を片づける)
- “projectile vomit”(噴出する嘔吐)
- “cause vomiting”(嘔吐を引き起こす)
- “feel nauseous and vomit”(吐き気を感じて嘔吐する)
- “violent vomiting”(激しい嘔吐)
- “induce vomiting”(嘔吐を誘発する)
- “contain vomit”(吐き気や嘔吐を抑える、または吐しゃ物を収める)
- “stained with vomit”(嘔吐物で汚れた)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “vomere”(吐く)から派生し、古フランス語を経由して現代英語の “vomit” になりました。
歴史的な使い方
- 古くから「吐く」という生理現象を指す際に使われてきましたが、医学的な文脈でも日常生活でも広く使われます。
ニュアンスと使用時の注意
- “vomit” はやや直接的・医学的で、生々しい印象がある言葉です。フォーマルな文脈でも使用しますが、日常会話では「throw up」などのほうが柔らかな表現になりやすいです。
- 口語か文章かという点では、医療関係の文書やニュース記事など、やや正式な場面で “vomit” が用いられることが多いです。カジュアルな会話では “throw up” のほうが多用されるでしょう。
4. 文法的な特徴と構文
名詞として
- 通常は不可算(uncountable)名詞として扱われることが多いですが、具体的に「吐き出されたもの=嘔吐物」として数える場合には可算として扱うこともあります。
例: “There was a large pile of vomit on the floor.”
- 通常は不可算(uncountable)名詞として扱われることが多いですが、具体的に「吐き出されたもの=嘔吐物」として数える場合には可算として扱うこともあります。
動詞として
- 自動詞: “He vomited after eating spoiled food.”(彼は傷んだ食べ物を食べて吐いた)
- 他動詞: “He vomited his dinner.”(彼は夕食を吐き出した)
- 一般的には「嘔吐する」という意味で自動詞的に使われることが多いです。
- 自動詞: “He vomited after eating spoiled food.”(彼は傷んだ食べ物を食べて吐いた)
一般的な構文例
- “She began to vomit uncontrollably.”(止まらずに嘔吐し始めた)
- “The doctor suspects food poisoning caused him to vomit.”(医師は食中毒のせいで彼が嘔吐したと考えている)
- “She began to vomit uncontrollably.”(止まらずに嘔吐し始めた)
イディオム
- 直接的なイディオムは少ないですが、“vomit out” として「勢いよく吐き出す」、「感情をぶちまける」ような比喩表現として使われる場合があります。
例: “He vomited out all his grievances.”(彼は不平を全部ぶちまけた)
- 直接的なイディオムは少ないですが、“vomit out” として「勢いよく吐き出す」、「感情をぶちまける」ような比喩表現として使われる場合があります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文(3つ)
- “My child vomited in the car this morning.”
→「今朝、子どもが車の中で吐いてしまったんだ。」 - “I feel like I’m going to vomit. Maybe I ate too much.”
→「吐きそう…。食べ過ぎたのかも。」 - “Could you help me clean up the vomit in the bathroom?”
→「トイレの嘔吐物を片付けるのを手伝ってもらえますか?」
(2) ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “One of our colleagues suddenly vomited during the meeting and had to go home.”
→「同僚の一人が会議中に突然嘔吐して、帰宅しなければならなくなりました。」 - “Please advise the janitorial staff to handle the vomit in the lobby immediately.”
→「ロビーの嘔吐物は早急に清掃スタッフに対応してもらうようにお願いします。」 - “The first aid kit includes materials to help manage blood and vomit spills.”
→「救急箱には、血液や嘔吐物などの処理に役立つ用具が含まれています。」
(3) 学術的・医療的な文脈での例文(3つ)
- “Persistent vomiting can lead to dehydration and electrolyte imbalances.”
→「持続的な嘔吐は脱水症状と電解質の不均衡を引き起こす可能性があります。」 - “The nurse collected a sample of vomit for laboratory analysis.”
→「看護師は検査のために嘔吐物のサンプルを採取しました。」 - “Inducing vomiting is sometimes necessary in cases of certain toxic ingestion.”
→「特定の有毒物質を飲み込んだ場合には、嘔吐を誘発することが必要な場合もあります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- “throw up”(吐く)
- 日常会話でよりカジュアルに使う表現。 “vomit” よりも直接的な印象は弱い。
- 日常会話でよりカジュアルに使う表現。 “vomit” よりも直接的な印象は弱い。
- “puke”(吐く)
- 非常にカジュアル・スラング寄りで砕けた言い方。
- 非常にカジュアル・スラング寄りで砕けた言い方。
- “spew”(勢いよく吐き出す)
- “vomit” より少し大げさで、「噴出する」ニュアンスが強い。
- “vomit” より少し大げさで、「噴出する」ニュアンスが強い。
- “retch”(吐きそうになる、嘔吐しようとする)
- 実際に吐くかどうかにかかわらず、オエッとなる動作を表しやすい。
反意語(Antonyms)
- 明確な直接の反意語はありませんが、動きを逆と捉えるなら以下のような単語が対照的な概念になります。
- “swallow”(飲み込む)
- “ingest”(摂取する)
- “swallow”(飲み込む)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈvɒmɪt/ (イギリス英語), /ˈvɑːmɪt/ または /ˈvɔːmɪt/ (アメリカ英語)
- 最初の音節 “vo-” に強勢があります。
- イギリス英語では “o” が /ɒ/(口を丸めず短いオ)、アメリカ英語では /ɑː/ や /vɔː/(アに近い音やオーに近い音)になります。
- スペリングのミスとして “vommit” や “vomitt” などが起こりやすいので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “vomit” を “vommit” と二重の “m” にしてしまうミスがある。
- 同音異義語との混同: “vomit” と発音が似た単語はあまりありませんが、“omit”(省く)などと混乱しないよう注意。
- 試験対策: TOEIC や英検では日常生活や健康関連の文脈で出題されることがあります。医療や救急処置に関する文書などで目にする機会があるかもしれません。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 【音のイメージ】“vo-mi-t” と3音節をはっきりと発音する練習をすると、スペルも覚えやすくなります。
- 【関連ストーリー】映画やドラマの嘔吐シーンで「vomit」という単語を聞くと結びついて覚えやすいかもしれません。
- 【勉強テクニック】“vomit” から「start to vomit → throw up」に言い換えられるようにしておけば、表現の幅が広がります。シーンによってフォーマル/カジュアルを選べるようにすると便利です。
以上が名詞 “vomit” の詳細解説です。日常での使用はあまり楽しい話題ではありませんが、健康や医療に関わる場面では重要な単語の一つですので、ぜひ覚えておきましょう。
意味のイメージ