unbeatable
以下では、形容詞「unbeatable」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語)
• “unbeatable” = impossible to defeat or surpass
意味(日本語)
• 「unbeatable」=「負かすことができない」「ほかと比較して最強で、超えられない」という意味です。
「絶対に勝ち目がない」「どんな相手にも負けないぐらい強い」というニュアンスでも使われます。スポーツやビジネスなど、競争がある状況で「他を圧倒する強さ・魅力がある」といったイメージでよく登場します。
品詞
• 形容詞 (adjective)
活用形
形容詞なので、比較級・最上級の形は通常ありませんが、「more unbeatable」「most unbeatable」と使われることはまれです。ただし「それ以上負けない」という概念自体があいまいになるため、実際にはあまり使われません。
他の品詞形
• 副詞形:unbeatably(まれに使われる表現ですが、「負かされることなく」「無敵に」という意味)
- 例: “Their team performed unbeatably well this season.”
なお、動詞や名詞としての派生形はありませんが、もともとの語源である “beat” は動詞/名詞/形容詞など多面的に使われています。
CEFRレベル
• B2(中上級)
(理由: 「unbeatable」は日常会話にも出てきますが、やや抽象的なニュアンスを伴うことが多く、中上級レベルの語彙としてみるのが一般的でしょう。)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
• 「un-」(否定を表す接頭辞) + 「beat」(打ち負かす) + 「-able」(可能である)
「撃ち負かすことができない・不可能な」というイメージを直感的に表す語構成です。
関連語や派生語
• beat (動詞):「打ち負かす」「叩く」など
• unbeatable (形容詞):「負かすことができない」
• unbeatably (副詞):「負かされることなく」「比類なく」
コロケーション・関連フレーズ(10個)
- unbeatable price(他を寄せ付けない価格)
- unbeatable record(破られない記録)
- unbeatable team(無敵のチーム)
- unbeatable offer(他にはないお得な申し出)
- unbeatable combination(最強の組み合わせ)
- unbeatable performance(並ぶもののないパフォーマンス)
- unbeatable champion(誰も勝てないチャンピオン)
- unbeatable spirit(揺るぎない闘志)
- unbeatable deal(破格の取引)
- unbeatable track record(他に類を見ない実績)
3. 語源とニュアンス
語源
• 中英語から続く “beat” に、否定を表す接頭語 “un-” と可能を表す “-able” が組み合わさって生まれました。
• 元々の“beat”は「叩く、打ち負かす」という意味ですが、そこに 「un-」が付き「負けさせることができない」→「無敵の」というニュアンスになりました。
ニュアンスや感情的な響き
• 「絶対に勝てない」「最強」「最高峰」という、かなりポジティブで力強いイメージがあります。誇らしげ・挑発的に聞こえる場合もあるので、文脈に応じて使い方に注意が必要です。
使用時の注意点
• カジュアル、フォーマルと両方の場面で使えます。スポーツの試合結果からマーケティング用語(“We offer unbeatable prices!”)まで幅広く使われます。
• 誇張表現としての響きが強いので、誠実なトーンを重視する場合は、たとえば “unparalleled” (“他に類を見ない”) など他の言葉に置き換えることも多いです。
4. 文法的な特徴と構文
連体修飾用法 (attributive use)
- “He has an unbeatable record in tennis.”
- (彼はテニスで破られることのない記録を持っている)
- “He has an unbeatable record in tennis.”
叙述用法 (predicative use)
- “Her argument is simply unbeatable.”
- (彼女の主張はまったく論破できない)
- “Her argument is simply unbeatable.”
カジュアル vs. フォーマル
- カジュアル/口語:「The price is unbeatable!」
- フォーマル/ビジネス:「Our new policy provides an unbeatable advantage in the market.」
- カジュアル/口語:「The price is unbeatable!」
可算・不可算などの注意
• 形容詞なので、可算・不可算名詞のような区別はありません。主に名詞を修飾する形で使われます。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “That pizza place has unbeatable quality for the price.”
- (あのピザ屋は価格に対して質が最高なんだ。)
- (あのピザ屋は価格に対して質が最高なんだ。)
- “No one can beat you at chess—you’re unbeatable!”
- (君はチェスで誰にも負けないね。本当に無敵だよ!)
- (君はチェスで誰にも負けないね。本当に無敵だよ!)
- “Her sense of style is unbeatable.”
- (彼女のファッションセンスは群を抜いてるよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company aims to provide unbeatable customer service.”
- (当社は無敵とも言える顧客サービスを目指しています。)
- (当社は無敵とも言える顧客サービスを目指しています。)
- “They have an unbeatable track record in product innovation.”
- (彼らは製品イノベーションの面で類を見ない実績があります。)
- (彼らは製品イノベーションの面で類を見ない実績があります。)
- “We offer unbeatable deals during the holiday season.”
- (ホリデーシーズンには他の追随を許さないお得な取引を提供しています。)
(3) 学術的・専門的文脈での例文
- “His contributions to the field of quantum mechanics are deemed unbeatable by many.”
- (量子力学の分野における彼の貢献は、多くの人が超えられないと考えている。)
- (量子力学の分野における彼の貢献は、多くの人が超えられないと考えている。)
- “The paper’s methodology is considered nearly unbeatable.”
- (その論文の方法論はほとんど欠点がなく、越えがたいと見なされています。)
- (その論文の方法論はほとんど欠点がなく、越えがたいと見なされています。)
- “Their statistical model proved unbeatable in predicting economic trends.”
- (彼らの統計モデルは経済動向の予測において無敵だと証明されました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- invincible(無敵の)
- 「絶対に負けることがない」という強調が非常に強い。
- 「絶対に負けることがない」という強調が非常に強い。
- unrivaled / unparalleled(他と比べ物にならない)
- 「比類なき」「匹敵するものがない」という意味寄り。競争での話も含む。
- 「比類なき」「匹敵するものがない」という意味寄り。競争での話も含む。
- supreme(最高の)
- 「地位や質が最も高い」というニュアンス。少しフォーマルな響き。
- 「地位や質が最も高い」というニュアンス。少しフォーマルな響き。
反意語
- vulnerable(弱い、脆弱な)
- 攻撃や批判にさらされやすい、守りが弱いという意味。
- 攻撃や批判にさらされやすい、守りが弱いという意味。
- beatable(倒せる、負かせる)
- 「勝てる可能性がある」という意味。
これらの単語を使う際は、競争の文脈かどうか、直接誰かを打ち負かすかどうか、などのニュアンスの違いを意識することが大切です。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
• アメリカ英語: /ˌʌnˈbiːt̬.ə.bəl/
• イギリス英語: /ˌʌnˈbiː.tə.bəl/
アクセント・発音
• “unBEAtable” のように、第2音節 “bea” にアクセントが置かれます。
• アメリカ英語では、“t” が「軽い d」に近い音で発音されることがあります (フラップT)。イギリス英語では “t” を明瞭に発音するイメージです。
よくある発音の間違い
• “un-BEE-tei-bul” のように母音を誇張しすぎる、あるいは “un-bea-table” と区切り間違いをするケースがあります。「un-BEE-tuh-buhl」と一息で発音すると自然に聞こえます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス
- “unbeateble” のように “a” を落とすミスや “unbeatible” と誤って “i” を入れてしまうミスが起こりやすいです。
- “unbeateble” のように “a” を落とすミスや “unbeatible” と誤って “i” を入れてしまうミスが起こりやすいです。
- 同音異義語との混同
- 特別に同音異義語はありませんが、「beat」と「beet(ビート/テンサイ)」を混同する人がいるかもしれません。
- 特別に同音異義語はありませんが、「beat」と「beet(ビート/テンサイ)」を混同する人がいるかもしれません。
- 試験対策
- TOEICや英検などでも、広告文句やセールスに関する文章で見かける場合があります。「unbeatable deals」や「unbeatable price」など、ビジネス寄りの文章で頻出です。
- TOEICや英検などでも、広告文句やセールスに関する文章で見かける場合があります。「unbeatable deals」や「unbeatable price」など、ビジネス寄りの文章で頻出です。
- 「特に優れた」程度で気軽に使うと「他を圧倒している感」が強く出るため、場合によっては誇大広告風にもなりかねません。使用する際は文脈に注意が必要です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
• “un-” (否定) + “beat” (負かす) + “-able” (できる) から、「負かすことができない(=無敵)」というイメージを直感的につかむと覚えやすいです。
• 「究極の強さをたたえる単語だ」と常にイメージしておくと、マーケティングや褒め言葉での活用例を思い出しやすいでしょう。
• スペルは “beat” + “able” をしっかり意識することで “unbeatable” のつづりを定着させられます。
以上が形容詞「unbeatable」の詳細な解説です。「負かされることがない」「比類なく最高」というニュアンスをしっかり把握して、会話や文章で使いこなしてみてください。無敵の強さや魅力をアピールするのに最適な単語です。
打倒(征服)できない