元となった辞書の項目
unaware
解説
以下では、形容詞「unaware」について、できるだけ詳しく解説していきます。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “unaware” = not having knowledge of something; not realizing something
- 日本語: 「何かに気づいていない」「知らない状態である」
「unaware」は、「意識していない」「気づいていない」というニュアンスです。自分が置かれている状況や周囲で起こっていることについて、情報や認識をもっていないときに使われます。
品詞
- 形容詞 (adjective)
活用形
形容詞なので、動詞のように主語や時制に合わせた活用はありません。
ただし以下のような関連形があります。
- 名詞形: unawareness(気づいていない状態)
- 副詞形: unawares(“be caught unawares”などの定型表現として使われる)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
「aware(気づいている)」という語を学んだ後、そこからの派生で「unaware」を理解しやすくなるため、中上級レベルの学習者が身に付けていることが多い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語 “un-”: 「否定・反対」を表す
- 語幹 “aware”: 「気づいている」、「自覚している」という意味
“unaware” は 「aware」 に 否定の接頭語 “un-” がつくことで「気づいていない」という意味になります。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ 10選
- be unaware of …(…に気づいていない)
- remain unaware of …(…に依然として気づいていない)
- completely unaware(完全に気づいていない)
- seemingly unaware(一見気づいていないように見える)
- blissfully unaware(幸せなほど気づいていない)
- largely unaware(大部分において気づいていない)
- unaware that …(…ということに気づいていない)
- catch someone unaware(人を不意打ちにする)
- unsuspecting and unaware(怪しむことなく気づいていない)
- entirely unaware(一切気づいていない)
3. 語源とニュアンス
語源
- “aware” は 中英語の “awar” に由来し、古英語の “gewær” (cautious, wary) と関係があります。
- “un-” は古英語から続く否定・反対の意味をもつ代表的な接頭語です。
ニュアンス・使用時の注意
- 「unaware」は、カジュアルな会話からフォーマルな文章まで幅広く使われます。
- ただし、人に対して「You are unaware!」と直接言うと失礼な印象を与える可能性があるため、使い方や語調に注意が必要です。
- 「blissfully unaware」などの表現は、ある状況に気づいていないがゆえに悩みがない状態を皮肉的あるいはユーモラスに表す場合にも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、be動詞などと一緒に使われるのが一般的です。
例: “He is unaware of what happened.” - また、“unaware that …” のように接続詞 “that” を用いた節を伴うこともしばしばあります。
例: “They are unaware that the deadline has changed.” - イディオム的に “caught unawares” という定型表現がありますが、こちらは副詞形の “unawares” を使った慣用句です。
例: “I was caught unawares by the sudden rain.”(突然の雨に不意をつかれた)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I was unaware that you were waiting for me.”
(あなたが私を待っていたのに気づいていなかったよ。) - “She seemed completely unaware of the mess in the living room.”
(彼女はリビングの散らかりにまったく気づいていないようだった。) - “Many people are unaware of the new store opening down the street.”
(多くの人は通りの先に新しいお店がオープンしたことに気づいていない。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Some employees remain unaware of the updated company policies.”
(一部の従業員は、更新された会社の方針に気づいていないままだ。) - “The client was unaware that our meeting was scheduled for this afternoon.”
(クライアントは、今日の午後に会議が予定されていることに気づいていなかった。) - “He was unaware of the financial risks attached to the project.”
(彼はそのプロジェクトに付随する財務的リスクに気づいていなかった。)
学術的な文脈の例文(3つ)
- “Researchers found that many participants were unaware of the study’s true purpose.”
(研究者たちは、多くの参加者が研究の真の目的に気づいていなかったことを発見した。) - “They remained unaware of the environmental impact of the chemicals used.”
(彼らは使用された化学物質の環境への影響に気づいていなかった。) - “Several authors appear unaware of the related work published a decade earlier.”
(複数の著者は、10年前に発表された関連研究に気づいていないようだ。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- oblivious(気づいていない)
- “oblivious” は「(意識から)抜け落ちていて気づいていない」というニュアンスが強いです。
- “oblivious” は「(意識から)抜け落ちていて気づいていない」というニュアンスが強いです。
- ignorant(無知の)
- 「知らない」という点では似ていますが、「知識がない」「勉強不足」という要素がより強調されます。
- 「知らない」という点では似ていますが、「知識がない」「勉強不足」という要素がより強調されます。
- uninformed(十分な情報をもっていない)
- 「情報不足で知らない」というニュアンス。
- 「情報不足で知らない」というニュアンス。
- unmindful(注意を払っていない)
- 「無頓着である」というニュアンスを含む表現。
- 「無頓着である」というニュアンスを含む表現。
反意語
- aware(気づいている)
- conscious(意識している、正気の)
- knowledgeable(知識がある)
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA(国際音声記号):
- イギリス英語: /ˌʌn.əˈweər/
- アメリカ英語: /ˌʌn.əˈwer/
- イギリス英語: /ˌʌn.əˈweər/
- 強勢(アクセント)は “-ware” の部分にあります(a-WARE)。
- “unaware” は “un + a + ware” のように音節が区切れるため、最初の “un” は短く、最後の “aware” をはっきり発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “unaware” を “unware” と誤って書いてしまうスペルミス: “a” を抜かさないように気をつけましょう。
- “unawares(不意に)” という副詞形の慣用表現 “caught unawares” と混同しないように注意。
- TOEICなどの試験では、形容詞・副詞(caught unawares)の区別や、前置詞 “of” と一緒に使うか(be unaware of)の問題が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「aware」に「un-」がつくことで「気づいていない」という簡単な構成。このネガティブ接頭語 “un-” の感覚をしっかり意識すると覚えやすいです。
- 「un-aware」の発音を区切って、“あなたが意識に乗せていない”イメージを持つと記憶しやすいです。
- フレーズ例「blissfully unaware」(良くも悪くも気づいていないで幸せそう)をイメージとして一緒に覚えると、ポジティブな響きや状況が連想できて定着しやすくなるでしょう。
以上が「unaware」の詳細解説です。形容詞「aware」を理解していれば、否定形の「unaware」も比較的スムーズにマスターできます。ぜひ日常やビジネスのさまざまな場面で使ってみてください。
意味のイメージ
意味(1)
気づかない,知らない