元となった辞書の項目
trusty
解説
1. 基本情報と概要
単語: trusty
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): reliable, dependable, something or someone you can trust
意味(日本語): 「信頼できる」「頼りになる」といった意味です。たとえば「頼りになる友人」や「いつも使い慣れた道具」を指すときに使えます。少し古風で親しみのあるニュアンスを含むこともあります。
- CEFR レベル: B1(中級)
日常会話や文章で見かけることがある程度の単語レベルですが、やや古風な響きがあるため、教科書や文学の中などで目にするかもしれません。
活用形
- 形容詞は比較級や最上級をとる場合がありますが、“trusty” は通常「より信頼できる」「最も信頼できる」という形ではあまり使われません。代わりに “more trustworthy” などが用いられる傾向にあります。
- 「trusty」のほかに、他品詞としては以下の形などがあります。
- 名詞: trust (信頼)
- 動詞: to trust (信頼する)
- 形容詞: trustworthy (信頼に足る)
- 名詞: trust (信頼)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “trust” → 「信頼」
- 接尾語: “-y” → 「~の性質を持つ」「~な感じの」というニュアンス付与
このように、「信頼」の意味を持つ “trust” に “-y” が付いて「信頼の性質をもつ」というニュアンスを持つ形容詞になっています。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- trusty friend(頼りになる友人)
- trusty ally(信頼できる味方)
- trusty companion(頼れる仲間)
- trusty sidekick(頼りになる相棒)
- trusty steed(頼れる馬) ※やや文学的・古風
- trusty sword(信頼の置ける剣) ※ファンタジー的表現
- trusty tool(頼れる道具)
- trusty pen(愛用のペン)
- trusty method(実績ある方法)
- trusty weapon(いつも使う武器)
これらの表現は、少し文学的または親しみを込めた言い方として使われることが多いです。
3. 語源とニュアンス
- 語源: 「trust(信頼)」に接尾語 “-y” がついたもの。中英語(Middle English)の時代から “trusty” という形で使われてきました。
- 歴史的な使われ方: 「忠実な家来」「信頼に足る家臣」といった具合に、中世の文学や王政時代の文書でも見られました。
- ニュアンス: 「信頼できる」という意味ですが、“trusty” という言葉には少し古風で、感情のこもった、親しみを含む響きがあることが多いです。現代でも「私の頼りになる○○」をほのぼのと語るときなどに使われることがあります。
- 文体としては、カジュアルとフォーマルの中間ですが、やや文学的・レトロな印象を与えることもあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾するために用いられます。
例: a trusty friend, my trusty old car - 不可算名詞などに対しても修飾は可能です (e.g., “my trusty advice” として使うこともできますが、実際は “my trusted advice” の方が一般的かもしれません)。
- “trusty” は、文語調や少し古風な表現で、口語会話よりも物語的なシーンや愛着を込めた表現で使われることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話における例文(3文)
- “I always carry my trusty water bottle wherever I go.”
(どこへ行くにもいつもの頼れる水筒を持っていくんだ。) - “My dog is my trusty companion on evening walks.”
(うちの犬は、夕方の散歩に一緒に行ってくれる頼れる仲間なんだ。) - “I can’t start my day without my trusty coffee mug.”
(このいつものコーヒーマグがないと、一日を始められないよ。)
ビジネスにおける例文(3文)
- “She’s been a trusty partner in every project we’ve worked on.”
(彼女は私たちが一緒に取り組んだすべてのプロジェクトにおいて、頼れるパートナーでした。) - “Our trusty software solution has never let us down.”
(われわれの頼れるソフトウェアソリューションは今まで一度も期待を裏切ったことがありません。) - “He proved himself to be a trusty advisor during the crisis.”
(彼はその危機の間、信頼できるアドバイザーであると証明してくれました。)
学術的な文脈における例文(3文)
- “This theory has been a trusty framework for analyzing social behavior.”
(この理論は社会的行動を分析するのに長年頼れる枠組みとなってきました。) - “Researchers have found a trusty method for ensuring data accuracy.”
(研究者たちはデータの正確性を確保するのに頼りになる方法を見つけました。) - “In many studies, the same trusty experiment design has provided consistent results.”
(多くの研究で、同じ頼れる実験デザインが一貫した結果を提供しています。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語:
- reliable(頼りになる)
- dependable(当てにできる)
- faithful(忠実な)
- trustworthy(信頼に足る)
- loyal(忠誠心のある)
- reliable(頼りになる)
これらの単語との違いは、「trusty」がやや古風で温かみのある表現である点です。たとえば “reliable” は事務的・一般的な「頼りになる」、 “faithful” は宗教的・道徳的忠実さのニュアンスが強い、という使い分けがあります。
- 反意語:
- unreliable(信頼できない)
- untrustworthy(信用ならない)
- unreliable(信頼できない)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈtrʌs.ti/
- アメリカ英語(米): [トラスティ]
- イギリス英語(英): [トラスティ] (ほぼ同じですが、若干の母音差が現れることもあります)
- アメリカ英語(米): [トラスティ]
- アクセント: 第一音節“trust-”に強勢があります。
- よくある発音の間違い:
- /ˈtrʌst/ としっかり「トラスト」のように発音する部分を短くしすぎたり、/trʌs/ の子音連結がうまく発音できないことがあります。
- “trustee(受託者)” /ˌtrʌsˈtiː/ とはストレス位置が異なるため、混同しないように注意しましょう。
- /ˈtrʌst/ としっかり「トラスト」のように発音する部分を短くしすぎたり、/trʌs/ の子音連結がうまく発音できないことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “trusty” の “u” を抜かして “trsty” などと間違える場合があります。
- 同音・類似語との混同: “trustee” (名詞:法的に財産を任される者) や “trusty” を混同しないよう注意。アクセント位置が異なります。
- 試験対策: TOEICや英検では頻出単語ではありませんが、読解で出てきても文脈から意味が推測できるようにしておくとよいでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方: 「trust + y」で「信頼を持っている」というイメージ。
- イメージ: 頼りになる「相棒」「友人」「道具」を思い浮かべて覚えましょう。騎士が「我が忠実なる馬(trusty steed)」と呼ぶようなイメージが強い単語です。
- 勉強テクニック: “trusty” はやや古風な響きがあるので、ファンタジー小説や物語調の作品でたびたび見かけます。そのような文脈を意識して読むと、自然と頭に入ってくるでしょう。
以上が形容詞 “trusty” の解説です。文学や物語に出てくるイメージを掴むと、意味やニュアンスを覚えやすくなるでしょう。気に入った例文を口に出してみたり、古風な表現を楽しみながら、ぜひ身につけてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
(人が)信頼できる,頼りになる