元となった辞書の項目
thigh
解説
以下では、英単語 thigh
(名詞)について、できるだけ詳しく説明します。
1. 基本情報と概要
英語での意味
“thigh” : the part of the leg between the hip and the knee.
日本語での意味
「太もも」:腰(ヒップ)から膝までの脚の部分のことです。
運動の話題や服装の話など、日常会話でもよく登場する身体の部位です。
品詞
- 名詞(countable noun:可算名詞)
活用形
- 単数形: thigh
- 複数形: thighs
ほかの品詞への変化例として直接的な動詞形や形容詞形はありませんが、以下のような派生表現があります:
- thigh-high (形容詞)…「太ももの高さまである(ストッキングなど)」
- thighbone (名詞)…「大腿骨」
CEFRレベルの難易度目安
- B1(中級)
「頭」「腕」「膝」などと同じように身体部位を表す語として、日常生活で比較的よく使われます。難易度はそこまで高くありませんが、スペリングや発音に注意が必要です。
2. 語構成と詳細な意味
thigh
という単語は、接頭語・接尾語が特につかない単語です。「太もも」を指す身体部位を表すことに特化しています。
派生語や関連語
- thigh-high (形容詞):「太もも丈の」「太ももの高さまである」
- thighbone (名詞):「大腿骨」
- femur (名詞):「大腿骨」(ラテン起源)
コロケーションや関連フレーズ(10個)
- thigh muscle(太ももの筋肉)
- thigh bone(大腿骨)
- inner thigh(太ももの内側)
- outer thigh(太ももの外側)
- thigh gap(太ももの隙間)
- tighten your thighs(太ももを引き締める)
- thigh pain(太ももの痛み)
- thigh circumference(太ももの周囲)
- rub one’s thighs(太ももをこする)
- mid-thigh length(太ももの中ほどの長さ)
3. 語源とニュアンス
thigh
は古英語で theoh
や thēh
という形でも見られ、さらにさかのぼるとゲルマン祖語 *theuham に由来すると考えられています。古くから「腰と膝の間の部分」を指してきた語です。
使用時のニュアンスや注意点
- カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使える、身体の部位を表す一般的な単語です。
- 医学的な文脈でも「thigh」は普通に用いられます。
- 服飾(ファッション)では「thigh-high boots/stockings」のように用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞として扱われるため、「a thigh」「two thighs」などと数えられます。
- 動詞ではありませんので、「thighする」といった形は存在しません。
よく使われる構文例
- one’s thigh(s) hurts / is sore (太ももが痛い):
- “My right thigh is sore after yesterday’s workout.”
- “My right thigh is sore after yesterday’s workout.”
- thigh-high (形容詞) 引用構文:
- “She wore thigh-high boots.”
5. 実例と例文
以下では、日常会話・ビジネス・学術的文脈の3つに分け、それぞれ3つずつ例文を示します。
① 日常会話
- “I pulled a muscle in my thigh while jogging.”
(ジョギング中に太ももの筋肉を痛めちゃった。) - “She wears skirts that come down to her mid-thigh.”
(彼女は太ももの中間くらいまであるスカートを履いているよ。) - “I massaged my thighs after the workout to relieve soreness.”
(運動後の痛みを和らげるために太ももをマッサージしました。)
② ビジネスシーン
- “Our new office chairs are designed to reduce pressure on the thighs.”
(新しいオフィスチェアは太ももへの負担を軽減する設計になっています。) - “During the ergonomic assessment, they measured each employee’s thigh circumference.”
(人間工学的評価では、従業員全員の太ももの周囲を測定しました。) - “She mentioned discomfort in her thigh after long hours of sitting, so we adjusted her desk height.”
(長時間座っていると太ももに違和感があるとのことだったので、デスクの高さを調整しました。)
③ 学術的/専門的文脈
- “The study focused on the muscle activation in the thigh during resistance training.”
(研究ではレジスタンストレーニング中の太ももの筋肉の活動に注目しました。) - “In anatomy class, we examined the structure of the thighbone and surrounding tissues.”
(解剖学の授業で、大腿骨とその周囲組織の構造を調べました。) - “This paper discusses recovery protocols for thigh injuries in professional athletes.”
(この論文はプロアスリートにおける太もも(大腿部)のけがからの回復プログラムについて論じています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語/近い表現
- upper leg(上部の脚):やや説明的な表現で、日常会話ではあまり使われない。
- femur(大腿骨):医療/解剖学的には「大腿骨」を指す専門用語。一般会話ではあまり登場しない。
- upper leg(上部の脚):やや説明的な表現で、日常会話ではあまり使われない。
反意語
「thigh(太もも)」の明確な反意語はありません。人体の対になる部分として「calf(ふくらはぎ)」などの下腿部を表す言葉はありますが、意味として正反対ではありません。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /θaɪ/
- アメリカ英語 /θaɪ/、イギリス英語 /θaɪ/
→ どちらも発音はほぼ同じです。 - 強勢: 最初から最後まで一音節で「thigh」と発音するため、特に区別はありません。
- よくある間違い: “tie” のように発音してしまうこと。摩擦音 [θ](無声歯擦音)に注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “thight”や“thighs”の単数・複数の書き忘れなど。
- 同音異義語との混同は特にありませんが、
thy (そなたの)
(古語)と視覚的に似ているので注意。 - 発音において、 /θ/ を [s] や [t] で代用しないように気をつける。
- TOEICや英検などで直接問われる頻度は高くありませんが、「身体部位を表す単語として知っているか」レベルで出題されることはあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「thigh」は「th + ai + gh」という文字の組み合わせで「サイ」のように発音します。
- “high” と同じく
gh
は発音されず、”th” の無声歯擦音 /θ/ に慣れると覚えやすいでしょう。 - 「太(フと)+もも」のイメージで、しっかりした部位という認識とセットで覚えると記憶に残りやすいです。
身体部位の単語は日常会話や健康・医療の話題でも頻繁に登場します。発音やスペリングをしっかり覚えておけばスムーズに使えるようになります。ぜひ意識してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
もも,大腿(だいたい)部