sympathetic
1. 基本情報と概要
単語: sympathetic
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): Showing or feeling sympathy, understanding, or compassion for someone’s feelings or situation.
意味(日本語): 相手の感情や状況に共感し、思いやりを示すさま。
「sympathetic」は、人の気持ちに寄り添い、思いやりや同情心をもって接する様子を表す形容詞です。「優しく相手の話を聞き、理解しようとする」というニュアンスがあります。
活用形:
- 形容詞: sympathetic
- 副詞形: sympathetically(思いやりをもって)
- 名詞形: sympathy(同情、共感)
- 動詞形: sympathize(同情する、共感する)
CEFRレベルの目安:
- B2(中上級)レベル:日常会話だけでなく、より感情的・抽象的な表現に踏み込んだコミュニケーションで使える語。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- sym-(語源で「一緒に」「共に」の意をもつ接頭語)
- path(ギリシャ語由来で「感情」「苦しみ」を表す語根)
- -etic(形容詞を作る接尾語)
このため、「sympathetic」は「共に感情を持つ・苦しみを分かち合う」のニュアンスを持ちます。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個):
- sympathetic understanding(思いやりのある理解)
- sympathetic ear(親身に話を聞くこと/人)
- sympathetic approach(思いやりのあるアプローチ)
- sympathetic friend(親身になってくれる友人)
- sympathetic response(共感的な反応)
- feel sympathetic towards someone(~に対し同情的に感じる)
- become more sympathetic(より思いやりを持つようになる)
- sympathetic consideration(思いやりのある考慮)
- a sympathetic nod(同情を示すうなずき)
- sympathetic vibrations(共鳴振動/他のものに共感・共鳴すること)
3. 語源とニュアンス
語源:
- ギリシャ語の「syn(一緒に) + pathos(感情・苦しみ)」から派生し、「共に感じる」が原義です。
- 17世紀頃から「共感を示す」という意味で英語に取り入れられました。
使用時の注意点・ニュアンス:
- 「sympathetic」は相手の感情や状況を「理解し、共感している・気の毒に思っている」意味合いが強いです。
- 口語・文章どちらでも使われますが、主にフォーマル/セミフォーマルの文脈でも自然に使える語です。
- 「empathetic (共感的な)」とも似ていますが、「sympathetic」は「相手に対して同情的に寄り添う」ニュアンスがやや強めに出る傾向があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 「sympathetic」は形容詞なので、be動詞 + sympatheticあるいは名詞 + be + sympatheticなどの構文で使われます。
- 「He is sympathetic to our cause.(彼は私たちの主張に共感してくれている)」のように、
to
を伴って「~に同情的だ、共感的だ」という表現をとることが多いです。
一般的な構文やイディオム:
- be sympathetic to/towards someone or something
- 例: “I’m sympathetic to her situation.”
- 例: “I’m sympathetic to her situation.”
- find a sympathetic ear
- 例: “He was looking for a sympathetic ear to share his problems.”
可算・不可算名詞の区別は、形容詞なので直接関わりません。
ただし、名詞形「sympathy」は不可算的に扱われることが多い点には留意してください。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I really appreciate your sympathetic words; they helped me feel better.”
(あなたの同情的な言葉にとても感謝しています。気持ちが楽になりました。) - “She’s always been a sympathetic friend who listens to my problems.”
(彼女はいつも私の悩みを聞いてくれる親身な友達です。) - “My boss was surprisingly sympathetic when I explained my personal situation.”
(個人的な事情を説明したら、上司は意外にも思いやりを持って接してくれました。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company needs a sympathetic approach to employee wellbeing.”
(当社は従業員の健康面に配慮した思いやりのあるアプローチが必要です。) - “Clients appreciate a sympathetic attitude when they face technical problems.”
(クライアントは技術的な問題に直面しているときに、思いやりのある態度を好みます。) - “A sympathetic manager can boost team morale significantly.”
(思いやりのあるマネージャーはチームの士気を大いに高めることができます。)
(3) 学術的/フォーマルな文脈での例文
- “The researcher maintained a sympathetic perspective on the cultural differences in the study.”
(研究者は、その研究における文化の違いに対して思いやりのある視点を保ちました。) - “In literature, a sympathetic character often resonates deeply with readers.”
(文学作品では、共感を呼ぶ登場人物が読者の心に強く訴えることが多いです。) - “A sympathetic stance towards marginalized communities is essential for effective policy-making.”
(効果的な政策立案には、社会的弱者コミュニティに対する共感的な立場が不可欠です。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- compassionate(思いやりのある)
- understanding(理解のある)
- empathetic(共感的な)
- supportive(支援的な)
- considerate(思いやりのある)
これらはいずれも「優しく理解を示す」イメージを持ちますが、
- “compassionate” は苦難に対し深い慈悲心を表す
- “understanding” は単に知的に理解できるという意
- “empathetic” は特に相手の気持ちを体験的に想像する意
- “supportive” は助ける姿勢が強い
- “considerate” は相手の気持ちを穏やかに汲むイメージ
“sympathetic” は、これらの中でも、相手に寄り添い気持ちを分かち合うことに焦点があり、やや「同情」というニュアンスが強く出やすいです。
反意語 (Antonyms):
- unsympathetic(同情のない)
- indifferent(無関心な)
- unfeeling(情け容赦のない)
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- 米音 (GA): /ˌsɪm.pəˈθɛt.ɪk/
- 英音 (RP): /ˌsɪm.pəˈθet.ɪk/
強勢(アクセント)の位置:
- 「pa」に弱いストレスが入り、「the」に強いアクセントがきます /sym-puh-THET-ic/ のイメージ。
よくある発音の間違い:
- 「sym」を「サイム」と発音する間違いに注意。日本語では「シンパセティック」と書かれることが多いですが、英語では /sɪm-pə-θɛt-ɪk/ のように発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス:
- “sympathetic” は “sympa_the_tic” というスペル。
- “sympatheric” や “sympatetic” などと間違えないように注意。
- “sympathetic” は “sympa_the_tic” というスペル。
- “empathy” / “sympathy” の混同:
- “sympathy” は「同情」、 “empathy” は「共感」で意味のニュアンスが異なる。
- “sympathy” は「同情」、 “empathy” は「共感」で意味のニュアンスが異なる。
- TOEICなど試験で:
- 「相手の状況を思いやる」文脈で、正確に「sympathetic」を選べるかが問われる場合がある。
- 類義語の置き換え問題などにも注意。
- 「相手の状況を思いやる」文脈で、正確に「sympathetic」を選べるかが問われる場合がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「sym-(一緒に) + pathy(感情) → 一緒に感情を感じる → 相手に寄り添う」というイメージで覚えると分かりやすいです。
- 「シンパ(共有する)+ パセティック(感情を動かす)」という響きで「共に感情を分かち合う」イメージを思い出すのも一案です。
- 自分が困っているときに親身に聞いてくれる人をイメージすると、記憶しやすいでしょう。
以上が「sympathetic」の詳細な解説です。相手への思いやりや心遣いを表現するときに、ぜひ使ってみてください。
同情的な,思いやりのある
気に入った,好意的な,共鳴する
《まれ》気性に合った,気心の合った