最終更新日:2025/11/28

The recent setback has hindered our progress.

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最近の挫折が私たちの進歩を妨げている。

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元となった辞書の項目

setback

名詞

(進歩の)妨げ,挫折(ざせつ),失敗 / (高層建築物の)壁段(上部を段々に後退させた作り)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: setback

品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)

意味 (英語): A reversal or check in progress; an unexpected difficulty or problem that delays or prevents progress or makes a situation worse.

意味 (日本語): 進行中の計画や状況が後退すること、または障害が起きて一時的に遅れたり悪化したりすることを指します。

「何かがうまく進んでいるときに、問題や障害が起きて進みが悪くなる」ようなニュアンスの単語です。

主な活用形


  • 原形:setback (名詞)

    ※「setback」は名詞として使われるため、動詞などへの活用はありません。

他の品詞形


  • 動詞形は一般的な用法としてはありませんが、関連語として「set back (句動詞)」があり、動詞フレーズとして“to set someone/something back”「遅らせる、(費用などを)かけさせる」という表現があります。


    • 例: “The construction work was set back by the heavy rain.”(工事は大雨で遅れが出た。)


CEFRレベル: B2(中上級)


  • B2(中上級): 日常会話だけでなく、より複雑な話題やビジネスの場面でも使われる単語です。


2. 語構成と詳細な意味


  • set + back の組み合わせでできた名詞形と考えるのが自然ですが、明確な接頭語・接尾語というよりは二語をまとめて名詞形「setback」として一語のように扱われています。

  • 「set」は「配置する、置く」、「back」は「後ろに」という意味ですが、「setback」は「後退・つまずき・障害」として一まとまりの意味を持っています。

代表的な派生語や関連語


  1. set back (句動詞) – 遅らせる、妨げる

  2. set off – 出発する、引き起こす

  3. set up – 設置する、準備する

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10例)


  1. unexpected setback(予期せぬ障害)

  2. suffer a setback(挫折を味わう)

  3. face a setback(障害に直面する)

  4. major setback(大きな後退)

  5. minor setback(軽い、些細な障害)

  6. temporary setback(一時的な後退)

  7. overcome a setback(障害を乗り越える)

  8. experience a setback(障害を経験する)

  9. financial setback(財政上の打撃)

  10. setback in negotiations(交渉の行き詰まり)


3. 語源とニュアンス


  • 「setback」は19世紀前頃にはすでに「逆流、後退、邪魔」という意味で使われていました。

  • 「set (置く) + back (後ろへ)」が合わさった概念で、「本来進んでいたものを後ろに引き戻す、後退させる」ニュアンスが含まれます。

  • 使われ方としてはネガティブな場面で、計画に生じた想定外の邪魔や遅れを表すのに使います。ややフォーマル/ビジネス文脈でもよく使われますが、日常会話でも広く使われる単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable noun)

  • 「a setback」「some setbacks」と数えられます。

  • 例: “He suffered a major setback.” / “He suffered several setbacks.”

よく使われる構文・表現


  1. “X is a setback to/for …”


    • 例: “This delay is a setback for our project.”


  2. “(Someone) suffers/experiences a setback.”


    • 例: “She suffered a setback in her recovery process.”


  3. “(Something) represents a setback.”


    • 例: “These new regulations represent a setback to our plan.”



  • フォーマル / カジュアルともに使われ、特にビジネスやフォーマルな文章でも頻繁に見られます。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I had a bit of a setback when my car broke down this morning.”

    (今朝、車が故障してちょっとしたトラブルがあったの。)

  2. “Don't worry about the setback – we'll figure out a solution.”

    (問題が起きても心配しないで。解決策を考えよう。)

  3. “I missed the train, which was a small setback in my day.”

    (電車に乗り損ねちゃって、ちょっとした障害になったよ。)

(2) ビジネスでの例文


  1. “The unexpected setback in production cost us a week of lost time.”

    (生産上の予想外の障害で1週間の遅れを出しました。)

  2. “We must report this setback to the stakeholders immediately.”

    (この後退をすぐに利害関係者に報告しなければなりません。)

  3. “Despite a financial setback, the company remains optimistic.”

    (財政的な打撃があったにもかかわらず、会社は依然として楽観的です。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “A setback in this clinical trial could delay the new drug’s release.”

    (この治験における障害は、新薬の発売を遅らせる可能性があります。)

  2. “The research encountered a significant setback due to a lack of funding.”

    (資金不足のため、その研究は大きな後退に直面しました。)

  3. “Although it was a setback, the findings spurred further investigation.”

    (障害ではありましたが、その発見がさらなる調査を促しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. obstacle(障害)


    • “Obstacle”は「進む道を妨げるもの」を指すが、「計画の進行を後ろに引き戻す」というよりは「前進を阻む物体・問題」というニュアンス。


  2. hindrance(妨げ)


    • “Hindrance”は「妨げるもの」全般で、原因側に重点がある。


  3. drawback(不利な点、難点)


    • “Drawback”は「計画や行動におけるマイナス面・デメリット」を指す。


  4. complication(複雑化、厄介ごと)


    • “Complication”は主に「状況が複雑になる」ことに焦点がある。


反意語 (Antonyms)


  1. breakthrough(大きな進展)


    • “Breakthrough”は「飛躍的進歩」を表し、「後退」とは逆の概念。


  2. progress(進捗)


    • “Progress”「前進、進展」。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈsɛt.bæk/

  • アクセントの位置: 最初の音節「set」に強勢があります。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 基本的には同じ発音ですが、アメリカ英語では /ˈsɛt.bæk/ の「æ」がやや広め、イギリス英語では少し狭めに発音することが多い程度で大きな違いはありません。

  • よくある誤り: 「セトバック」のように間の「t」がやや曖昧に発音されやすいので、しっかり /t/ の音を出し、“セッ(t)-バック”のように意識しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: set back というように2語に分けてしまうことはありますが、名詞としては一語「setback」です。

  • 動詞の “to set back” と区別がつきにくい: 名詞では一語、動詞フレーズでは二語。文脈で判断しましょう。

  • TOEICや英検などの試験対策: ビジネス文書や報告書などで出やすいため、特にTOEICのリーディングや英検の長文で出てくる可能性があります。「順調だった計画が後退する」状況などで登場しがちです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「Setback」を「セットしていたのに、後ろへバックする」とイメージすると覚えやすいです。

  • “Set” = 置く,定める → “Back” = 後ろ → 置いてあったものが後ろへ行ってしまうイメージ。

  • 何かがうまく進んでいたのに、後ろに引き戻されるようなイメージで「後退」を連想できるでしょう。

「setback」はビジネスや日常でも使われやすい重要表現ですので、


  • 「後ろに戻されちゃう」というイメージ

  • 一気にアクションが止まる感じ

    とセットで覚えるのがおすすめです。

意味のイメージ
setback
意味(1)

(進歩の)妨げ,挫折(ざせつ),失敗

意味(2)

(高層建築物の)壁段(上部を段々に後退させた作り)

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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