最終更新日:2025/06/29

The resonant sound of the bell echoed through the valley.

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鐘の共鳴する音が谷間に響き渡った。

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元となった辞書の項目

resonant

IPA(発音記号)
形容詞

(音・声が)鳴り響く,反響する / 《補語にのみ用いて》(場所・物体が)《…で》共鳴する《with ...》 / (音・声などが)豊かな

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解説

1. 基本情報と概要

単語: resonant

品詞: 形容詞 (adjective)

日本語訳: 「反響する」「響き渡る」「余韻が残る」 など

「resonant」は音や声がよく響き渡って、心や空間に余韻をもたらすようなイメージを表す形容詞です。たとえば、歌手や役者の声・鐘の音・楽器の音などが長く響き、印象を残すような場面で使われます。心に響いて残る、といった比喩的な使い方もあります。


  • 活用形: 形容詞なので、動詞のように時制などで変化しません。

  • 他品詞の例:


    • 名詞: resonance (反響、共鳴)

    • 動詞: resonate (共鳴する、響く)

    • 副詞: resonantly (反響して、響き渡って)


  • CEFRレベル (目安): B2(中上級)


    • B2レベル: 日常会話に加え、抽象的・専門的な話題をより深く説明できるレベルです。「resonant」という単語は、より文章表現力を高める際に役立ちます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: re-


    • 「再び」「戻る」のニュアンスを持つ接頭語ですが、ここでは「後ろに・後ろから音が返ってくる」というイメージにつながります。


  • 語幹: son


    • ラテン語の “sonus”(音)に由来。


  • 接尾語: -ant


    • 「~の性質を持つもの」というイメージを付け足す形容詞化の要素です。


派生語や類縁語


  • resonance (名・反響、共鳴)

  • resonate (動・反響する、心に響く)

  • consonant (名・子音 [ラテン語で “con- + sonare”=一緒に鳴る])

  • sonic (形・音速の、音の)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. resonant voice ─ (響く声)

  2. resonant tone ─ (響き渡る音色)

  3. resonant chamber ─ (共鳴室)

  4. resonant frequency ─ (共鳴周波数)

  5. resonant sound ─ (反響する音)

  6. deeply resonant ─ (深く響き渡る)

  7. resonant laughter ─ (よく響く笑い声)

  8. emotionally resonant ─ (感情に訴えるように響く)

  9. resonant bell ─ (響き渡る鐘)

  10. resonant message ─ (心に残るメッセージ)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語「resonare」(re-「再び」+ sonare「鳴る(音を出す)」)からきています。


    • 「音が再び返ってくる、広がる」というイメージがあり、そこから派生して声や音がよく響きわたる状態を指すようになりました。


  • ニュアンスや注意点:


    • 物理的に「音が反響する」というシーンはもちろん、「心に深く響いて残る」という比喩的な表現にも使われます。

    • フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、日常会話よりはやや文語的・描写的な雰囲気が強い単語です。文学やスピーチなどで使われると、個々の声や言葉が「味わい深く、余韻がある」というニュアンスを生み出します。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞: 人や物の性質・状態を表すために、名詞を修飾する役割を担います。

  • 用法:


    • 述語として: “The hall is resonant.” (そのホールは音が響き渡る)

    • 限定用法として: “He has a resonant voice.” (彼は響く声をしている)


  • イディオム / 慣用表現:


    • 直接のイディオムはあまり多くありませんが、“resonant with meaning” (意味深く響く) といった表現は使われます。


  • フォーマル/カジュアル:


    • 「resonant」は文芸的・ややフォーマル寄りですが、日常でも「声や音を表現したいとき」に使われることがあります。



5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “Your laughter is so resonant; it makes everyone smile.”


    • 「あなたの笑い声は本当に響き渡って、みんなを笑顔にするね。」


  2. “This guitar sounds particularly resonant today.”


    • 「今日、このギターは特に響きがいいね。」


  3. “The empty hallway is resonant with our footsteps.”


    • 「からっぽの廊下に僕たちの足音が響き渡っているね。」


(B) ビジネスシーン(ややフォーマル)


  1. “We need a resonant message that will captivate our audience.”


    • 「私たちのオーディエンスをとりこにするような、心に響くメッセージが必要です。」


  2. “Her resonant speaking style really unified the team.”


    • 「彼女の響き渡る話し方が、チームを一つにしてくれました。」


  3. “A resonant tone of voice can convey confidence in a presentation.”


    • 「反響するような声のトーンは、プレゼンで自信を伝えることができます。」


(C) 学術的・文芸的文脈


  1. “The poet’s words are resonant with cultural references.”


    • 「その詩人の言葉は、文化的な言及が深く響くものとなっている。」


  2. “When analyzing musical acoustics, a resonant frequency determines the tone’s clarity.”


    • 「音響学を分析するとき、共鳴周波数が音色の明瞭さを決定します。」


  3. “The cave’s interior created a deeply resonant echo.”


    • 「その洞窟の内部は、深い反響を生み出していた。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. sonorous (ソノラス / 豊かに響く)


    • 「重々しく響く感じ」で、文学的。


  2. reverberant (リヴァーバラント / 反響のある)


    • 物理的・空間的に音が反響する様子を指すことが多い。


  3. echoing (エコーイング / 反響する)


    • 「反響している」状況そのものにフォーカス。


  4. ringing (リンギング / 鳴り響く)


    • 高めの音が継続して響き渡るイメージ。


  5. booming (ブーミング / 低音が大きく響く)


    • 低い音がズシンと響くニュアンス。


反意語 (Antonyms)


  1. dull (ダル / くぐもった、鈍い)

  2. muffled (マッフルド / くぐもった音の)

  3. faint (フェイント / かすかな)

  4. weak (ウィーク / 弱々しい)

いずれも「はっきりと響かず音が小さい、またはクリアさに欠ける」という点で「resonant」と反対のイメージを持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈrɛz.ən.ənt/


    • アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはありませんが、/r/ の発音や母音の長さに若干の差が出ることがあります。


  • アクセント (強勢): 最初の “re” の部分に強勢があります (RES-o-nant)。

  • よくある発音ミス:


    • “resonant” の “o” の部分を強く発音しすぎる場合があるので注意。スムーズに rez-uh-nənt と流れるように言うのがポイントです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “resonent” と 'a' を抜かして書いてしまう間違いが多いので注意。

  • 同音異義語との混同: 類似した音の単語はありませんが、resonate (動詞) と混同しがちなので区別しましょう。

  • TOEIC/英検など試験での出題傾向:


    • レベルの高めの読解問題や、音響に関する文章中の重要形容詞として出題される可能性があります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “re + son + ant” = “再び + 音 + 形容詞化” で「音が再び返ってくる」と覚えやすいでしょう。

  • “sound resonates in a room” (音が部屋の中で反響する) のイメージから「resonant」を思い出すと定着しやすいです。

  • 発音を強く意識して、頭の中で“ReZ-o-nant”と強勢がつくように口に出して練習すると身につきやすいでしょう。


以上が、形容詞 “resonant” の詳細解説です。音がよく響く様子や、心にグッと残るような感覚を表す際に、ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
resonant
意味(1)

(音・声が)鳴り響く,反響する

意味(2)

(音・声などが)豊かな

意味(3)

《補語にのみ用いて》(場所・物体が)(…で)共鳴する《+with+

英和例文問題 / 準上級英単語(CEFR-J B2)

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