元となった辞書の項目
quotable
解説
1. 基本情報と概要
単語: quotable
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): “worthy of being quoted” or “suitable for quoting”
意味(日本語): 「引用に値する」「引用するにふさわしい」という意味です。
「引用するときに使われるようなインパクトのある言葉やフレーズを指して、これは他人に引用されやすい、というニュアンスの単語です。」というイメージです。
活用形
形容詞ですので、活用変化はほぼありませんが、派生形としては以下のような形が考えられます。
- 副詞形: なし(一部で“quotably”を見かけることはありますが、非常にまれです)
- 名詞形: “quotableness” (ほとんど使われない)
他の品詞形
- 動詞: “quote” (引用する)
- 名詞: “quote” (引用、引用文)
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): ある程度英語に慣れてきて、文章や会話などでニュアンスの違いを表現しやすくなるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語: なし
語幹: quot- (quote: “引用する”)
接尾語: -able (“〜できる”, “〜に値する”)
“quotable”は、“quote” (引用する) に“-able” (〜できる)がついたものです。「引用ができる状態」「引用する価値がある」という感覚です。
関連する派生語や類縁語
- quote (動詞/名詞): 引用する/引用文
- quotation (名詞): 引用文、引用
- misquote (動詞): 誤って引用する
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10選)
- quotable quote(引用しがいのある引用文)
- highly quotable remark(非常に引用価値の高い発言)
- quotable lines(引用したくなるようなセリフ)
- become quotable(引用されやすくなる)
- a quotable passage from a speech(スピーチの中の引用に値する一節)
- quotable snippet(引用できるような短い抜粋)
- deemed quotable(引用に値すると見なされる)
- noteworthy and quotable(注目に値し、引用にも値する)
- quotable excerpt(引用に適した抜粋)
- brief but quotable(短いが引用したくなる)
3. 語源とニュアンス
- 語源: “quote”はラテン語の「どこからか一節を引く」の意味に由来し、英語の“quote”になりました。その後に付いた“-able”が「〜できる・〜に値する」を意味し、“quotable”となりました。
- 歴史的用法: 古くから「引用に値する発言」を指して使われてきましたが、現代ではSNSやメディアなどで「格言っぽい」「SNSで共有したい」といったニュアンスで用いられることも多いです。
- 使用時の注意点:
- 主に文章で用いられますが、口語で「That’s so quotable!(それ、名言だね!)」のようにも使われます。
- くだけたシーンでもフォーマルなシーンでも使えますが、フォーマルな文章ほど「格言的で引用に値する」というニュアンスが強くなります。
- 主に文章で用いられますが、口語で「That’s so quotable!(それ、名言だね!)」のようにも使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞なので、名詞を修飾し、「引用する価値・魅力があるもの」を表す際に使われます:
例) “a quotable line,” “a quotable statement,” “a quotable speech.” - 可算・不可算の区別は名詞 “quote” のほうで必要となりますが、形容詞“quotable”はそのまま名詞を修飾する形です。
- 使用シーン:
- フォーマル: レポート、スピーチ、エッセイなどで「引用価値がある」
- カジュアル: 「それ名言!シェアしたい!」のような会話中のリアクション
- フォーマル: レポート、スピーチ、エッセイなどで「引用価値がある」
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “Wow, that comment is so quotable. I should write it down!”
(わあ、そのコメント超名言だね。メモっておかなきゃ!) - “Your dad always says the funniest things. They’re totally quotable.”
(お父さん、いつも面白いこと言うよね。絶対引用したくなるよ。) - “That line from the movie was really quotable; I’ve already memorized it.”
(あの映画のセリフ、すごく引用したくなるんだ。もう覚えちゃったよ。)
ビジネスシーンでの例文
- “His speech at the conference was full of quotable insights.”
(彼のカンファレンスでのスピーチは、引用したくなる洞察に満ちていました。) - “We need a quotable tagline for our new product launch.”
(新製品のローンチ用に、印象的(引用に値する)なキャッチフレーズが必要です。) - “Could you include some quotable statistics in the report?”
(報告書に引用しやすい統計データをいくつか盛り込んでもらえますか?)
学術的な文脈での例文
- “Her paper contains several quotable arguments that will influence future research.”
(彼女の論文には、今後の研究に影響を与えるであろう、引用価値のある主張がいくつか含まれています。) - “We should select the most quotable sections of the article for our literature review.”
(文献レビューに載せるために、その記事の中で最も引用に値する部分を選ぶべきです。) - “The book is praised for being exceptionally quotable in academic discussions.”
(その本は、学術的な議論で引用されやすい点でとても高く評価されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- memorable(記憶に残る)
- quotableが「引用したいほど印象的」であるのに対し、memorableは「心に残る」という意味。引用できるかどうかに焦点はなく、思い出に残るというニュアンスが強い。
- quotableが「引用したいほど印象的」であるのに対し、memorableは「心に残る」という意味。引用できるかどうかに焦点はなく、思い出に残るというニュアンスが強い。
- noteworthy(注目に値する)
- quotableが「特に引用価値がある」に焦点があるのに対し、noteworthyは「注目に値する」という広義的な意味。
- quotableが「特に引用価値がある」に焦点があるのに対し、noteworthyは「注目に値する」という広義的な意味。
- citable(引用可能な)
- 法的・アカデミックなど正式に「引用しても問題ない」ことを示すニュアンスが強い。
反意語
- unquotable(引用不可の、引用する価値のない)
- あまり使用しないが、文脈によっては「引用するほどの価値がない」として使われることがある。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈkwoʊ.t̬ə.bəl/
- イギリス英語: /ˈkwəʊ.tə.bəl/
- アメリカ英語: /ˈkwoʊ.t̬ə.bəl/
強勢(アクセント)の位置: “quo” の部分にアクセントがきます。(QUO-table)
よくある発音ミス:
- /kwoʊ/ の部分を /kwo/ と短く発音してしまう
- /bəl/ の箇所を /ble/ っぽく言ってしまう
- /kwoʊ/ の部分を /kwo/ と短く発音してしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “q-u-o-t-a-b-l-e”の“a”を抜かして“quotble”にしてしまわないように注意。
- 同音異義語との混同: “quarter(4分の1)”と音が似ているわけではありませんが、頭の “qu” の頃でひっかかる学習者もいるようです。
- 試験対策:
- 英検やTOEICではあまり頻出度は高くない単語ですが、読解問題で見かける可能性があります。
- ライティングで「印象的な・インパクトのある」などを言い換える単語として便利です。
- 英検やTOEICではあまり頻出度は高くない単語ですが、読解問題で見かける可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- ストーリーで覚える: 「quoteできる(引用できる)+ able(〜に値する) → 引用価値がある」とつなげて覚えてみましょう。
- つづりのポイント: “quot-” は “quote” の省略形だと考えれば、スペルミスを防げます。
- イメージ: 誰かが「きらりと光る一言」を発した時に「Oh, that’s quotable!」と言えば、そのまま印象に残りやすいです。
これで “quotable” をマスターして、「誰かの印象的な発言」をバッチリ表現できるようになるはずです。ぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
引用価値のある;引用に適する;引用しうる