pickle
〈C〉《複数形で》(野菜,特にキュウリの)『ピクルス』 / 〈U〉(ピクルス用の)つけ汁 / 〈C〉《単数形で》《話》苦境,窮地,困った立場(plight) / 〈U〉(金属などを洗う)希薄酸液 / 〈C〉《英語》いたずら小僧
1. 基本情報と概要
英単語: pickle
品詞: 名詞 (※動詞形 “to pickle”「~を漬ける」もあり)
CEFRレベル目安: B1(中級)
- B1: ある程度日常会話ができるレベルの学習者向け
意味(英語 / 日本語)
- 英語: A pickled vegetable or food item, typically referring to cucumbers preserved in a mixture of vinegar and spices.
- 日本語: 漬け物、特に酢や香辛料で漬けたキュウリ(ピクルス)のことを指すことが多いです。
「pickle」は、食用の漬け物全般を指すほか、「何か困った状況」の比喩的用法として “in a pickle” というフレーズが使われることもあります。「ピクルスを漬ける」という動作を表す動詞形もあります。
主な活用形
- 名詞形: pickle / pickles
- 動詞形: pickle (pickles, pickling, pickled)
- 例: to pickle onions(玉ねぎを漬ける)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: “pickl-” (古いオランダ語 “pekel” / “pikel” に由来)
- 接尾語: なし
関連する派生語や類縁語
- pickling (動名詞/形容詞): 漬けている状態、または漬けるためのプロセスを形容する語
- pickled (形容詞): 漬けられた、漬け物になった
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- dill pickle
- (ディルで漬けたピクルス)
- (ディルで漬けたピクルス)
- pickle jar
- (ピクルスの入った瓶)
- (ピクルスの入った瓶)
- pickle brine
- (ピクルス用の漬け汁)
- (ピクルス用の漬け汁)
- sweet pickle
- (甘い味付けのピクルス)
- (甘い味付けのピクルス)
- pickled cucumber
- (漬けたキュウリ)
- (漬けたキュウリ)
- homemade pickles
- (自家製ピクルス)
- (自家製ピクルス)
- pickled onions
- (玉ねぎのピクルス)
- (玉ねぎのピクルス)
- refrigerator pickles
- (冷蔵庫で作るピクルス)
- (冷蔵庫で作るピクルス)
- pickle relish
- (刻んだピクルスで作る調味料)
- (刻んだピクルスで作る調味料)
- in a pickle
- (困った状況にある)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「pickle」は中英語の “pikel”、さらに古オランダ語の “pekel” に由来するとされます。元々は“塩や酢などで食物を保存する” という意味合いがあります。
歴史的な使われ方
- 漬物としての「pickle」はヨーロッパやアジアなどで保存食として古くから親しまれてきました。
- 英語ではウィリアム・シェイクスピアの作品にも “in a pickle” という表現が登場し、困った状況や苦境を表すイディオムとして定着しました。
使用時のニュアンスや注意点
- 食品の「pickle」を指す場合はカジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。
- “in a pickle” はややカジュアルな比喩表現ですが、日常会話でよく耳にするフレーズです。ビジネス文書などではやや砕けた印象を与える可能性がありますので注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞 / 不可算名詞
- 多くの場合、可算名詞として扱います。例: “a pickle” (1個のピクルス)、 “three pickles” (3個のピクルス)
- 食材全般として漠然と捉えるときには不可算名詞扱いになる場合もあり、「some pickle」のように言うこともできます。
- 多くの場合、可算名詞として扱います。例: “a pickle” (1個のピクルス)、 “three pickles” (3個のピクルス)
慣用表現・イディオム
- “in a pickle” : 「苦境/困った状況にある」
- 例: “I’m in a real pickle now.”(今、すごく困った状況なんだ)
- “in a pickle” : 「苦境/困った状況にある」
動詞としての使用
- “to pickle + [食材]” は「~を漬ける」という意味の他動詞として使われます。例: “We pickled the cucumbers in vinegar.”
- “to pickle + [食材]” は「~を漬ける」という意味の他動詞として使われます。例: “We pickled the cucumbers in vinegar.”
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“Could you pass me the pickle jar, please?”
- (そのピクルスの瓶を取ってもらえますか?)
“My mom makes the best homemade pickles every summer.”
- (母は毎年夏に最高の自家製ピクルスを作るんです。)
“You seem upset. Are you in a pickle?”
- (なんだか困っているみたいだけど、何か問題でもあるの?)
(B) ビジネスシーンでの例文
“We’ve had a pickle with our supply chain this month.”
- (今月はサプライチェーンにちょっとした問題が発生しています。)
- “in a pickle” のバリエーション
- (今月はサプライチェーンにちょっとした問題が発生しています。)
“The catering company will provide an assortment of pickles for the corporate lunch.”
- (ケータリング会社が企業ランチ用にいろいろなピクルスを用意してくれます。)
“Let’s not get into a pickle by rushing this negotiation.”
- (交渉を急ぎすぎて、面倒な事態にならないようにしましょう。)
(C) 学術的な文脈での例文
“Studies show that fermented foods like pickles can benefit gut health.”
- (発酵食品であるピクルスのようなものは、腸内環境に良い影響を与えると研究で示されています。)
“Chemical analysis of pickle brine indicates high levels of acetic acid.”
- (ピクルスの漬け汁の化学分析により、高いレベルの酢酸が含まれていることがわかります。)
“In food preservation research, pickling is considered one of the earliest known methods.”
- (食品保存の研究において、漬けることは最も古くから知られる方法の一つとされています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
“preserve” (保存食 / 保存する)
- 通常はジャムやフルーツなど幅広い食品の保存に使われる。
- ピクルスほど酸味や塩気に重点を置かない。
- 通常はジャムやフルーツなど幅広い食品の保存に使われる。
“fermented vegetables” (発酵野菜)
- 例えばキムチやザワークラウトなど。ピクルスの一部は発酵、または酢漬けだけの場合もあるなど、作り方で差がある。
“gherkins” (ガーキン)
- 小ぶりのキュウリを使ったピクルスを特にこう呼ぶ。
反意語
- はっきりとした反意語はありませんが、「fresh vegetables(生の野菜)」は漬けられていない状態を表すので、ある種対照的といえます。
7. 発音とアクセントの特徴
よくある発音の間違い
- 「ピックル/ピクール」などと母音や子音を伸ばしすぎたり、弱めすぎたりしないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
スペルミス
- “pickle” の後半を “-el”や “-al”と間違えるケースがある。
- 正しくは “-le”。
- “pickle” の後半を “-el”や “-al”と間違えるケースがある。
同音似単語との混同
- とくに同音異義語はさほどありませんが、“ticket” や “tickle” と視覚的に混乱することがあるかもしれません。
イディオムの使い分け
- “in a pickle” はカジュアル表現なので、お堅い文書や公式の場で使うのは避けるとよい。
試験対策
- TOEICや英検でも、イディオムとしての “in a pickle” や動詞 “to pickle” が選択肢に含まれる可能性があります。文脈から「困った状況」か「漬ける」かを見極めましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “pickle” の綴りは「pick + le」と覚えると書き間違いを減らせます。
- “in a pickle” → 漬物の瓶の中に閉じ込められているイメージで、「抜け出せない困った状況」と覚えるとわかりやすいです。
- ピクルスならではの酸っぱい味をイメージすると、酢漬け独特の風味と一緒に単語を覚えられます。
以上が名詞 “pickle” の詳細解説です。ピクルスの瓶をイメージしながら、発音や綴り、イディオムをしっかり身につけてみてください。
〈C〉《複数形で》(野菜,特にキュウリの)ピクルス
〈U〉(ピクルス用の)つけ汁
〈C〉《単数形で》《話》苦境,窮地,困った立場(plight)
〈U〉(金属などを洗う)希薄酸液
〈C〉《英語》いたずら小僧