packed
1. 基本情報と概要
単語: packed
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語 & 日本語)
- 英語: Completely filled or crowded.
- 日本語: 「ぎっしり詰まっている」「満員の」「パンパンに詰まった」という意味です。物や人などがいっぱいで、空間の余裕がほとんどない状態を指します。日常会話でもビジネス会話でも、「満員電車が混み合っている」「会場が満席になっている」といった状況を表すときに使う、とても一般的な形容詞です。
活用形
- 原形: pack (動詞)
- packed は過去形・過去分詞形でもあり、形容詞として使われる場合も多いです。
- 動詞形 (派生形):
- 現在形: pack
- 過去形/過去分詞形: packed
- 現在分詞: packing
- 現在形: pack
他の品詞になった場合
- 名詞形: pack(「包み」「詰め合わせ」の意味)
- 動詞形: pack(「詰める」「荷造りをする」)
- 副詞形は特になし。ただし、熟語として「packed with …」などで副詞的に使われることはあります。
難易度目安(CEFRレベル)
- B1〜B2(中級〜中上級)
複数の文や状況のニュアンスを理解できる学習者におすすめです。日常会話でもよく用いられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- pack (語幹): 「詰める」「荷造りする」という動詞。
- -ed (接尾語): 過去形・過去分詞形を作る接尾語。形容詞化すると「ぎっしり詰まっている状態」を表す。
派生語・類縁語
- pack(動詞・名詞)
- unpack(動詞、「荷ほどきをする」)
- packer(名詞、「荷造りをする人/機械」)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- packed lunch(お弁当, 詰め合わせランチ)
- packed schedule(ぎっしり詰まったスケジュール)
- packed house(満席の会場/劇場)
- packed stadium(観客でいっぱいのスタジアム)
- packed suitcase(荷物がぎゅうぎゅうに詰まったスーツケース)
- action-packed movie(アクション要素がぎっしり詰まった映画)
- packed train(満員電車)
- packed day(予定が詰まりまくった一日)
- packed with people(人がぎっしり詰まった)
- packed crowd(ぎゅうぎゅうの人混み)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 古英語「pæcian」(詰める、押し込む)に由来するとされています。もともとは「包む」「ひとまとまりにする」という意味合いがあり、そこから「ぎっしり詰まった」状態を形容する形容詞として使われるようになりました。
- ニュアンス:
- 「スキマがない、余裕がないほど詰まっている」ことを強調します。
- 日常会話ではカジュアルに使われますが、ビジネスシーンでも「スケジュールが詰まっている」「会議室が満席」など、広く使われます。
- フォーマル、カジュアルどちらでも使いやすい言葉です。
- 「スキマがない、余裕がないほど詰まっている」ことを強調します。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞としての用法
- 名詞を修飾して「ぎっしり詰まった~」を表す。
例: a packed train, a packed audience
- 名詞を修飾して「ぎっしり詰まった~」を表す。
補語としての用法
- be動詞や他の連結動詞(become, look など)の補語になる。
例: The room was packed.(部屋はぎっしりだった)
- be動詞や他の連結動詞(become, look など)の補語になる。
注意点
- 原形「pack」は他動詞/自動詞の両方で使える(例: I packed my suitcase. / People packed into the hall.)
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“The train was so packed this morning that I could hardly move.”
(今朝の電車はぎゅうぎゅうで、ほとんど身動きが取れなかった。)“My fridge is packed with fresh vegetables after the farmers’ market.”
(ファーマーズマーケットに行った後、冷蔵庫は新鮮な野菜でいっぱいになった。)“The beach was packed because of the sunny weekend.”
(晴れの週末だったのでビーチは人でいっぱいだった。)
(B) ビジネスシーンでの例文
“Our meeting schedule is packed today, so we need to start on time.”
(今日の会議のスケジュールは詰め詰めなので、時間通りに始める必要があります。)“The conference room was packed with attendees eager to hear the keynote speaker.”
(基調講演者の話を聞くために、会議室は熱心な参加者で満席だった。)“I always keep a packed agenda to maximize productivity.”
(いつも生産性を高めるためにぎっしり詰まったアジェンダを組んでいる。)
(C) 学術・アカデミックな文脈での例文
“The seminar was packed with valuable insights from industry experts.”
(そのセミナーは業界の専門家による有益な知見が満載だった。)“Our research paper is packed with data supporting our hypothesis.”
(私たちの研究論文には仮説を裏付けるデータがぎっしり詰まっている。)“Students found the lecture hall completely packed during exam season.”
(試験期間中、講義室は学生で埋め尽くされていた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
crowded(混雑した)
- 「人や物が多くて混み合った状態」を指す。
- 「packed」は「すき間がないほど」のニュアンスが強いのに対し、「crowded」は人数や物の多さに焦点がある。
- 「人や物が多くて混み合った状態」を指す。
crammed(ぎゅうぎゅうに詰め込まれた)
- 「詰め込み感」がさらに強調される表現。
- 「packed」とほぼ同じニュアンスだが、より窮屈な印象がある。
- 「詰め込み感」がさらに強調される表現。
jam-packed(パンパンに詰まった)
- 「packed」と非常に似ており、カジュアルな口語でよく使われる。
full(満ちている)
- 容量がいっぱいという意味。必ずしも「ぎゅうぎゅう」感とまでは言わない。
反意語
- empty(空の)
- vacant(空いている)
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /pækt/
- アメリカ英語: [pækt](「パクト」に近い音)
- イギリス英語: [pækt](おおむね同じ発音)
- アメリカ英語: [pækt](「パクト」に近い音)
- 強勢: 「packed」の一音節しかないため、特に強勢位置の問題はありません。
- よくある発音ミス:
- /peɪkt/ と「ペイクト」のように伸ばさないよう注意してください。
- 母音は短く /æ/ の音になります。
- /peɪkt/ と「ペイクト」のように伸ばさないよう注意してください。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「paked」や「packt」と書いてしまうことがあるので注意。
- 同音異義語との混同: とくに “pack” はさまざまな意味を持つので、文脈をよく見る必要があります。
- TOEIC・英検などの出題傾向: ビジネスシーンで出題される傾向が高いです。スケジュールや会議室、電車など、「混雑」「満席」などのシチュエーションでの語彙としてチェックされる可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「パンパンに詰められたイメージ」を頭に思い浮かべると覚えやすいです。
- 「pack(詰める)」に過去形・過去分詞「-ed」がついて、「詰められた結果」とイメージするのも手です。
- スペリング上、k の後に e は入らない点に注意しましょう。“pac-k-ed” と区切って音読すると覚えやすいです。
以上が形容詞 “packed” の詳細な解説です。日常会話からビジネス、学術的な場面まで広く使える便利な単語なので、ぜひ覚えて活用してみてください。
満員の,すし詰めの