元となった辞書の項目
ointment
解説
1. 基本情報と概要
単語: ointment
品詞: 名詞 (Noun)
活用形: 可算名詞として基本形 “ointment” のみで、複数形は “ointments” ですが、普段あまり複数形としては使われません。
英語の意味: A smooth, oily or creamy preparation that is rubbed on the skin for medicinal or cosmetic purposes.
日本語の意味: (塗り)薬、軟膏
「皮膚に塗布して、治療や保湿などを目的とする軟膏のことです。家庭でも医療でも使われ、薬局や病院でよく見かけるケア用品の一種です。」
【CEFRレベル: B2(中上級)】
医療・健康関連の文脈で使われる単語なので、日常会話の中では少し専門的に感じられる場合があります。とはいえ一般的にも知られる表現で、医師や薬剤師に処方された薬を示す際によく使われます。
他の品詞形
- 他の品詞になりにくい名詞ですが、実際の例としては形容詞 “ointment-based” (軟膏ベースの) などと複合語的に使われるケースがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “oint” (ラテン語由来の “ungere” 「塗る」という意味が関連)
- 接頭語/接尾語: 特に目立った接頭語はなく、接尾語も “-ment” がついて、名詞化されている形です。
- “-ment”: 動作や状態を指す名詞を作る接尾語
関連語や派生語
- salve: 軟膏や塗り薬 (より古風、または伝統的)
- cream: クリーム、乳状の薬やケア用品
- balm: 香油、軟膏、保湿目的の軟膏など
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “apply an ointment” – 軟膏を塗る
- “prescribe an ointment” – 軟膏を処方する
- “antibiotic ointment” – 抗生物質入り軟膏
- “ointment tube” – 軟膏のチューブ
- “ointment jar” – 軟膏の瓶
- “healing ointment” – 治癒を促す軟膏
- “topical ointment” – 外用軟膏
- “soothing ointment” – 痛みを和らげる軟膏
- “medicated ointment” – 薬用軟膏
- “ointment for burns” – やけど用の軟膏
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語 “oynement”・古フランス語 “oignement” から由来し、さらにラテン語 “ungere” (塗る) に関連しているとされます。
- 歴史的使用: 古くは修道院や薬草を用いた家庭療法などで、治癒目的や宗教儀式で身体に塗る油として使われることも多かったようです。
- ニュアンス・使い方の注意:
- 特定の治療・保湿を目的とする点が強調されます。
- 文章・口語の両方で使われますが、どちらかというとややフォーマルまたは医療的文脈が多いです。
- 「軟膏」という単語自体が医療的・専門的響きですので、日常会話で「薬を塗ったよ」というよりは、「処方された軟膏を使ったよ」という状況で使われます。
- 特定の治療・保湿を目的とする点が強調されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun)
- 場合によっては不可算的に使われることもありますが、一般的には “an ointment” として単数形、もしくは “apply some ointment” と不定量を表す使い方が多いです。
- 場合によっては不可算的に使われることもありますが、一般的には “an ointment” として単数形、もしくは “apply some ointment” と不定量を表す使い方が多いです。
一般的な構文例
- “Subject + apply + (adjective) ointment + (on/to + body part).”
- 例: “She applied a soothing ointment on her rash.”
- 例: “She applied a soothing ointment on her rash.”
- “(adjective) ointment + verb + (complement).”
- 例: “This antibiotic ointment helps promote wound healing.”
- 例: “This antibiotic ointment helps promote wound healing.”
- “Subject + apply + (adjective) ointment + (on/to + body part).”
イディオム
- 直接のイディオムはあまり多くありませんが、「a fly in the ointment」(「難点」「玉にキズ」) という慣用句があります。ポジティブな状況における小さな問題を表す表現です。
5. 実例と例文
日常会話での例文 (3文)
- “My mother always keeps an ointment for cuts and scrapes in the bathroom cabinet.”
- 母はいつも切り傷やすり傷用の軟膏を洗面所の棚に置いています。
- 母はいつも切り傷やすり傷用の軟膏を洗面所の棚に置いています。
- “After I got a minor burn in the kitchen, I immediately put some ointment on it.”
- キッチンで軽いやけどをした直後に、すぐに軟膏を塗りました。
- キッチンで軽いやけどをした直後に、すぐに軟膏を塗りました。
- “Could you pass me the antibiotic ointment? I need to treat this bug bite.”
- 抗生物質入りの軟膏を取ってくれる? 虫刺されを治療したいんだ。
ビジネスシーンでの例文 (3文)
- “The pharmacy chain launched a new line of herbal ointments designed for sensitive skin.”
- その薬局チェーンは、敏感肌向けに作られたハーブ軟膏の新シリーズを発売しました。
- その薬局チェーンは、敏感肌向けに作られたハーブ軟膏の新シリーズを発売しました。
- “We need to maintain precise records of all ointments dispensed to patients.”
- 患者に処方したすべての軟膏について、正確な記録を取る必要があります。
- 患者に処方したすべての軟膏について、正確な記録を取る必要があります。
- “Our company offers a variety of ointments to hospitals and clinics nationwide.”
- 当社では、全国の病院やクリニックに向けて様々な種類の軟膏を提供しています。
学術的・アカデミックな文脈での例文 (3文)
- “The clinical study examined the efficacy of the newly formulated ointment on chronic wounds.”
- その臨床研究では、新しく処方された軟膏の慢性創傷への有効性を調べました。
- その臨床研究では、新しく処方された軟膏の慢性創傷への有効性を調べました。
- “Researchers found that the ointment’s anti-inflammatory properties significantly reduced redness and swelling.”
- 研究者は、その軟膏の抗炎症作用によって発赤や腫れが大幅に軽減されることを発見しました。
- 研究者は、その軟膏の抗炎症作用によって発赤や腫れが大幅に軽減されることを発見しました。
- “In dermatological practice, ointments are often preferred to creams for treating extremely dry skin.”
- 皮膚科の診療では、極度に乾燥した肌を治療する際にクリームよりも軟膏が好まれることがよくあります。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- salve (軟膏、塗り薬)
- より古めかしいまたは伝統的な響きがあり、しばしばハーブなどを使ったナチュラルアイテムを想起させます。
- より古めかしいまたは伝統的な響きがあり、しばしばハーブなどを使ったナチュラルアイテムを想起させます。
- cream (クリーム)
- 水分や油分が混ざった半液体状の製品を指します。テクスチャがより柔らかく塗りやすい場合が多い。
- 水分や油分が混ざった半液体状の製品を指します。テクスチャがより柔らかく塗りやすい場合が多い。
- balm (香油、練り物の保湿剤)
- 香りや保湿効果に重きを置いたものが多く、リップバームなどで一般的。
- 香りや保湿効果に重きを置いたものが多く、リップバームなどで一般的。
- liniment (塗り薬、塗布剤)
- 液体や半液体状で、患部をさするように塗り込むことを前提としたもの。
- 液体や半液体状で、患部をさするように塗り込むことを前提としたもの。
- unguent (軟膏)
- “ointment” と非常に近いが、文語や学術的文脈、古めかしい文脈で見られる言葉。
反意語 (Antonyms)
- 直接的な反意語はありませんが、使い方の対比としては “oral medication” (経口薬) や “injectable medication” (注射薬) など、投与方法の違いで区別することがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈɔɪnt.mənt/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな差はありません。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな差はありません。
- 強勢 (アクセント): 第1音節 “oint” に強勢があります (ɔɪnt)。
- よくある間違い: “t” の発音が弱くなりすぎて “oinmen” のように聞こえてしまうことがありますが、/t/ の音が抜けないように発音するとよいでしょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “ointment” の “t” を抜いて “oinmen” としてしまうことがあるので要注意。
- 同音異義語との混同: 直接の同音異義語はありませんが、発音が似ている単語に慣れていないと紛らわしく感じる場合があります。
- 試験対策での出題傾向: 医学や健康に関するトピックで、TOEICや英検などのリーディングパートに出題される可能性があります。文脈の中で「皮膚に塗る薬」という意味を問われることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方のイメージ: “oint” の部分が “油が乗った(塗る)” イメージを思い浮かべると覚えやすいかもしれません。
- スペリングのポイント: “-ment” は名詞を作る共通の接尾語だと意識すると、書き間違いを減らせます。
- 勉強テクニック: 実際に塗り薬を塗る時に “Apply some ointment to the wound” などと声に出して言ってみることで、文脈と一緒に単語を定着させられます。
以上が “ointment” の詳細な解説です。医療ドラマや薬局などのシーンでよく出てくる単語ですが、実生活でもスクラッチややけどをした時などに役立つ表現です。ぜひ参考にしてください。
意味のイメージ
意味(1)
軟こう,こう薬