need
〈U〉《時にa~》『必要』,入用 / 〈C〉《しばしば複数形で》『必要なもの』,《…の》必要品《for ...》 / 〈C〉《…に対する》欲求,切望《for ...》 / 〈U〉《…の》『困窮』,欠乏,不足《of, for ...》 / 〈U〉『困った時(事態)』,まさかの時
以下では、英単語 “need” (名詞) について、できるだけ詳細に解説します。マークダウン形式でまとめていますので、学習の参考にお役立てください。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “need” (noun) — a requirement, something that is necessary or important.
- 日本語: 「必要」「要求」「ニーズ」などを表す名詞です。「○○がないと困る」「満たすべきもの」というニュアンスで使われることが多いです。
文脈・ニュアンス
「need」は、何らかの不足や欠乏状態を意味する名詞として使われます。
- 「人や物事が何を必要としているか」を表すときに使います。
- 個人的な欲求 (例: “I have a need for privacy” / プライバシーの必要性) や、社会的・経済的な必要 (例: “the need for lower costs” / コストを下げる必要性) など、幅広い領域で用いられます。
品詞
- 名詞 (countable または uncountable で使われる)
活用形
- 単数形: need
- 複数形: needs
(例: “My need is urgent.” / “Their needs vary from person to person.”)
他の品詞の例
- 動詞: “need” (~を必要とする) — “You need to finish the report.”
- 助動詞的用法 (一部の文体): “need not” = “don’t have to” のように使う場合もあります (“You need not worry.” は少し古風や堅いニュアンス)。
CEFRレベルの目安
- B1: 中級
→ 「必要性」や「欠乏」などの概念を踏まえ、一般的な会話や文章で使われる機会が多いため、中級レベルの単語として認識されることが多いですが、初級レベルでもよく触れます。
2. 語構成と詳細な意味
“need” は目立った接頭語・接尾語を含まず、語幹 “need” で1つの単語として成立しています。派生語としては動詞や形容詞形容詞化(“needy” = 「困窮している」「かまってちゃんの」など)があります。
関連する派生語や類縁語
- needy (形容詞): 「困窮している」「何らかの助けを常に必要としている」
- needless (形容詞): 「不必要な」「余計な」 (例: “needless to say” = 「言うまでもなく」)
10個のよく使われるコロケーション(共起表現)
- basic needs → 基本的な必要性
- financial needs → 金銭的なニーズ / 財政的な必要性
- meet the needs → ニーズを満たす・要求に応える
- address someone’s needs → (人)のニーズに対応する・(人)の要求に対処する
- in need → 困窮している / 必要としている
- urgent need → 緊急の必要性
- special needs → 特別な支援を必要とする、障害等により特別な対応が必要な人々などを指す
- feel the need → 必要性を感じる
- fulfill a need → ニーズを満たす・不足を補う
- personal needs → 個人的な必要性 / 要望
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “nēd”, “nȳd” に由来し、「必要性」「困窮」「苦難」といった意味をもちます。
歴史的には「強い欠乏感」を伴う文脈でよく使われてきましたが、現代では「要望・要求」という意味合いでも幅広く使われます。
使用時の注意点・ニュアンス
- “need” は比較的カジュアルにもフォーマルにも使われる汎用的な単語です。
- 「必要性」を強調する場合は、”urgent need” や “pressing need” など強調表現を付けることが多いです。
- 一方、やや柔らかく言う場合は “It would be nice if…” といった表現も使われますが、それは “need” よりも必須度が低くなります。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての “need” は可算・不可算の両方で使われます。
- 可算名詞: “Her needs are varied.” (彼女の複数のニーズ)
- 不可算名詞: “There is a need for more research.” (さらなる研究の必要がある)
- 可算名詞: “Her needs are varied.” (彼女の複数のニーズ)
ビジネス文書などフォーマルでも日常会話でも広く使用されます。
一般的な構文例:
- “There is a need to do 〜” → 〜する必要がある
- “have a need for 〜” → 〜を必要としている
- “There is a need to do 〜” → 〜する必要がある
イディオム:
- “in dire need of …” = “(…を)切実に必要としている”
- “no need to worry” = “心配無用”
- “in dire need of …” = “(…を)切実に必要としている”
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I have a need for some quiet time after work.”
(仕事の後は静かな時間が必要なんだ。)“There’s no need to apologize; it’s not your fault.”
(謝る必要はないよ。君のせいじゃないから。)“If you’re in need of a break, just let me know.”
(もし休憩が必要なら、遠慮なく言ってね。)
(2) ビジネスシーンでの例文
“We need to assess the clients’ needs before proposing a solution.”
(提案をする前に、顧客のニーズを評価する必要があります。)“Our primary goal is to meet the needs of our stakeholders.”
(我々の主な目標は、利害関係者のニーズを満たすことです。)“There is a growing need for better data security in the company.”
(社内でより高いデータセキュリティの必要性が高まっています。)
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
“The study highlights the need for further research in this field.”
(その研究は、この分野でさらなる研究の必要性を強調している。)“In social psychology, the need for affiliation is considered a basic human motivation.”
(社会心理学では、所属の必要性は基本的な人間の動機と考えられている。)“The findings suggest a need to reconsider the current policy framework.”
(この調査結果から、現行の政策枠組みを再考する必要性が示唆される。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- requirement (要件)
- “need” よりフォーマルで、規則や条件など具体的な要件に焦点を当てる。
- “need” よりフォーマルで、規則や条件など具体的な要件に焦点を当てる。
- necessity (必要性)
- 抽象度が高く、避けられない重要な事柄を指すニュアンスが強い。
- 抽象度が高く、避けられない重要な事柄を指すニュアンスが強い。
- demand (需要、要求)
- 経済的文脈や、強い要求姿勢を伴うことが多い。
- 経済的文脈や、強い要求姿勢を伴うことが多い。
反意語
- surplus (余剰)
- 「余り、過剰」を意味し、「不足」と対極をなす概念。
- 「余り、過剰」を意味し、「不足」と対極をなす概念。
- luxury (贅沢)
- 「必須なもの」ではなく、「余裕があるからこそ享受するもの」を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /niːd/
- アメリカ英語 (GA) とイギリス英語 (RP) で大きな違いはありません。
- アクセントは1音節なので特に区別されません。
- よくある発音の間違いは、/iː/ を /ɪ/ (短い “イ” のような音) としてしまうこと。しっかり長めの“ニー”(/niːd/) と発音すると良いです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルは “need” で、同音の “knead” (こねる) や “kneed” (knee + ed: ひざで突く) とは別の単語なので注意。
- “need to” と “have to” の違い:
- “need to” は「必要性」を感じる場合、心理的・客観的両方で使われる。
- “have to” は「義務」に近く、より客観的(外部要因による強制)のニュアンスが強い。
- “need to” は「必要性」を感じる場合、心理的・客観的両方で使われる。
- 試験対策(TOEIC, 英検など)でも “need” は頻出単語なので、名詞・動詞両方の用法を押さえておくと得点につながります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- スペリングの頭文字 “n” と「ない (無い)」という感覚を結びつけると、「何かが無いから必要」というイメージにつながり覚えやすいかもしれません。
- 似た綴りで発音の異なる単語(knead, knee, needed など)と区別できるよう、一度まとめて書き出して聞き比べてみると効果的です。
- 日常でも “needs” という言葉は頻出(TVニュースなどでも “special needs,” “customer needs” など)なので、見聞きした時に「必要だ!」と意識しながら覚えるのがポイントです。
以上が名詞 “need” の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術まで、幅広い文脈で頻出の単語なので、ぜひ繰り返し使って定着させてみてください。