最終更新日:2025/11/25
The country underwent a period of modernization in the late 19th century.
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その国は19世紀末に現代化の時代を経験しました。
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元となった辞書の項目
modernization
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: modernization
品詞: 名詞 (noun)
英語の意味: The process of making something modern or updating it to reflect current standards.
日本語の意味: 「近代化」「現代化」。物事やシステムを現代的な仕様や基準に合わせることを指します。
「modernization」は、時代遅れのシステムや考え方を改善して、より新しい技術や価値観に適合させるように変えていくというニュアンスの単語です。
日常生活ではあまり使われない少し硬い言葉ですが、社会や技術分野では広く使われます。
- CEFRレベル: B2(中上級)
→ 専門的な文脈でよく使われる単語ですが、一般社会でも比較的よく目にします。ある程度英語の知識がある人であれば理解ができます。
活用形
- 名詞: modernization (不可算名詞扱いされることが多い)
- 動詞形: modernize (例: to modernize a factory, 近代化する)
- 形容詞形: modernized (例: a modernized facility, 近代化された施設)
- 形容詞(関連語): modern (現代の)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹 (root): modern(現代的な)
- 接尾語 (suffix): -ization(〜化、〜すること)
「modern」(形容詞) + 「-ize」(動詞化する) + 「-ation」(動作や状態を示す名詞化の接尾語)からなり、「modernize」という動詞に「-ation」がついて名詞化されています。
意味としては「近代化・現代化のプロセス」や「近代化の状態」を表します。
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- economic modernization
- 経済の近代化
- 経済の近代化
- technological modernization
- 技術革新(技術の近代化)
- 技術革新(技術の近代化)
- industrial modernization
- 産業の近代化
- 産業の近代化
- modernization plan
- 近代化計画
- 近代化計画
- modernization process
- 近代化の過程
- 近代化の過程
- to pursue modernization
- 近代化を追求する
- 近代化を追求する
- modernization strategy
- 近代化戦略
- 近代化戦略
- large-scale modernization
- 大規模な近代化
- 大規模な近代化
- a wave of modernization
- 近代化の波
- 近代化の波
- modernization effort
- 近代化の取り組み
3. 語源とニュアンス
語源
- 「modern」はラテン語の“modernus”から来ており、時代を示す「今の」「最新の」という意味を含みます。
- そこに英語で「〜すること、〜化」を表す nominal suffix の「-ization」が付いた形が “modernization” です。
- 歴史的に、産業革命や社会構造の変化とともに出生した語で、産業・技術・社会システムを時代に合わせて刷新する動きから広がりました。
ニュアンス
- フォーマル度: 比較的フォーマルな文脈や政策、ビジネス文書、レポートなどで使われることが多いです。
- 口語/文章: 日常会話ではめったに使われず、主に文書やビジネス会議、学術的な話題で見られます。
- 感情的な響き: 一般的には中立的ですが、「遅れたものを最新にしよう」という前向きで進歩的な響きを持っています。
4. 文法的な特徴と構文
- 不可算名詞として扱われることが多いですが、文脈によっては「さまざまな近代化施策」を指すような場合に可算扱いされることもあります。
- 文中ではふつう「the modernization of 〜(〜の近代化)」と表現されます。
- 他の構文例として「Modernization requires…(近代化には〜が必要だ)」などが挙げられます。
イディオムや固定表現
- “the modernization of society”
- “seek modernization”
- “modernization is underway”
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “The government is talking about the modernization of public transit.”
- 「政府は公共交通機関の近代化について話し合っているみたいだね。」
- 「政府は公共交通機関の近代化について話し合っているみたいだね。」
- “I heard our local library underwent some modernization recently.”
- 「地元の図書館が最近近代化されたらしいよ。」
- 「地元の図書館が最近近代化されたらしいよ。」
- “They’re planning the modernization of the old museum to attract more visitors.”
- 「より多くの来館者を呼ぶために、この古い博物館の近代化を計画しているんだって。」
(2) ビジネス
- “Our modernization strategy aims to enhance productivity.”
- 「当社の近代化戦略は、生産性を高めることを目標としています。」
- 「当社の近代化戦略は、生産性を高めることを目標としています。」
- “We are investing heavily in the modernization of our IT infrastructure.”
- 「ITインフラの近代化に大規模投資を行っています。」
- 「ITインフラの近代化に大規模投資を行っています。」
- “Modernization of the supply chain will reduce operating costs.”
- 「サプライチェーンの近代化によって、運用コストを削減できるでしょう。」
(3) 学術的な場面
- “Modernization theories often examine the transition from traditional to industrialized societies.”
- 「近代化理論は伝統社会から産業社会へ移行する過程をしばしば検証します。」
- 「近代化理論は伝統社会から産業社会へ移行する過程をしばしば検証します。」
- “Many historians debate the impact of modernization on cultural identities.”
- 「多くの歴史学者が、文化的アイデンティティーに対する近代化の影響について議論しています。」
- 「多くの歴史学者が、文化的アイデンティティーに対する近代化の影響について議論しています。」
- “The modernization of economic systems can lead to both growth and inequality.”
- 「経済システムの近代化は成長と不平等の両方をもたらす可能性があります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- renewal (再生、刷新)
- 「renewal」は元の構造を保ちつつなおすイメージ。より実務的で小規模。
- 「renewal」は元の構造を保ちつつなおすイメージ。より実務的で小規模。
- upgrading (アップグレード)
- 特定の機能や性能を向上させる点にフォーカス。
- 特定の機能や性能を向上させる点にフォーカス。
- reform (改革)
- 政治・制度・大枠を新しくするニュアンス。
- 政治・制度・大枠を新しくするニュアンス。
- transformation (変革)
- 大きく様相を変える、劇的な変化を表す。
- 大きく様相を変える、劇的な変化を表す。
- overhaul (徹底的な見直し)
- システム全体を徹底的に点検し、改修するニュアンスが強い。
反意語 (Antonyms)
- preservation (保存、維持)
- 現状を維持することに重きを置く点が反対。
- 現状を維持することに重きを置く点が反対。
- stagnation (停滞)
- 進歩や発展が止まってしまう状態を示す。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˌmɑːdərnəˈzeɪʃən/
- イギリス英語: /ˌmɒdənaɪˈzeɪʃən/
- アメリカ英語: /ˌmɑːdərnəˈzeɪʃən/
- アクセント: “-za-”の部分に強勢があります (アメリカ英語では音が /zeɪ/、イギリス英語では /zeɪ/ もしくは /zə/ に近い音になることがある)。
- よくある発音ミス: /ˌmɑːdərnaɪˈzeɪʃən/ のように “i” の部分を強く読みすぎたり、“z” の音を “s” のように発音してしまうなどがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “modernisation” (イギリス英語ではこのスペルもOK) と “modernization” の両方が使われるため、混同に注意。
- 同音異義語との混同: 特に似た単語はありませんが、“moderation” (節度) と音が似ているように感じる人もいるため注意。
- 文脈の勘違い: modernization は「最新にする」という積極性を含むので、単に「変化」として使うと誤解を招くことがあります。
- 試験対策: TOEICや英検の上級レベルで、社会問題やビジネス分野の語彙として出題される可能性が高いです。リーディングやリスニングで見かけたら、「近代化、現代化」の文脈と結びつけて理解すること。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「modern(モダン)+ ize(〜にする)+ tion(名詞化)」という形をイメージすることで、接頭語・接尾語の組み合わせを覚えやすくなります。
- 「モダン」と言えば「現代」「新しい」という連想がしやすいので、「新しくする」という感覚と「〜ation」は「プロセス」「状態」という意味を持つことをセットで覚えるのがおすすめです。
- 似た構造の単語(organization, industrialization など)と併せて覚えると効率的です。
以上が “modernization” の詳細解説です。アカデミックやビジネスの文脈でとても役立つ語彙なので、文脈ごとの例文やネイティブの表現を繰り返し目にして学習すると、自然と身に付きやすくなります。
意味のイメージ
意味(1)
現代化