lowland
1. 基本情報と概要
単語: lowland
品詞: 名詞 (可算名詞・不可算名詞として扱われる場合あり)
CEFRレベル目安: B2(中上級)
B2:中上級レベルの単語で、地理や自然環境に関する文章などで比較的よく出現します。
意味
- 英語: a region or land of low elevation, usually in contrast to higher surrounding areas.
- 日本語: 低地。周囲よりも標高が低い地域のこと。
「lowland」とは、山や高地に対して低い地域や平野を指す言葉です。地理・地形を説明するときに使われます。日常会話ではあまり頻繁には登場しませんが、旅行や地理の話題で「平野部」を指し示すときには役立ちます。
活用形と他の品詞形
- 名詞形: “lowland” / “lowlands”(複数形も使われる)
- 形容詞形として使われる場合: “lowland” 例)“lowland regions” (低地の地域)
ほかに動詞や副詞形はありませんが、同じ語幹に由来する単語として “low” (形容詞) が存在します。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- low: 「低い」を意味する形容詞
- land: 「土地・地域」を意味する名詞
この二つが組み合わさって「低い土地・地域」という意味になります。
関連する語や派生語
- low(形容詞)
- highland(名詞、対義語:高地)
- lowlands(名詞の複数形、または地名として特定地域を指す場合がある)
よく使われるコロケーション(共起表現)
- “the Scottish Lowlands” – スコットランドの低地地方
- “lowland areas” – 低地地域
- “lowland farming” – 低地での農業
- “lowland plains” – 低地の平野
- “lowland forest” – 低地の森林
- “lowland river basin” – 低地の河川流域
- “lowland settlement” – 低地の居住区
- “lowland ecosystem” – 低地の生態系
- “lowland climate” – 低地の気候
- “lowland habitats” – 低地の生息環境
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「low」は古英語の “hlōw”(小さな丘)や「低い」を意味するルーツにさかのぼれるとされます。
- 「land」はゲルマン系の言語で「土地」を意味する言葉。
昔から地形を示す際に高低を区別する語として用いられてきました。
ニュアンスとしては、山や丘陵地帯と対比して「標高が低い淡々とした地域」というイメージを喚起します。硬い響きではなく、比較的説明的な地理用語です。口語・文章いずれでも問題なく使えますが、地理・旅行などの文脈でよく見られます。
4. 文法的な特徴と構文
可算か不可算か: 場合によって変化します。
- 一般的には地形や地域として具体的に示す際には “the lowlands of Scotland” のように複数形で可算名詞として使います。
- 抽象的に「低地の概念」を示すときには不可算で扱われることもありますが、稀です。
- 一般的には地形や地域として具体的に示す際には “the lowlands of Scotland” のように複数形で可算名詞として使います。
構文例:
- “X is located in the lowlands.” (〜は低地に位置している)
- “He grew up in the lowland regions.” (彼は低地地域で育った)
- “X is located in the lowlands.” (〜は低地に位置している)
イディオム
地形そのものを指す言葉なので、特定のイディオムは少ないですが、地名と結びついて「the Lowlands」と大文字で表記すると、特定地域(特にスコットランドの低地地方)を指すことが多いです。
5. 実例と例文
日常会話 (3例)
- “I prefer living in the lowlands because the climate is milder.”
(私は気候がより穏やかな低地に住むのが好きです。) - “My hometown is surrounded by mountains, but the center is a lowland area.”
(私の故郷は山に囲まれていますが、中心部は低地です。) - “The river flows through the lowlands before reaching the sea.”
(その川は海に達する前に低地を流れます。)
ビジネスシーン (3例)
- “Our agriculture project focuses on improving soil quality in lowland regions.”
(私たちの農業プロジェクトは、低地地域の土壌改良に注力しています。) - “We’re planning to purchase land in the lowlands for our next development.”
(私たちは次の開発のために低地の土地を購入する予定です。) - “The lowland location offers easier access to transportation and logistics.”
(低地の場所は交通や物流へのアクセスがより容易です。)
学術的な文脈 (3例)
- “The biodiversity of tropical lowlands is remarkable, particularly in river basins.”
(熱帯低地の生物多様性はとりわけ河川流域で顕著です。) - “Experts are studying the impact of climate change on coastal lowland ecosystems.”
(専門家は海岸低地の生態系における気候変動の影響を研究しています。) - “Archaeologists found ancient settlements in the lowland plains.”
(考古学者たちは低地の平野で古代の居住地を発見しました。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- “plain” (平野) – 主に広く平らな土地を指す。
- “valley” (谷) – 山に挟まれた低い地形を指す。
- “basin” (盆地) – 周囲より低い窪地を指す。
- “plain” (平野) – 主に広く平らな土地を指す。
これらは「標高が低い土地」という点で似ていますが、
- “plain” は“平野”全般を示し、広大で平らなイメージ。
- “valley” は山と山に挟まれた川沿いなどを示す。
- “basin” は周囲が高くなっている窪地や流域を示す。
“lowland” は広く「低地=相対的に標高が低い土地」で、地理全般で用いられる。
- 反意語
- 反意語
“highland” (高地) – 標高が高い地域、山地。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA:
- アメリカ英語: /ˈloʊ.lənd/
- イギリス英語: /ˈləʊ.lənd/
- アメリカ英語: /ˈloʊ.lənd/
アクセント: “LOW-land” と最初に強勢がきます。
よくある発音の間違い:
- 「ローゥ・ランド」のように区切れすぎる発音になる。
- イギリス英語では “low” の母音を /əʊ/ で発音する点に注意。
- 「ローゥ・ランド」のように区切れすぎる発音になる。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “lolland” や “lowlend” と書き間違えないように注意。
- 同音異義語: “low land” という2語に分けると意味はほぼ同じになるが、固有名詞的に “Lowlands” と用いられる場合は特定地域を指すため、区別が必要です。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検では地理や観光関連の文章で目にする可能性があります。文脈から地形を表すことを推測しやすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “low” + “land” と綴りそのままで覚えやすいです。
- 山(“highland”)と対比するイメージで覚えると定着しやすいでしょう。
- 地図で「平野部」「低地部」を見ながらビジュアルで押さえると記憶に残りやすくなります。
「lowland」は、山がちのエリアと対を成す「低地・平地」を指す言葉。地理に興味がある方や海外旅行で現地の地形の話題が出たときなどに役立つ用語です。ぜひ覚えておいてください。
〈U〉〈C〉低地
《the Lowlands》スコットランド南東部の低地地方